ヘッドフェイク

為替の世界にはヘッドフェイクというのがある。

語源はアイスホッケーから取られたらしいが、要はフェイントである。

昨日、それにひっかかり、またも負けてしまった。

敗因は、またもの下落時でのドル買いである…。
ドルがあれだけ買いたくない買いたくないと言いながら
ドルロングでめためたにやられているのだから、
もう屈辱以外のなにものでもない。

為替相場におけるいわゆるヘッドフェイクは、
ブレイクアウトを思わせて、のダマシである。

この手は欧州時間、特にロンドンアニマルが非常によく使う手口である。

昨日のロンドン時間、それにまんまと引っかかった。

昨日の東京時間、日経平均が下落気味、ということで
ドル円は窓を空けて下落。

それが昼頃には反発を見せてきたところに、
ロンドン参入で、東京刈りである。

東京時間に売り下がり、もしくは戻り売りしてきたショートの損切りを狙い
買い上げてきた。

まずはそれを見越してのドル買いで、114.50あたりから
跳ねたところで、114.90あたりで利食いした。

ここまではよかった。

いつも最初は良いいのである。

ロンドンアニマルが抜いてきた114円ミドルは、
割と強めのレジスタンスとなっていた。

現に抜いた後、114円ミドルあたりに戻ってきたとき
一端反発している。

これで昨日は買い目線になってしまった。

その後の戻りが114.80アンダーまでしか伸びない段階で危なかったのだが
そこにも気づけず、114ミドルからのロングが
利益になった後、どんどん利益が削られ含み損に変わった後も
買い下がりを続けてしまった。

そしてあらわれたNY勢
米株が2万ドルを割れたのもあり、その後のドル円は一方的なまでの下落

昨日はなぜだか最後の最後までドルショートに切り替えることができず
ドルロングばかりやってしまったため、メタメタにやられてしまった。

前週安値114.40アンダーを割り込んだ段階で
もはや完全にチェックメイト
完全に短期下落トレンドは明らかであるにもかかわらず
そこで22時半頃に小反発があったことから
さらに売りに切り替えるのが遅れた。

114.20を割れてしまって、いよいよ完全にアウトであるのに
そこでもまだ114円を守るという楽観のもと
買いを続け

戻ったと見えて買うと損切り、戻りで買って損切り、と
完全に“戻り買い”という、負けの鉄板トレードをかましてしまい

ついに114円割れ、

どこかで止まると思いつつもそれでも下落は止まらず
113円ミドル割れまで

ここまでくるとさすがにロングを諦めたが

こうも下落が進みすぎると、いまさら売ったところで
下はしれている。

すでに1日に1.5円下落というのも、ドル円についてはけっこうな下落幅である。

ドル円下落での円買いという意味で、クロス円を見ると

ポンド円などは、3円近く下落し、相当ひどいことになっていた。

ユーロドル、ポンドドルなど、ドルストレートも決してプラスではなく
そこに円高気味に相場が振れるなら

ドル買い円買いのいつものリスクオフ相場で
クロス円などは、どれもこれもが下落というザマであった。

いま振り返ると、戻り売りのチャンスは何度もあり、
それをことごとく逃し、113円ミドルまでの下落で
NY勢もおなかいっぱいになっているところで、戻り売りもなかろうと思いながら
ど早朝に、113.80アッパーあたりから113.60アンダーまでの
戻り売りを取れたのがせいぜいで、昨日は大負けで終わり。

週初早々、1円2円と落ちるわけがない、
という根拠の薄い楽観や期待が
売りに切り替えることを遅らせ、ぼろ負けした週初であるが、

終わってみると、
結局、昨夜のドル円は1.5円以上も下落してしまった。

よくよく考えると、かつてのブラックマンデーも、マンデーというだけあって、
月曜日の話で、
週初はひどいときはもっとひどいものである。

こここそショートで取らねばならなかったのに、
ずっとドル売りドル売りで見ていたのに、
自分は一体何をやっているのだ…と
週初早々、泣きたくなるような1日であった。

そして本日、早朝に

東京勢はまたニワトリトレードでばかみたいにどやすねを作るであろう不安もありながらも
113円ミドルからスケベロングをして
ポジションの半分を、113.80アッパーで指値を入れて、もう相場から離れると
これは利食いされていたが、残りの半分は113ミドルアンダーで損切りされていた。

本日、午後過ぎにチャートを見ると
やはり東京勢が安値更新で、ドル円は113.30アンダーまで安値を更新していた。

自立性のない日経平均が、またNY株式の下落に反応し
300円以上下落していた模様。
毎度毎度、日経平均
海外要因でしか動けない
相も変わらぬ、マリオネット市場である。

