予想が当たり、利食いをするも結局雇用統計では負け…そして、今週は雇用統計はなんだったんだという円高

雇用統計は予想を下回りドル円は下落。
こちらの予想通りの結果となり、
102.8という短期的なサポートを瞬間割り込みもし、
保有ポジションはそのあたりで半分あまり利食いした。

で、そこから切り返しが強烈すぎた。

103円より下がダマシのような状況となり
そこからは一気、104円を超えてくる始末である。

30Mの200SMAが位置する103円割れを割り込み、
直近安値の102.80も瞬間割ったことから、

これにて短期ダウントレンドが完成するかに見えたところ
そこから、104円を超え、高値を更新し104.30アッパーまで

なぜにここまで買い上げられるのか…という思いのまま
結果、上昇トレンドの継続という波形を描いて金曜はクローズするに至った。

短期的には直近高値である104円を抜いてきたので
上昇トレンド継続、となってしまった週末である。

しかし金曜の夜、こちらはそんな結末も知らず、
直近の安値である102.85あたりを割り込んだ訳なので
上昇トレンドの終局も示唆していると思っていた。

雇用統計の晩、こちらは後者を思い描き俄然下目線で、
一端利食いした後も、新規売りを作り、
売り続けたがだめだった。

4時間足102.8あたりにサポートがあり
先週は、最初、ここで利食いをしたのだが、
ここが大底になるとは思わなかった。

もちろん、ここがサポートなので一旦は跳ね返すとは思っていたが
まさかそこに二度と戻ることはなく、
上昇に上昇を重ね、104円を抜け、最高値さえ更新するなど思いもしなかった。

残ったポジションで売り増しを繰り返しても
含み益のあったポジションは利益が削られ、
新規ポジションはどんどん含み損になりながら切られ続ける。

そのまま続落と思い、売ったら下がらず
続落でないにせよ、レンジで下に行き戻り、などと思っていた楽観など落ち砕かれ
ほぼ一本調子の上昇である。
戻り売りを繰り返すものの、その戻りが更新され続け、
売っても売っても担ぎ上げられる始末だった。

その後の米指標も予想を下回っても反応は鈍かった。

ISMも予想下振れ、雇用統計も予想よりは下
製造業受注も予想よりも下。

あらゆる要素がドル売りを示唆しているように思えるのに
上昇を続けるドル円

この上昇の唯一の要因は株高と米債利回りの上昇にあり
ファンダメンタルズ的な囃し立て相場からは
いまだあきらめない、9月の米利上げ観測というのもあろう。

とにかく上がり続けるドル円にめためたにされた週末であった。

しかしながら、解せない点もいくつかあった。

ドル買いの流れなのはいいとして、
その割にドルストレートにおけるドル買いは軽微で。

ユーロドルは下落ししたものの

豪ドルドルやポンドドルなどはプラス圏である。

その晩、完全にターゲットにされているのは
ドルと言うよりはむしろ円である。

円がらみにおいては
ドル円はもちろん、ユーロ、ポンド、豪ドル、キウイ
あらゆる通貨がプラスで

今夜は円売り相場となってしまった。

下落するユーロドルであってすら
ユーロ円はプラス圏である。

米時間のドル相場において
円が徹底的に売られ続ける意味が、自分にはよくわからない。

投機筋がなんらかの思惑で円を売り続けているのが8月後半から現在まで続く相場である。

そしてドル円は、上昇相場時のいつものパターンで
104アッパーに滞空ぎみから東京時間午前0時を頭にずるずる落ち気味で週を終えた。

そして月曜は、案の定、日経平均が上昇
東京勢がはしゃいでドル円ロング、かと思われたら

いつもの東京0時NY様の逆張りうはうは相場が示現した。

104.3を頭に利食い売りか逆張りかで若干下気味のドル円の下落に
ニワトリ追随するというパターン。

このパターンは、
前営業日、東京時間の午前0時で米勢のトップアウトを逆張りすれば
しっかり勝ててしまうパターンである。

104.2あたりから逆張りで売りをかけたこちらのドル円
おかげでなんとか利益で逃げられた。

そして火曜、東京勢がドルロングよふたたび、
ともう一度、ドル円を103.8アッパーまで持ち上げるも
ドル高の勢いもそこまで。

なんだかドル売りのムードが強いままで今週は進んでいる。

そもそもいまドル買いなのか、ということを疑わせる
予兆をまず示したのが、豪ドルドルであった。

雇用統計で持ち上がり、ドル買いから落とされ
長い上ヒゲを作っていた、そのヒゲ先を豪ドルドルが抜いてきたのである。

雇用統計でのドル買いがダマシではないか、というのがこのあたりから感じ始めた。

そもそも雇用統計の発表後、102.8を割った瞬間
短期上昇における直近安値を割っていた。

それでも伸びて高値を更新したのだが

その結果としてできあがった上昇トレンドは、
安値を更新しながら高値を更新する、という歪んだものとなった。

30分、1時間足レベルのドル円オシレーターではダイバージェンスを発生させ
ドルの上昇におけるピークアウトも示唆していた。
その後、欧州、ロンドンであるが

下げをもう一段加速させ、またも30分足レベルの200SMAを下回る。

こちらは103.60アッパーあたりからショート。

これを103.10あたりで半分ほど利食い

その後、NY参入時、超短期の直近高値の103.4アッパーを超えたところで
このショートをスクエアにして

そこからなんと、どてんでドル円のロングを取ってしまった。

ドル円は30Mの200SMAを下回り、
続落を示唆していると個人で判断しておきながら、である。

一瞬、利益となってしまったが
昨晩のISM発表時まで、なんとそのポジションをホールド!

