バーゲンハント? 違うから

ドル円がいきなりきりかえし、
115円をまたも超え、115.60アッパーまできた。

もう二度と115円代のレートはみたくなかったが、またもしつこく浮上である。

おかげで、ホールドしておいたショートは115から115.4あたりで順次逆指値がかかり、ポジションはスクエアになってしまった。

この反騰をどこかの速報が、
バーゲンハントの買いが入ったとかなんとかアナライズしていた。

つまり、まだまだ先高観のあるドル円
114円代に差し込んだ事で、バーゲンプライスと見立てて、買いが群がったとかなんとか。

違うと思う。

このドル円ならびに、ドル全般のいきなりのドル買いは、
原油相場の急騰にあると思う。

今夜、原油は50ドルを割りそうなところ、いきなり2ドルあまり上昇してきた。

原油があがればドルも上がる。

これが原因であろうと思う。

さらにいえば、株価も上昇で、
米債の利回りも前日マイナスながら、急速に値を戻した。

にしても、ドルは上げすぎである。

この極端な上げすぎた値幅の
ドル高のもうひとつの原因は、
手負いの虎と化した、含み損を抱える欧米グリードどもの強引な押し上げ、であろうと思う。

この手の反騰は下落相場時によく起こる。

あまりもの含み損を抱えた投機家どもが、自分が逃げるために、手負いの虎と化し、強引に相場を押し上げ、提灯の買いを誘発し、レートを引き上げるのである。

そのために今夜は原油を強引に買ってきたのかもしれない。

この手の反騰は、リーマンショックの時さえあった。

一方的な下げ相場のなか、突如、ドル円やクロス円などが
材料も希薄ななか、突如、2円も3円も上がる。

こういった上昇は、手負いの虎たる欧米グリードどもが、損失を軽減させて逃げられた後、もしくは、これ以上の強引な買いができなくなったときである。

今夜の急落に合わせボラティリティが高まった相場は
テクニカル的にみてもドル円など
4時間足レベルで-3σにタッチするほどで、
反転の好機、とみせかけ、提灯買いを誘発することも可能である。

で、底値から1.5円以上も戻してしまったドル円だが、

心配なのが東京時間である。
米株が上昇して終わったことから、
日本株もつられて上がり、
ドル円はさらに上を追っていくかもしれない。

またも東京が戻り高値をつけにいくこか。

NY勢の仕込みは終わった。

あとは東京勢がNY勢の逃げたい高値まで、高値追いしてくれるのを待ち、

後は叩くだけである。

東京よ、今日くらいはひっかかるなよ。

方向は明らかに下である。

相場は殺し合い。

いつも養分となる東京勢がNY勢をぶっ殺すチャンスである。

現在の戻りは手負いの虎たちの強引なロングによって作られている。

これを切り崩せば、
欧米グリードどもは、自らの含み損を抱えたロングを投げさせられることはもちろん、
無理にしたから作ったロングも切らされ、
二重の損害である。

それを覚悟でNY勢はドル買いをナンピン上等で重ねているのである。

東京勢がどれだけやれるか。