相変わらずの狩り相場(本日は下に)P.S.ユーロさようなら…

本日の狩りは通常よりもやや遅め、日本時間の18時間から開始していくのか……。

ダウが下げ幅を縮小したところからの、東京市場

またもワンパターンなダウ順張り方向で、前日比マイナスでひけたダウなれど、もどりが数百ドルはあったというのを、全力好意的に解釈し、よりにもよって、日経平均は前日比プラスに170円くらいまで伸ばすはしゃぎっぷり。アメリカ様に本当に期待満点です。勇気の印、みたいなくらい思っているのではないか。

だから、アジアはド下手なんだと思う。

まあ、はしゃぐわりには8800円は超えられず、為替でも相変わらず値幅が取れていないところが、値幅もチキンなアジア時間ならでは。

で、ダウ先物の伸びに追随し、序盤はヨーロッパタイムでも順張りをつきあってくれた模様。アジアはやっぱり、さすがアメリカ様と一安心。

ただし、ここでアジアは逃げるべきかもしれない。

基本、アジアの方向はヨーロッパのよい狩場。

アジアが生意気に上げすぎたことに、最初こそつきあってみても、いつか豹変して叩き落とす。
ヨーロッパもアメリカもある意味で敵でありライバル。こことの戦いが熾烈であることもあり、鉄板で稼げるカモはアジアとみなしているフシがある。

ということで、値幅を取るには、適当な頃合いで、狩りにきてもおかしくはない。

要は叩き落とす。

前日は上げて狩り(アジアが下げたので)、本日は下げて狩る(アジアが上げたので)。

ただ、ここで下落が始まれば、狩りだけではなくて、戻りからの下落の再開になれば、アメリカに先んじてだしぬきで上からのポジションも構築でき、おまけで狩りもできるので一石二鳥状態。

このシナリオ通りに進むかどうかはともかく、そうなったと仮定して、バトンを受けた、アメリカ時間はどう受けてくるか……。

毎回、アメリカ時間は読みにくい。アメリカは結局、世界の王者らしく、実はヨーロッパをライバル視しておらず、独自路線のパワープレイで突き進むところがある。

ただ、昨日はグローベックス(要はダウ先物)からつないできた現物のかなりの窓空け下げからのスタートから、現物取引の投資家は驚いて、損切りしたり逆ばったりと、ばたばたしたことが想像されるが、それらがある程度こなれて整理きた今となっては、本格的な下げ再開の準備が整っていると思う。

要は見切りの早い投資家はポジション整理などをなんとかこなし、下げトレンドを認めたのでなかろうか、と。

それが、先日の結局前日比マイナスひけ、という結果のように思う。

ゆえに、本日はカバーも不在となり、強烈なダウの下げが来ると見る。

日経平均の明日は、仰天しまくった投げ売りで、本日の上げをほとんど打ち消してしまうことだろう。

意地で、戻り高値をわずか0.005pipsほど更新した豪ドル円も、そろそろ年貢の納め時、と見る。

さらに、ユーロドル。これは完全に下落局面に突入したと見る。

昨日、1.4050という個人的な臨界点を割れたのみならず、ついに中長期的なアップトレンドラインをわずかながらやぶってきた。ユーロのことを信じていただけに、大変残念ではあるが、ドル高地合いが本格化していくのだろう。さようなら、ユーロ……。

とはいえ、昨夜はずっと以前に破った長期的なダウントレンド箇所と、昨日破った中短期的なアップトレンドのクロス的な壁に阻まれて、本日は戻りをとりあえずためすことにはなったが、もはやドル高トレンドに転換する兆しが現れてきたいまとなっては、すべてが単なる下げトレンドの戻りとしてモグラ叩きされていくのだろう。

さらに、これが最も怖い予兆。
ここ何日かで、これまでショートぱんぱんだった日本人投資家のユーロドルの建玉が頭打ちとなってきていたところに、徐々に減少を見せ始め、逆にロングの建玉が増えてきている(くりっく365オーダー状況より)。つまり、日本人がユーロドルの底値を感じ始め、ショートポジションをクローズしはじめるとともに、逆にロングのポジションを構築してきている。

たしかに、1.4〜1.45の500ほどもあるレンジからのラリーからすると、1.4割れ前後は、レンジであるとするならが、バーゲンプライスに見えるだろう。

昨日のプライスは、結局、5月13日の安値1.396アラウンドは割らなかったこと、さらに下には最後の下値、1.3837あたりが、最後のレンジの下限として存在することもあり、結果的にはここには届かずに、レンジのなかに戻り、また1.45の上値を目指す……のような、日本人投資家が小躍りしそうなうまいラリーが発生する、ようにも思える。

個人的にはそれはないと思う。
なぜなら、欧米がそれを許さないように思うからだ。

日本人投資家に大もうけさせることほど、彼らの屈辱はない。円キャリートレードで一時的に儲けさせまくっていたミセスワタナベへの怨みをはらすかのように、その儲けをすべて吐きだしても足りないくらいの強烈な下落を演出させたエグさが、欧米勢にはある。

ユーロドルが割り込んだ、1.4050というライン。これは、1.454アラウンドを二つの頂点とするダブルトップのネックラインを意味している。

直近のトップから1.4050のネックラインから下に計測すれば、この示現により、1.35アラウンドまでがターゲットまで設定されたこととなる。

となると、直近の最安値1.3837あたりよりも300pips下にまでターゲットが設定されたととなり、自ずとこのサポートも破られることとなる。

いまロングを入れている人たちは、せめて1.3837は損切りにしている人は多いだろうがそれでも、あまりにも損切りが遠すぎやしないだろうか。ここを損切りのラインにするなら、もっと押してからロングをしていいように思う。いまの値幅から1.38あたりまでだと、下手すると200pipsくらいの幅がある。中長期投資ならこのくらいの損切り幅は許容範囲か。

いや、いまのロング構築はただ、心理的な節目1.4アラウンドの値頃感から単純にロングを入れまくったようにしか思えない。

1.3837を損切りと覚悟している人は、まあ計画的に、その損切りにバックにして100~200pipsあたりの値幅のなかで、ナンピンのごとく買い下がって行くことも反転したときのプロフィットファクターから、まあありはありな戦略しれないが、いまの地合いからはとてもリスキーな賭けのように思える。

私は、1.45に届くたびにずっとユーロの上昇を信じていたが、1.4050割れ、中期アップトレンド割れ、ダメ押してとしては日本投資家が逆バリロングポジションの増加(これが最も強烈なシグナル!)により、ユーロロングの相場観は変更することとした。

ユーロはこれからもっと下がるとしか思えない……。