FOMCの結果から、ドル円は上昇?

本日は、ひさびさに相場予測をしたい。

本日のFOMCは無風状態、というのが予想の大枠らしいが
無風であったとしても、であればこそ、ドル円は本日上がってしまうのではないか、
と思っている。

アメリカのスタンスは、日欧とは異なり、利上げ方向にある。

そうなれば、ドル円は利上げ期待からの上昇とはなるが
それを警戒しての、上海G20の側面もあったのではないか、
と思っている。

各国に通貨安の自粛を促すような、声明、である。

ここから個人的に解釈しているのは、
ドル円は世界経済を安定させるため(何様か、という感じもするが…)
緩和政策はとらない。
しかし、だからこそ、周辺国(中国、日本、欧州など)が
自国通貨安的な政策はするなよ
と、いったところであろうか。

現在、マーケットは、利上げの停止どころか
むしろ、アメリカさえ緩和政策を取るのでは
というような、思惑が増してきている。

ここまでくれば、もはや強迫観念に近いが
市場は欲望と恐怖によって増幅される。

無風状態というのは、
それが一定の安心感に導かれることにさえなり、
むしろ、現在のネガティブ方向がポジティブとはならないにせよ
払拭される。

マイナス1が0に戻ったとしても、プラスではないが
相対的にはプラスな方向である。

そんなセンチメントになりうる、と予想するとき
ドル円はとりあえず、跳ねるだろうと、予測するのである。

現在、ドル円はずっとレンジに挟まれていて、
114のミドルあたりと、111円の間で動きがない状況である。

本日のFOMCの結果、
これをどちらかにブレイクする、というほどの勢いはないかもしれないが
ドル円はレンジの上限までは上昇してしまうのではいないか
と現在は思っている。

現在のレンジの上限は114のミドルなので
ここを超えるまではわからないが
超えてしまえば、当然、さらに上に跳ねまくるだろう。

もちろん、114ミドルを超え、115に近づく前に
これがダマシとなってしまえば、長い上ヒゲを残しながら
またレンジの中にもどってしまうが

ロールリバーサルが起これば、ドル円の上限ターゲットは一気に118円まで
上り詰める可能性が増してくる。


そこまでの戻し経た上で
今年の本格的なドル円下落が開始される、というのが現在の予想である。

118円あたりで手前でショートをし
110円、105円、いや、100円割れまで目指したい
というのが、現在のベストシナリオである。

まあ、もしもそうなったとしたら、結局、
自国通貨安の自制をかっこっくに促しておきながら、
もっとも自国通貨を安くしたのは、米ドル、というオチとはなる。

結局、自国通貨を安くして
もっともおいしいところ(個人的にはなんらおいしいとは思わないが)
を取るのは、またも米国なのだろうか。