今週はドル安が加速させられるかどうかの勝負の週

ドル円は戻り的なことを試みながらもそれが果たせず
ずるずると下に追いやられているように見える。

しかし、見方を代えれば、118円割れを防ぎ、
やはり一端の戻りを試そうとしているようにも見える。

ドル円はかなりの山場にさしかかっている。

というのも、
ドル円をこれまで支えてきた200週の移動平均線がいよいよ近づいているからだ。

この200SMAのラインは、2012年12月あたりに超えて以降、
まだ一度も下回ったことのないラインである。
同年11月に超えて以降、下回ったことのなかった120SMAは4月に入り明確に下回っている。

200SMA、ここを下抜くことができれば、
ドル売り相場が加速する可能性がぐんと高まり
ユーロドルについても大きな上昇の可能性が増してくる。

この200週の移動平均線を明確に割ってしまった場合
もはやドル円は奈落の底である。

100円割れなど単なる通過点に過ぎず
80円割れすらも視野に入ってくることとなる。

もしもそのような事態に至るのが今年であるとするなら

アベノミクスとやらで円を安く株を高く進めていた相場は
完全に否定され、この数年間でもたらされていたことは
金融当局相場以外になにもなく
その利益を享受できた者は、一部の輸出大企業だけだった、
ということとなる。

誰も幸せにすることはなく、一部のエリート企業、
エリートサラリーマン、そして投資家、という
既得権益実体経済になんら利益をもたらさないグリードのみを
一瞬豊かにしただけ、というのが
アベノミクス相場であり、
この虚飾の数年間は、
後の歴史を振り返ったとき、

時の当局は
国の富をただだ弄び、結果、毀損したのみで、
国賊に等しい者たちであったに過ぎない、
と言われても、なんら間違いではないだろう。

政府、日銀はじめ、現在の権力者たちが
そんな汚名を確定などされたいはずはなく、
がゆえに、この牙城を切り崩すのはそう簡単な話でもない。

そのラインは現時点では、104.8あたりに位置しており、
とにもかくいも105円が重要な攻防ラインとなりそうである。

本日欧州時間、ユーロドルが上を追ってきたので、
ホールドポジションのユーロ円のショートは、ほぼ同値で決済してスクエアに。

あらためてユーロドルの買いを入れた。

1.142あたりから入れたロングは、1.145を超えたあたりで多くを決済
残りはホールド。

ドル円は、108.3あたりで売り増しした。
ユーロドルは短期的なレンジを上抜いたように見え
このまま年初来高値も更新してきたようなので

ユーロドルについては、このまま直近高値、1.17を目指し、それを超えてほしい、
というのがまずは願うところである。

いずれにせよ、いまはがっつり大きく張るべき時ではないように思うので、
スイング的に小ロットを張っておけばよいか、という感じである。


ポジション
USD/JPY S 110.431 S 108.670 S 108.32
EUR/USD L 1.14168