クズな空中戦

ゴールデンウィークは予想通り、欧州のクズどもが下を攻めてきた。

5月3日、連休初っぱなの下落は東京時間からはじまっていたので
東京勢すら、着物トレーダーを裏切り、売りを浴びせてきたことになる。

売りが売りを呼び、結局、レートは105の世界に入り
105.5アッパーまで下落した。

しかしそこから反転。

常々思っている個人的なアノマリー
欧州で新値を作ると反転しやすい、ということと
ドル円の奇数(105)レートは止まりにくい

という二つのアノマリーが重なり、そこからぐいぐいとドル円は上昇。
ユーロドルは、1.16を超えていたのにそれをトップに下落。

米国勢は、東京、欧州がはしゃいだドル売りの方向にはつきあうことをせず
逆に、彼らが作ったショートを刈りに動いてきた。

ダウは下落気味でありながら、がんがんとドル買いでカバーがかかるので
にわかショートは売り上がりでふくれあがり
結局、損切りをされまくり、

いつのまにやらレートは107円台である。

連休で円高を進めるどころか

気づけば、連休突入前よりも高いところまで戻し
雇用統計を迎えるに至ってしまった、というのがオチである。

こんな投機をやられてしまうと

106より下は、仕掛けの売りが明らかなオーバーシュートのゾーンとなり
ドル円は今後も戻りが続いていくような状況となってしまう。

結局、連休を狙ってのクズトレードを行った欧州、
それにつきあった裏切りの東京どもが、チャートをねじ曲げ

結果として、ここで底打ちとなってしまうような事態となってしまったのがいまである。

連休初日に新値が作られたことから

ホールドしていたドル円のロング筋は損切りであらかた刈られてしまい
さらなる下を追うには、そのロング筋を刈ったにわかショートを今度は逆に刈ってきた
あらなら踏み上げロング筋が刈られなければならない状況である。

個人的には連休前に取っていたドル円ショート、ユーロドルロングが
105.5まで迫ったことから、あらかた利食いしバジェットを稼げたものの

そこから、欲を出し、あらためてドルの戻り売りをかけたところ
踏みあげられまくってしまった、というのが現在である。

ドル円は戻りを試し続け、ユーロドルは押しを試し続けているのが現在であるが

ロンドンアニマルの畜生どもは、基本、本能的に突き進むレートに順張りしていくため

いまやドル売りをあっさりとドル買いに転向し
ドル円の上を、ユーロドルの下を狙い続けている。

一昨日、昨日がその流れで、アニマルが動いているが
はたして、本日はどうか。

結局、この目論見が粉砕されるまでは、まだまだこいつらはドル買いである。

ただし、現在は、105.5から107.5までの大きなレンジを形成したに過ぎない
と個人的にはみたてている。

下を追って傷を負った欧州勢が、
昨日は上を追ってなんとか負債を取り戻したのだろうが

そのまま上を追うことで、再び傷を負い、そのまま終わるだろう
と個人的は思っている。

がゆえに、本日こそ、ドル円は売り、ユーロドルは買いである。

ついでに言えば、本日の雇用統計は下ぶれると予想している。

となれば、ドル円はふたたびフリーフォールで、
今度こそ、105.5を割ってくると個人的には予想している。

もしも雇用統計が上振れにせよ、そうでないにせよ
ともかく、ドル円が上に跳ねていき、108円を超えるような事態となってしまったら

セル・イン・メイは今月については、もうなくなってしまい
来週以降は、さらなる円安が進み、

円安相場に再び回帰する相場の発射台が本日となってしまうだろう。

実は本日は、そんな重要な局面となっている第一金曜日である。

しかしながら、雇用統計の日は、だいたい、こういうどっちつかずの
きわどい戦いになることが多いような気がする。