ユーロドル、ドテン売りから、あらためてまた買い。

ユーロドルが1.1405を割ったあたりから、ユーロドルをショートに切り替えた。

それからユーロドルは1.14を割り込み、1.1390アンダーまで押し込むも、そこからまた1.14方向へ

ユーロドルを決済し、ふたたびロングに。

しかし、1.1410アッパーが重く、再度売り。

1.1390アッパーの日通し安値を割ってから
売りが加速、1.1380あたりまで引っ張り利食い

しかし、そこからさらに20pips以上もユーロドルは下に追いやられた。

ドル円は、113をタッチしたあたりで、あらためて売り直し。

ドル円の売りは動かしていない。


今回も東京がユーロドルでは天井、ドル円ではド底を作って
それをロンアニに全部刈られて、ロスカット発動させまくりの、トレンド発生させまくり
という、いつもながらの悲惨な展開をみせてくれた。

ドル円の112.30の底はともかく、

ユーロドルすら、戻りのど天井を東京時間に作りに行っている段階で、そもそも意味不明ではあった。

日本と関係のない、ユーロ、ドル、という組み合わせで
欧州も米国も寝静まっているところで
なんのファンダメンタル的要因もないまま
テクニカルムーブのみで、先週高値を超えていくほど買っていったのである。

これで、そのあと、市場が高値追い、ならお見事であるが
ロンアニが何度かロングで試みたところで値は上がらず
そのままショートに転換。
いかにど高めのレートだったのか、というのが
いまになってみるとよくわかる。

東京勢は
今回もお見事天井の高値掴みで、その後刈り取られる。

本当に東京勢は天才である。
もちろん、最大級の皮肉である。

東京勢がおかしな天井を作り、、
ロンアニどもに売り浴びせられる相場が走ってしまったことで、
先週からの、せっかくの戻り基調もほぼ台無しにされた。

ユーロドルは本日、先週高値を上抜いたことから、
個人的には戻りを期待していたが、

東京勢があれほど根拠なく追った高値を
ロンアニは追うこともなく、むしろ、
逆張りで売りをかまされ

ユーロドルが高値を追うどころか、

むしろ、NYに向けて、ドル買い相場が加速し、
東京時間に下値を追っていたドル円が、
むしろ、先週高値を超えてくるという始末…。

雇用統計の悪さから一営業日しかたっていないのに、早くもドル円が113円を回復する、ということが理解に苦しむところだが

これもまた相場である。

いくら理解不能なことであっても、
これを現実として受け止めるしかない。

ちなみに、本日も米株は500ドル超の下げを見せている。

債券利回りも低下。

原油や金は下落気味で、これはドル買い要因ではある。

ただ、これくらいしか、ドル円が上がる理由が見つからないのに、ここまでドル円底堅い理由を自分なりに分析してみると。

ほぼすべてポンドが原因である。

ポンドは売りに売りを浴びて、
前営業比、200pips以上もマイナスを叩いた。

最近の日足レンジも明確に下抜け
ブレグジットのころのポンド安水準に近づいてきた。

ただし、ドル円が異常(?)な高値をキープしているがゆえに
ポンド円は、いまだそこそこ高い水準にある。

いずれにしても、本日はこのポンドの強烈な下落が
ほぼ唯一の原因となって、
あらゆるドルストレート通貨はド買いを浴びて
先週のドル売り基調を台無しにしてしまった、と思う。

この強烈なドル買いは、棚ぼた的に、ドル円の上昇をもたらした。

このポンドから派生したドル買いはもう限度を超えたレベルで

むしろ、それだけ強烈なドル買い圧力にもかかわらず、
ドル円は113円の定着がおぼつかなく、
連れ安で引きずり落されたユーロは1.13ミドルを割り込めていない。

つまり、現在のドル買いは
強烈に相場をゆがめられた結果で

この足かせ(ポンド)がなくなれば
あらゆる通貨ペアは強烈なドル売り方向に回帰するように思う。

ただ、その相場転換が本日中に起こるかは不明で
一度トレンドが出てしまうとなかなか転換するのに時間がかかる為替相場においては

なおのこと、このポンドの強烈な売り地合いはいつ終わるのかわからない。

市場が懸念していた。英国のEU離脱の採決についても、
さきほど延期が発表され
リスクの事態は先送りされたにもかかわらず
車は急に止まれない、とばかりに
市場は、ポンド売り、ドル買いをいまも続けている。


