来週の戦略

週末は、ドル買いをイメージしていたのにもかかわらず、負け。

敗因は待てなかったことと、目先の値動きを取ろうとした欲豚。

ドル買いが欧州時間になっても発生せず
綾取りの欲豚でユーロドルを買い、ドル円を売ったところで

ブレグジッド報道のポンドの上げからのユーロドルの連れ高と
NY序盤のドル円の下げによって、
事前にイメージしていたドル買いが、ドル売りに塗り替わってしまった。

しかし、いま冷静になって考えてみると

ドル円が落ちたとはいえ、下には108.20のサポートがあり
そこを割れずに続落しなかった段階で、噴射の準備はできており

ユーロドルは、ポンド報道にもかかわらず、前日高値には到底届かない
日通し高値をつけただけ、という段階で下落リスクは高かった。

ドル買いの準備はこのあたりだけでも、あらかた整っていたといえる。

相場に入ると、近視眼的となり短期的なチャートの動きを凝視し
それに振り回されがちとなる。

昨夜はまさにそういう感じで

ドル円が一時的に下げようとも、ポンドドルが上げようとも
各通貨ペアの相関を冷静に眺めれば

ポンドはともかく、ドル円については、続落の目は薄いことは見えたはずだった。

昨夜は大敗したが、その負けで得られた教訓も多くあり
次からはそれを生かす勝負としていきたいと思う。

頭を切り替えて、週末の段階で、ざっくりとしたイメージのみだが、備忘録的に来週の戦略を考えておきたい。

週末ドル円が上昇し、ユーロドルが下落したが、
まずドル円については、反発気味での終了ながら
まだ下落基調は終了していない。

昨日の週末ドル円が踏みあげられるであろう見立ての根拠として
以前は述べていなかったが
その日の東京勢の動きもそれを助長した面がある。

前営業日の米株が、前営業日比プラスで引けたにもかかわらず
金曜の東京でドル円は大きく伸びなかった。

米株を上げれば脊髄反射ドル円買い、というのが東京勢のお約束なのに
108.40を割れて以降、下落を恐れ、
108.40をふたたび上抜く勢いを持てなかった。

こういうところも、東京勢のNY勢の奴隷ぶりを示すところである。

108.40のサポートをNY様に割られてからは
それを再び上抜く勇気を持てない。

ドル円ラブラブといっておきながら、結局はその勢いはNY様次第で
超えられずびくびくしていた、このラインも
結局、NY様に抜き戻されているわけだから、なんとも無様なものである。

東京勢のこの上値を追えない臆病さは
結果、ドルショートして上に逆指値のロングを置く結果となっていたはずで
昨夜のドル円の戻しの燃料として、
また東京勢は貢献した形で、ナイス養分♪ という
いつもはロンアニどもにくれてやる損失を、
今回はNYにくれてやるという、
NY様の奴隷としてはなんともファインプレーの結果となった。


そうしたもろもろを踏まえて考えると、
来週の月曜は、108円ミドルが上にまた戻したことから
いつもの東京勢ならやがて切られる未来があることもまったく学習せず
こんどは調子に乗ってがんがん買いに回りそうなものだが、