相場が一方向に進んだとき
NY勢が作った高値も安値も、きっちり更新してくれる。
それが東京スタイル

こういうバカ(?)がいるから、
NY勢も果敢に買い上げたり売り浴びせたりできるのだろう。

どれだけ高値を作ろうが安値を作ろうが、
それを東京勢がきっちり更新してくれるのだから安心安全である。

その点、東京勢の高値安値の更新は危険そのものである。
そこに追随してくれることは、まあ、まれにはあるが
ほぼ、それはその後の欧州やロンドン勢に打ち消される。

だから、NY時間は順張り、東京時間が逆張りが吉と出る。

本日もそのような日となった。

113.25あたりまで攻めたドル円は、
結局、ロンドンアニマルによって、113.90アッパーまで吹き上げられた。

東京時間に売っていた人は、もうご愁傷様、という他ない。

東京時間は113.90など一度も越えてないがゆえに
東京時間ではどの時間でショートしていたとしても
ロンドンアニマルによって、根こそぎお陀仏である。

そのロンドンアニマルのクズトレードを期待し
本日も買いから
113ミドルからロングして、113.90アッパーで利食いした。

ただ、113.90から上は重い。

それもそのはずで、昨夜のNY勢が短期アップトレンドラインを下にぶち抜いており
そのゾーンがおよそ114円あたりになるのだ。

その意味で、今夜こそはとあらためてショート。

113.92あたりからのショートが、113.80割れあたりまでまず取ったが
また113.90アッパーまで跳ねてきた。

ここでショートを積み増し。

このしつこいドル円の上方向は、
ロンドンアニマルの東京刈りによってより短期的には
またもアップトレンドに入ってしまったからである。

昨夜、相場をより走らせた、やや強めのサポートが113.80あたりにあった、
それを割り込んだがゆえに、相場が下に走ったが
本日のロンドン勢は力業で、またそれを上に越えてきたのである。

やや大きめの短期アップトレンドはNY勢が下に割り
より小さめの短期ダウントレンドをロンドンアニマルが上に抜いている。

中短期(そんな言葉があるかはともかく)としてはダウントレンドで
小短期としては、アップトレンドという形である。

NY:↓ 東京:NY様追随の↓ ロンドンアニマル:東京全否定の↑

という感じでNY勢にふたたびバトンが戻ってきたが

今宵のNY勢はどうでるか

ロンドンアニマルに追随し、昨夜の自らの下落を否定する買い戻しか
それともロンドンアニマルを否定し、より下落を加速させるか。

ここのところ、猫の目のように地合いが毎日のように変わるため
今夜はまた上昇、という落ちも十分に予想されるが
今夜こそ、ショートで狙っていこうと思う。

たしかにロンドンアニマルは、ドル円を上に持ち上げ
113.80を再び越えてきた。

しかし、NY、東京と下方向の地合いのなか
ロンドンアニマルだけで相場転換させるのは困難である。

かつ、こいつらのトレードに実需の意味は皆無で
投機的な思惑以外は絶無のクソどもである。

クズトレードで、東京勢を損切りさせることはできても、
昨夜、大量に売ってきたNY勢がその流れに追随するとはどうも思えない。

本日、東京勢が大量に刈られた後で、
NY勢が買いに参入しても、もう損切りのボリュームがそうはあるとは思えず

ここで相場を上に走らせることは
自らで自らの損切りを誘発させる、
というようなマゾヒスティックな行為でしかない。

東京勢はもはやほぼ刈られて焼け野原である。
ここでさらに買い上げたとき、喜びかつ利することになるのは
ロンドンアニマルのみである。

ということで、今夜の113.90越えもまたもヘッドフェイクになるように思う。
昨日とちょうど1円下にスライドしているが
NY勢がこれを下落させ、その結果もまた1円下にスライドするなら
NY勢が今宵狙ってくるのは113円割れ
もっといえば、ここのところ守られてきている112円ミドル割れではないか。

ただ、113.30アンダーには、割りに強固なサポートが控えており、
下落を大いに加速させるためには、このラインをまずは明確に下抜かないとならないだろう。

さらに、いまドル円は115円あたりを起点としたチャネルラインを形成しつつあり、


その意味で、NYはロンドンアニマルの買いには追随しないと思う。

ということで、今宵こそショート。

とかなんとか言いつつも、
こういうときにかぎって、上がったりするのだけれど…。


□ポジション
USD/JPY S 113.928 S 113.915