で、指標は下振れ。

一気にドル円は下落し、日中の豪ドルドルと同じく
102.8以下の下ヒゲを割る下落となった。

そして昨晩はそこからの反転はなく、一気に下落。

ドル円のショート目線に切り替えていたにもかかわらず
この損切りで、大きな損失を負ってしまった。

雇用統計はなんだったんだ、という感じだが

結局、どこかにドル買いを行いたい勢力がいて
各指標が低調でも
9月利上げ、というイメージだけを囃し立て、買い上げ続けようとする投機相場も
昨夜でついに限界に達したということであろう。

そして本日。

東京組は米勢の下落にあわせ、下落を加速させるニワトリトレード。

そして欧州、ロンドンは東京勢の戻り売りを食いつぶすためだけにロングするという
クソ投機トレード。

こうした流れのまま欧州時間を経過している。

この欧州のクズ買いはともかくとして、
もはやこちらは完全にドル売り方向に視点は戻せた。

米国が利上げしようがなんでもいいが、
結局のところ、一部のグリードのドルを買いたい欲豚どもが
さまざまな要因を強引にドル買い方向に囃し立て、

8月下旬からここまでドル買いを続けてきたのみである。

聞いたところによれば、104.5あたりにはオプションのコールも大量にあるようで
こいつらこそが、ドル円を104.5から上に担ぎ上げたくてしかたないのだろう。

こいつらにとっては、ドル円の適正レート(があるとして)などどうでもよく
とにかく104.5より上にもっていきたい、のみである。

フィッシャーだとかイエレンだとかなんでもいいが
彼らの発言を意図的かつ強烈に材料にしながら
ドル買いを進めてきたのみである。

昨日、米国はレイバーデイの祝日を終えた初日となった。

通例、相場はレイバーデイ開けが夏期休暇の完全な終了で
本格的に9月相場の再始動がはじまると言われる。

このあたりから腰の据わった機関投資家などの投資・投機グリードどもも参入をはじめる。

そして彼らは昨日、やはりドル売り、という選択をしてきた。

結局、8月下旬からの上昇や、雇用統計での上昇など
投機的なドル高は、
こうした大型グリードがいぬまに
中型や雑魚レベルのグリードどもが仕掛けていた偽りの流れであると思う。

今後、大きなグリードが登場したとなっては
イエレンがどうとか利上げがどうとかほざいたところで
結局、104.5のコールオプションのためだとかなんでもいいが
ドル買いの嘘の流れを作り出そうとしたところで無駄である。

そもそもジャクソンホールでの100円割れ失敗からのドル円の上昇から
ここまでのドルの戻りの流れが作られたが
そもそもこの時期には、大口の機関投資家など
クジラ級の連中は相場に参加していない。

そこで囃し立てられたドル高などしれている。

いま中型以下のグリード投機豚どもが作ったドル買いの流れを見て

一部のアナリストなどはドル円が107円にいくだとかなんだとか
どや顔でアナライズしているが、
ものの見方が短絡的だし、短期グリードどもに踊らされすぎ、だと個人的に思う。

これまでは一部の雑魚グリードにまかせていたが
いまは
昨日からようやく再開をはじめたドル売り相場、と個人的には見ている。

ジャクソンホールでの上昇の起点100円あたりから
雇用統計での高値104.32あたりを結んでフィボナッチをあててみると

現在、61.8%割れまで押しが進んでいる。

まずは、全戻しを期待したいところである。

全戻しのラインは無論100円である。

こちらのあらためてのポジションであるが

東京がはしゃいで作った安値から、
その戻りを抜くがために買い上げた欧州、ロンドンどもの
グリードオンリーのドル買い上げの上限あたりからドル円の売りを取った。

また、この東京を潰すだけだに進められたドル買いの流れで
不当に落とされたユーロドルは買いである。

自国通貨安政策という為替操作の外道っぷりは
日銀もたいがいであるが
ECBの奴らのやり方はもっとひどい。


金融政策はもとより
ファンダメンタルズでもギリシャだ何だと危機をねつ造(?)し、
何年にもわたって、ユーロ安を推進し続けてきた。

それに習ったのがまあ日銀であるが、

この二つの腐った中央銀行
人為的な操作で自国通貨の価値を何にもわたって毀損させ続けてきたのである。

こうしたイカサマ(?)がこれまで通用してきたのは
アメリカの当局がそれを黙認してきたからである。

しかし、それも昨年後半から今年にかけて許されなくなってきた。

そこにいの一番に反応したのが
アメリカの奴隷である日本で、
一気に円高に進んだが

いまだしぶとくユーロ安を進めようとしているのがECBである。

まあ、そもそもECBなどがそうせざるを得なくなったのも

究極のグリードたるアメリカが金融危機を引き起こしたからであるが…。

いずれにしても、誰が悪いとか(まあある意味全員悪いが)なんとかはともかく

そろそろユーロ安も限界であろう。

とはいえ、ユーロドルにせよドル円にせよ
こちらは長期保有するつもりはないが

本日については、ドル円は売り、ユーロドルは買いである。

□ポジション
USD/JPY S 101.707
EUR/USD L 1.12319