明日以降いよいよチャンスがくるか

ドル円は下がる、まあユーロドルや豪ドルドルが上がる、でもよいが

ようするに、大衆のドル売り目線。

そうした目線は、自分からしたら安易極まるトレンドフォロー風の逆張りのドルショートを大衆が作るに至り
それらも、昨日今日のドルの戻りまでで、たいがいが担がれ損切られたはずだ。

でなければ、昨日今日とドル円が高値を更新し堅調に上がるはずがない。

トレンドは、逆ポジションの損切りが大きな要因のひとつである。

もちろん、それだけが原因ではなかろうが、
ここのところのドル円の戻しは、この戻り売りを信じた
トレンドフォローを気取っての、
実は現在の地合いからすると完全に逆張りを張り続けた売り豚の屍の痕跡であろうと思う。

で、今週、ここまで何度も何度もそんなことを繰り返されてきて
大衆もそろそろ揺らぎ始めているのではないか。

仕上げとしては、明日の東京市場、NYが現在形成している109円アッパーをバックに
ど高めを東京勢が追ってゆき、高値を更新したときに
自分のなかでは準備が完了する。

そのような流れの中での高安更新は
完全なアップトレンド転換のように大衆には映り

やはりドル円は買いなのだ、買いさえすれば最後は上がる!

というお花畑トレードが再開し始めるはずだ。

昨年までのお花畑トレードはタチが悪かった。

地合いそのものの、ドル買い気味に傾斜していたため

この脳内お花畑の浮かれた頭をひっぱたくためには
大きな下落転機、トレード転換のようなものが必要だった。

その極限が、1月3日のフラッシュクラッシュなる下落となったわけだが、

最近、自分がドル買いドル買いとは言ってはいるものの
根本的には、巨大なうねりはドル売りであると思っており

こういう流れの中で、お花畑トレードが起こった場合、

それは昨年までのそれとは内実が異なる。

昨年までは、短期足レベルでの直近安値を割ったところで
それらをことごとくダマシとして、
トレンド転換を起こすためには、かなり大きなサポートを破る必要があった。

もともとがドル高地合いだったのだから、
それを転換させるにはかなりのエネルギーが必要だった。

それに比べて現在は、大枠ではまだドル買い転換しきれていないなかで
皆がお花畑状態になってくれたなら

それを突き落とすのは、短期足のサポートを破るだけで事足りる。

一度、大衆が、ドル買いの幻想(ドル買い)にとらわれてしまうと

そういう簡単な転換点を抜けたとしても、そう簡単に売り転換はできず
たいていが買い下がりをしていく。

昨年までなら、その値ごろ感での買い下がりが奏功することも多かったが

今回は、そんな簡単にはいかないはずだ。

買い下がろうとも、相場は戻らない。

それでも大衆は買い下がり続ける。

ロングの前提が崩れる、というチャートの意味ではなく
各自の許せる許容のキャパがオーバーするまで
損切りはおそらくしない。

その結果、耐えきれず切られた各レート位置での損切は大きなものとなり
下落にはより拍車がかかる。

そこまで大衆をドル買い目線にするためには
ここ最近のドル円底堅い戻り、のような景色が必要だった。

この戻りはまだ明日も終わらない可能性はもちろんあるが、
仕込みとしてはかなり佳境に迫っているように思う。

現在、そのドルの戻り仕掛け(と自分は思っている)の絶え間ない繰り返しによって
キラキラの瞳のように一縷の疑いもなく描いていたドル売りの相場観に揺らいできてもおかしくはない。

ここ何年も相場に関わってきたならなおのこと、トランプラリーや黒田バズーカなど、

どれだけ売っても、それをゴミクズのように粉砕していく、恐ろしいほどのドル買い相場を見てきているはずだ。

それがまた再現されれば、ドル売りはどうなる…

そんな、まだ起こってもいない未来が現実のように感じられ始め、
いよいよ、大衆もドル売りを恐れ始め、
ドル買いに転換し始めてくるものも増えていく。

その第一歩としては、明日の東京市場が現在の高値すら更新し
フラッシュクラッシュ以来のど高めを東京勢が単独で作ることである。

これが完成すれば、NY勢としても、そこをいい利食い場とできるとともに

いよいよ、欧米勢のグリードはドル売り方向で牙をむきはじめる思っている。

そういうチャンスが再来したら、安易な大衆がどれだけ地獄に叩きおとされようと、

自分は全力でドルを売る。