来週月曜は祝日で東京市場は休場。

これがまず来週の序盤をわかりにくくしている。

東京勢は日本が祝日のときには、そんなにがんばらないので

となれば、来週月曜は頭打ちかといえば

東京以上にNYからの順張りが大好きな勢力がいる。

それは東京早朝のオセアニア市場に現れるオセアニアンである。

このグリードたちは、とりあえず、NYの高安からさらに順張りするのが大好きで
順張りブーストの勢いは、ロンアニ、NY以上のところがある。

ということで、月曜の早朝は、まずドル円は続伸
下手をすれば上窓を開ける、くらいにイメージできるところだが、

時間がオセアニア時間であるということを加味しなくとも
いまあまり目立たないながら勢いがおあるのが、豪ドルで

豪ドルドル、豪ドル円、こちらのからみで、
これら通貨が週明けにまず上昇しそうな感じがする。

結果的に豪ドル円上げでの円売りが強まれば
結局、ドル円も上げることにはなるのだが、

勢い的には豪ドルである。

そこからであるが、

そもそもNYでドル買い発生している段階で、
この地合いは、少なくともロンドンまでは継続しそうで

ロンドンまでは、いまの動きが継続しそうに思う。

で、欧州時間以降の欧州通貨だが、

先週は、ユーロドルは下落したものの、ポンドドルは強く

実は、ドルストレートはユーロドルをのぞき、全般底堅かった。

その意味で、ドル買い継続としても、ポンドドルに関しては
またもおかしな報道相場でもない限り、大きく下落する感じはいまはないが、

とにかくやばめなのがユーロである。

ユーロは豪ドルのみならず、
週末のポンドがらみで、対ポンドについても、大きく下押され
全面的に弱い、というような状況にさらされている。

その意味で、ユーロドルは来週については
少なくとも現状すぐに買いに回ることは困難で

ドル円、ユーロドル、だけのからみだけで考えてドル買いを見たとすれば

ドル円が買いなら、ユーロドルは売り、と
わかりやすい逆相関の感じでイメージできる。

ドル円については、上にいったんはあく抜けしてしまったことから
109.20あたりまでは上を目指しそうな感じがありありとする
嫌な状況であるが、

問題は、これがどこかで反転したときである。

ユーロの現在の下げは、豪ドル、ポンドに対して顕著で

ドル円が下落し、ドル売り相場と戻ったとしても

ユーロドルについては、上昇の期待が持ちにくく

むしろ、ユーロドルの戻りは限定的となり、
ユーロ円もドル円とともに下がるのではないかとすら思える。

ではポンドドルについては、買いかと言われたら
ポンドは昨夜のドル円上昇局面でも強さを発揮ししため
ありといえば、ありかもしれないが、

この殺人通貨は、いつはしごを外してくるかわからない怖さがあるため
個人的には買いを入れたくはない。

そうなれば、消去法として豪ドルドル買い、ということにもなろうが

ドル円が下がるときはたいていが株安局面で
こういうときには、リスクオフで豪ドルドルも下がりやすいため
逆相関も狙いにくい感じもする。

もうあちらを立てればこちらが立たずという感じだが

基本的な方針としては

ドル円が反転下落するなら、基本、ドル円のみショート。
ただし、これはドル売り相場、という状況であって、

もし、ドル円の下落の流れがドルストレートにも相関した
円買いドル買い、のような流れからのドル円の下落ならば
ドル円に加えて、ユーロ円、豪ドル円などのクロス円も合わせてショートしたい。

ドル円が続伸するようなら、ドル円ロングとユーロドルショートの合わせ技。
ドル円の上昇と合わせて、ドルストレート通貨も上昇するような局面なら
ドル円、豪ドル、豪ドルドルなどをロングしたいが、
ユーロドルとポンドドル、ポンド円のロングは見送りたい。

いずれの選択においても、
ユーロドル、ポンドドル、ポンド円の3つについては、
来週は特にポジションを取らないようにしたいと思う。

しかし、日足のレンジブレイクをしたユーロドルについては、やはり買いたいというイメージは拭いがたい。

とはいえレンジの中にまた入ってしまい、下落感しかないのがいまなので、やはり買えない。

ただ、来週、またレンジ上限のラインの攻防が起こったは場合は要注意である。

ラインは1.15アンダー、1.1495あたりである。

来週は取引を控えたい通貨ペアの筆頭がユーロドルだが、このラインの注目は個人的にはいま全通貨ペアのなかで、最も注目している。

これらが来週のざっくりとした戦略である。

1/3のフラッシュクラッシュとかいう下げ以降

ドル売りドル売りと突然ほざきだした、にわかのドルの売り豚たちは
金曜のドル買いによって、ある程度は掃除されたとは思う。

しかし、まだ完全には殲滅されていないはずだ。

なぜなら、ドル円はいまだフラッシュクラッシュ以降の
戻り高値となる109.10あたりを更新していないからだ。

少なくとも、ドル円がこのあたりを明らかに抜けていくまでは
トレンドフォローを気取ったにわかドル売り連中が
ドル円を売って刈られ売っては刈られが当面ありそうにも思う。

そして、それが抜けてドル円はやはり買いだ!
とか、大衆が叫びだし、お花畑トレードが再開されてから
ドル円は本格的に売り仕掛けの準備ができるように思う。

相場は最終的に相場観同士のぶつかり合いである。

大衆の根源的な相場観はドル円上昇であるとしか見えず

いまは下落過程にあるからついていく、
という綾取りのにわかショートでつきあっているに過ぎない。

しかし、こういうムードのとき、ドル円はきっと落ちない。

自分の相場観はいまも昔も変わらずドルの売りなのだが、

このムードでのショート時にはむしろあまりショートしたくはない。

このムードのショートが切り刻まれて
大衆が望む本来のドル円上昇相場が起こった時
大衆の相場観はドル円ロングで合致する。

そのあと、反落の兆しが見え始めているのに、
ロングのムードが満載しているとき、大衆は買い下がっていく。

こういうときこそが、ショートのチャンスであろうと思う。

自分の相場観はドル売り、ドル円で言えば、対局でみればショートの一択しかないが、
ショートというムードがまだ残るいまはショートをしたくない。

うまく言葉で説明できないが、

大衆は間違う。大衆と逆をいかないと勝てない。

というのを、自分が表現するとすれば、上記のような感じである。

まあ、いずれにしても、
来週の月曜は自分も予定があるのでトレードする気はない。

まずはこのざっくりとした戦略から、月曜を終えた後
軌道修正をしつつ、火曜の相場に挑みたい。