毎年恒例、年初の実売の休暇中にリスク選好のマッチポンプ

正月明けで現物の株式が休場気味。

そうなると、本当に換金したい人たちは売ることはない。
そこに便乗しグローベックスや先物を上げていき、
リスク選好のムードを年初に作る。

年の始まりで欧米勢はじめのんきにハッピーニューイヤー。
そのなかで中東情勢のみ不穏で原油が高騰。
中東以外が年初で平穏、中東のみが年初から不安定。
そんなことあり得るだろうか。
中東→危険、というイメージで相場をもてあそび過ぎではなかろうか。
ちょっと中東は馬鹿にしすぎている。

いずれにしても年初早々リスク選好というのは、
例年、たいていが同じ手口だ。

で、結局、世界の経済情勢は何も変わってないというか
一気に年初から反転ファンダなどなるわけがなく、
ということは、いまはたんなる戻り試し、
というか、休日からご苦労な投機筋が作り上げる
毎年恒例の一人芝居。

明日以降は、仕事始めで当初こそご祝儀相場があったとしても、
現物が現れれば、その高値に対しての利食いがはじまり、
やれやれの売りなども相まって、
やがてそれが厚みとなっていき、売りが開始されていく。

そして結局下げ相場……なのか??

そうなったとしても、投機の連中は、
そこにもまた乗って下げを加速させていく。

今年はどうなるかは定かではないが、
いまもまたまさに投機そのものの動き。
また同じことの繰り返しのように思える。

現在のちょっとした上げ相場は、
そんな現物の鬼の居ぬ間に……に合わせて乗っていき
現在ホールドされている、
通常(?)的なショートのLCを刈っていくだけの相場だと見る。

彼らの思惑通り、こちらもいくつかLCを刈られた。
浅めのLCはこの時期は危険だったか。
ただ、まっとうなLCにはまだかすりもしない。

ともかく、
あるタイミングから、下げが開始されていくだろう。

いまは投機筋の完全なる一人芝居としか見えない。
年始めから、ご苦労なことです。

まっとうに年初から下げて、ファンダメンタルズの基調により
まっとうに上げトレンドに転換する、
という動きは、投機が存在する限りありえない。

結局、今年も経済の下押しが、
こうしたマッチポンプによって加速され
一部のグリードのみが大儲けとなるのだろうか。
いまの流れがどうかはともかく、
投機筋の度が過ぎたやり口には
いい加減、ある程度規制した方がいいようにも思う。

ともかく、
ここで調子に乗って、提灯で買ったりするのは危険だと思う。
高値づかみさせられて、Uターン時の今度はカモになるだけに思える。

年初早々につき静観するか、
果敢に逆張っていくのが吉と見る。

どこまで逆張りが押し上げられるかはわからないが、
いずれそれが功を奏すことになるだろうから
かなりの押し上げに耐えられるポジションで逆向かうのがよいと思う。

現在、特に危ないのが豪ドル。
この期に及んで買いが入っているように思えるし、
動いても小さな利食いがせいぜいで、
ホールドと新規買い、ちょびっとの利食いでかで相場が
高値あたりで膠着している。

またスワップチャリンチャン狙いでしょうか。
小銭拾いは、結局、大損させられる、ように思える。
安物買いの銭失い、
ちょっと意味は違うが。

ともかく、豪ドルは、
現在の勢いからは、最も危ない通貨のように思える。
まだまだ大人気ではありますが……。

ということで、豪ドルの全力ショートをちょっとかけてみた次第。
1.03あたりで売っておいた。
もう少し下から売りたかったところ、馬鹿みたいに上がってくれて、
かなりいいところで仕込めた。
これから下げるならば、かなり高値のグッドプライスのように思う。
ここで踏みあげられまくるようなら
もうついていくことは到底できないが、
お好きにどうぞ、という感じ。
もう上値がどこか検討もつかない。