EUR/GBPが損切られました

ユーロが昨日からアンフェイバーが続き、欧州あたりでそれが本格化しそうだ、と警戒をしていたら、あまり予想していなかったEUR/GBPが狩られてしまった……。

グローベックスがアジア時間あたりまでは下げを見せていたが、やはりというか、それがダマシのように欧州時間から反転上昇を開始し、今朝方の不穏な火柱を完成させるかのような上昇を止めない。

11060前後を再び伺い、続伸を狙っているようなムードが漂っている。

この上昇基調をより確実なものとするには、まずは11020アラウンドを破らねばならないが、こうした短期の流れで、それが破られない、という根拠も自信もない。

いずれにしても、欧州時間のさまざまな要素がリスク先行を生んで、グローベックスに合わせるように欧州株も上昇、ロンドン株は伸び悩みというのがいま生じている現実の構図。
その現実が示現することによって、必然のようにEUR/GBPがまずは直近の高値抜きという事態を演出してしまった。

EUR/GBPの組み合わせでは、EURがリスク通貨とみなされているわけなので、株価が上がれば当然、この通貨ペアは上昇する。

さらに、本日もECBがイタリア国債を買い入れた、というルーティンワークをまたも好意的に解釈。ポンドの指標も、最近、毎回わざとなんじゃないか、と思うような、またもの予想下ぶれで、まるでユーロの反発を筆頭とした、リスク先行を各方面から後押ししているかのような地合いとなっている。

ユーロは悪い、ポンドはもっと悪い、的な相場観が形成されているとともに、グローベックスの上昇が最大の決めてとなって、EUR/GBPの反発は、損切りラインを越えてしまった。

当面、逆向かいで挑むためのレジスタンスが背後に遠いため、一時、撤退せざるをえない。

EUR/GBPは下落という相場観だったのに、ちょっと突っ込み売りのような形となってしまった。

0.87近辺までの戻り、もしくは再びのアップトレンドの割り込みをめどに、売り直そうと思う。それがないまでは、様子見となる。

小ロットながら、損切りを置かなかったポジションがあり、それが含み損でひっぱられてしまっているが、これは、0.87あたりのアゲインストまでは耐えようと思う。

0.87を抜いても頭が重くならないようなら、これも損切りせざるをえない。

アメリカも欧州も、基本、嘘つきばかりなので、これらのからみはかなりひねくれた見方をしないと、痛い目にあう。

EUR/GBPはスタンダードには下げの加速という形ではあったが、アップトレンドをわずかに触れて、ダマシ的にものとして痕跡を残し、戻りを開始してしまった。

ただし、痕跡が作られたことだけは事実。

0.9080アラウンドの直近最高値を破るまでの勢いで、この上昇が続くとはとても思わない。

いずれ、頭打ちとなり、下落を再び開始すると見る。

いずれにしても、現在のポンド期待は、ユーロポンドの上昇によりまた遠のいた。ヘッジはまだまだ外せそうもない。

しかしながら、ポンドは隠れた存在として、やたら過小評価されているように思う。

同じ幻通貨的な円とは真逆だ。

円は過大評価、ポンドは過小評価。

その意味で、どこかのタイミングで、ポンド円のロングが仕込めれば、と思っているが、それはまた先の話。