ユーロドルが戻り売りワークしまくり…

ドル買い円買いの連動がとにかくとまらない。

短期的に見ると、1.1482から安値更新。1.1453まで、

ついで、1.1575からの戻りが、1.1482の戻りを更新できず、
また安値更新。1.1548まで。

ユーロドルの売り豚のショートが
面白いようにワークし続けている。

こういうときは、戻れば売り、戻れば売り、
としていけば、勝てるようにみえるかもしれないが、自分は
下値を切り下げるたびに買いなおし続けている。

理由は2つ
ひとつは、本日、東京勢までもがユーロドル売り参入してきたこと。
もうひとつが、欧州時間以降の短期的な戻り売りが
一見成功しているようにみえるが、
実際は、数pipsずつくらいのレベルでしか
安値を更新しておらず、結果としては本日安値に届くことができない、
そろそろ損切でつきあう買い手が減ってきているということである。

本日の東京時間、ユーロドルに逆張りで買い向かう東京勢がいれば
まだまだ欧米の強欲くずどもがその逆指値を狙い売り浴びせたかもしれないが
東京勢がそれを行った気配はなく、
戻りは、昨日前の売り手の利食い、くらいが関の山のような日中。

むしろ東京勢も売ってきているのである。

この最大の養分が買ってこない段階で、これ以上の下落にも限界はあろう。

つまり、昨日の一気の下落に本日の東京勢も加わることで、
短期的にはもはや売り手ばかりになってしまっている。

つまり、もうこれ以上はいくら売ったところで売り手ももはやいなそうである。

いまはかつてのギリシャ危機のような
あきらかなユーロ売り相場とは違う。

あのときは、もともとの高値がかなりの上にあり
中長期的に保有されていたロングが大量にたまりすぎていて
それが次々とほどかれていくことで、下落が加速していった。

いまのユーロドルの下落は中長期的にもそれほど多くの買いを集めてはおらず
時ほどかれる中長期のロングポジションなどほとんどない。

中長期的な相場が損切られていく流れの兼ね合いもあり、
あのときは、ユーロドルについては、
とにかくバカになって上がれば売り
安値更新してらもっとバカになって売り、と
とにかく売りさえやっておけば、何も考えずして利益が乗り
バカでもサルでも猫ですら、勝つことができた。

しかし、
現下のユーロドルはそんな安易な相場ではないと思っている。

そこまでしてバカ同然の売り豚につきあってやるほどの買いポジションはないのである。

たしかに、ユーロドルのくずっぷりは、
上でも下でも振り落としするように、高安を更新していくものだが、

ユーロの今年の下落の極みは
トルコショックのどさくさで安値を更新していった1.13アラウンドであろうと思っている。

個人的には
ユーロドルはもともと今年は戻りを試す年であったはずが
トルコショックだかで下値を更新したことで
テクニカル的に相場をいったん壊してしまい、
投機的には売るしかない状況になってしまっているだけだと思っている。

下げ相場になれば、あらゆるファンダメンタルズ要因は悲観的内容に解釈され
ただただ下落を追っていくのみである。

戻りがくるたびに入る売りは、投機筋の新規売り玉と思われ。

こちらの買い豚勢が、次々脱落しているような状況である。

さらに立場悪いのが
欧州時間に続いていた、ドル買い円買いの方向が
ドル方向にシフトしたとき、ドル買い方向に傾いてきていることである。

相場がドル買い方向に傾いて、ドル買い円売り、となってしまうと、

ドル円が反発するのに対して

ここまでリスクオフ相場で円買いとともに買われたドルで下落させられた
ユーロドルが取り残され

ドル円が反発、ユーロドルが続落、という逆相関が発生してしまう。

ユーロドル、やはり、だめなのか…。

2日もユーロドルは、だめー、と烙印を押されてしまうと

さすげに、ユーロドルの買いを続ける心が折れてしまうそうになる。

相場のトレンドはいったん発生するとファンダメンタルズは意味をなさなくなる。
つまり相対的な評価をしなくなってくる。

たとえば、経済指標は予想を上振れれば上昇、下振れたら下落となるのが普通だが、
下落相場のさなか
経済指標が予想を上振れても、その数値自体を悪いから、と
数字の絶対値のみを拾い上げ、下落をやめない。

上昇場の時も同様である。

今夜のユーロドルがいい例で、
今夜のユーロ圏の指標は、いずれも予想を上振れしているのにもかかわらず
下押しをやめない。

昨日からのユーロドルの売り豚たちは
昨日のイタリアの予算問題あたりを、下落の端緒とする下落相場をはじめてからは
テクニカル的な安値割れのみを目指しているだけで
その後のあらゆるファンダメンタルズ内容からは目を背けてただただ売っているようにしか見えない。

現下のユーロドルの下落はテクニカル的な要素しかないと思っている。

今夜の鍵は1.1580を明確に上回れるかどうか。

それを実現できなければ、現在のテクニカル相場はまだまだ続く公算が大きくなり、

ドル円がいくら下落しようとも
リスクオフと称して、ユーロドルも下落し続ける状況がつづく可能性が上がってしまうだろう。


ポジション
eur/usd L 1.14505 L 1.1459