足場らしい足場がないなかで、ユーロドルの買いを入れられる連中…

まあ、ショートカバーの利食いなのかもしれないが、

1.13を割り込んだユーロドルは

謙虚に見ても、1.1割れの1.09あたり
ある程度適正に見たとしても、1.07あたりまで
足場らしい足場が見つからない。

それにもかかわらず、
現在のユーロドルは、1.122レベルの弱い足場を手掛かりに
戻りを1.12ミドルまでかけてきた。

もちろん、新規の逆張り買いというよりも
ショートカバーの買い戻し、のほうがボリュームが大きなイメージはするものの

昨日、重要なサポートを割り切った翌日火曜日の二日目にして
それが潰える、ということはやはり可能性として低いと思う。


このショートカバーめのユーロドルの買い戻しを
欲豚たちに刺激したのは

やはりアジア早朝から東京時間の突っ込みが大きい要因に思う。

昨夜はまともな戻しもないまま延々とユーロドルが売られ続け
なんとNYがクローズし、東京時間朝の6時になってすら
その売りが続いた。

アジアですらそんな突っ込み売り続けられれば

絶好のショートカバーの場とされてしまってもおかしくはない。

東京時間に入り、いつもの逆張りで、ユーロドルを買い戻してきたところで

そこはそれ、ヘタレのロングということで、
その臆病ロングは、売り仕掛けのノイズで刈り取りつつ
そのあたりで、あらためて戻り売りに切り替えてきた東京を
そのまま上に刈り上げる。

そういう流れで、上昇エネルギーを作ってきた今夜のユーロドルであろうと思う。

で、1.125アッパーから先であるが、

ここからは、NY勢がじりじりと意地悪く売りを重ねてきていたゾーンであり、

アジア、東京を刈り取ったショートカバーの短期筋は
このあたりのゾーンの連中に思われる。

この連中は、アジア早朝に起こったような、
この下値割れを狙うがために売りを積み続けたはずで
そうなれば、アジア朝方にこいつらの目的はほぼ達成されている。

となれば、1.125より上のゾーンで、現在の戻りをさらに加速させるような
買いを後押しするショートポジションからの買いの損切は、もう起こりそうもない。

このゾーンの連中は、あらかた消えているはずだからである。


となると、次のゾーンの連中であるが

それは1.13アッパーから、1.13割れあたりからの売り連中で

こいつらが、1.12あたりで、その売りを満足させ買い戻すとは思えない。

週足レベルで強固に守られていた
1.13レベルにめがけて強烈に売りを浴びせた連中は
1.12どころか、
最低でも1.1割れを狙ってショートの大玉を浴びせているはずで

でなければ、1.13という強固なサポートに向けて
大量の玉をぶつける、といったようなリスキーなことを行うはずがない。

それでもユーロドルを買う、という逆張りロングを正当化したいとすれば
少なくとも、日通し高値である、1.1257レベルを抜いてくる必要があるだろう。


このレートはロンドンアニマルが、
16時過ぎに仕掛けてきた高値更新のラインで

このときは上ヒゲをつくりアタックが失敗したラインである。

ここを明確に上抜いてくるならば

現状は、1.1220をバックとした短期上昇トレンドが完成することとなり
1.13割れから売ってきた連中も、とりあえずは撤退する可能性が高まり
より上値を追う可能性が高まってくる。

ただ、1.1257が短期的なトレンド転換のラインとなるなら

逆にここは強烈な戻り売りのゾーンともなりえるわけで

現在の地合いのなかで、どれだけのものが、
売りを裏切り買い方についてくるか、という話である。

と言っている間に、グリードどもは、ユーロドルの、1.1257を決壊させることに成功。


案の定、損切が発動され、レートは1.1260アッパーまで跳ねた。

で、こちらのユーロドルも損切されてしまった。

ポジションバランスが危ないので、ユーロ豪ドルは
EUR/AUD S 1.56291 → 1.1519で利食いしてスクエア。

これにて短期上昇トレンド完成である。

で、こういうところから、また相場が反転する、と経験則から思いたい。

ここからあらためてユーロ売り。

チャートを見れば、このいきなりの買い上げは
ポンドドルの極端なショーカバーに
ユーロドルもさらされてしまった結果であるようだ。


週明け、窓開けまでして、1.1282レベルまで
たった一日で、今度は、1.29ミドル越えまで、

その値幅は150pips以上である。

そして本日の戻りさえ、ブレグジットの報道ひとつだけをきっかけにして
ここまで上げ幅を取るという、
相変わらず、狂った投機通貨である。

もうこんな通貨はかかわるつもりはない。

しかし戻りが継続すると思い、逆張りを買いしたときは
直近高値を超えらえず、
安値更新で損切されることが圧倒的に多いのに、

なんで、いかないと思って
戻り売りをかけたときはクリアに超えてくるのだろうか…。

ユーロドル、ユーロ円が、ものまま高値追いし続ける
というなら、本日は完敗である。

しかし、なんで、いつも戻りはなかなか終わらないのだろうか…。


ポジション
EUR/USD S 1.12682
EUR/JPY S 128.350