先送りされたリスクを、今の段階から織り込み続けるとでもいうのか…。

この状況は、ユーロドルにおいても、よろしくなく
今週はECB理事会が行われる。
ECBは、ユーロドルの暴落相場、みたいなのが定番になっているから、それまでに1.14アッパーで耐えてほしかったが
また1.13ミドルが射程に見える、というのが
すでに危うさを覚えざるを得ない。

先月なんとか守った1.13アラウンドのサポートが
ECB理事会のあと、また割れてしまうようなことがあれば
ユーロドルの戻り相場もいよいよジ・エンドとなると同時に
これもまた強烈なドル買いの後押しとなり、
ドル円の復活を促すことになってしまうだろう。


ともかく、本日の相場はかなり無視を押し通しての
モメンタム相場に過ぎないと思っているが、

その無理のごり押し、ということに市場が気づくまでには
まだ時間がかかってしまうのかもしれない。

さらにこの無理が、結果的にあらゆるクリティカルな位置を突破するようなことにでもなれば
瓢箪から駒で、結果的にはトレンド転換の発露ともなりかねない。

ポンドはもはや小動きに変わりつつあるが

ポンドが各通貨ペアに汚染したドル売りというムードは
ポンドの動きが緩慢になったあとでも
各通貨ペアに発症したままで

各通貨ペアは、株が500ドル下がろうが、
債券利回りがどれだけ低下しようが

モメンタムという方向性のみで
ドルを買い続けている。

かつての大英帝国という栄光は忘却のかなたで
いまは世界のリスク要因でしかないお騒がせ国家の
ポンドというもはやマイナー通貨に近い単なる投機通貨が

ほんとよくぞここまであらゆる通貨を振り回してくれるものだ、と思う。

今日の時点で、英国のこうしたリスク要因があらかじめ予見されていた(採決は明日の予定だった)にもかかわらず、

無邪気にユーロドルを、1.1440あたりまで買い進めた東京は、
あらためて思うが、つくづくアホである。

自分もドル売り方向では見ていたが、欧州ロンドンも寝静まっている東京時間に
なんのファンダメンタルズ的な要素もないまま、
あんな上までレートを上げた意味がわからない。

しかも週明けの今朝は強烈な下窓を開けていたのである。

そこを律義に窓埋めし、欧州およびロンアニに、
格好の戻りの値幅をくれてやった。

しかも自分たちはド天井まで買い進み、損切をくれてやる
というののが、東京クオリティである。

もはや、後日、ユーロドルが高値を更新したところで
東京勢の今朝の買いは正解でもなんでもない。

自分らが嬉々として買ったところから、80pips以上も下に追いやられている。
短期トレーディングなら、とっくに損切りしているレベルである。

それから戻したとしても、
さすがにひどすぎである。

ということで、現在の自分のポジションだが、
やはりまたもドル売りである。

いまの雰囲気でドル売り、
というのも逆張り全開なむーろもあるし
大衆は、こぞってドルを買っていることだろう。

それほどまでに、いまだ強烈なドル買いモメンタム相場は続いているが

いまのドル買いは、英国不安からヒステリックに
ポンドが売られ、
その相対としてドルが買われ続けているだけの
とても冷静な状態であるとは思えない。

皆が落ち着きを取り戻せば
今日の状況だけで、
昨今のドル売り地合いを転換させるほどのものではないことに
皆気づくように思う。

この狂信的なドル買いモメンタム相場が
突如剥落するときに備えて、今回のポジションはしばらく握っておくつもりだ。


ポジション
USD/JPY S 113.003
EUR/USD L 1.13640