ユーロポンドが相場の影の主役

今朝方レートを見ると、
ドル円は113.3も割っている。
ポンドも結構な下落。

ポジションをもう少し引っ張ればよかった、とも思うが昨日は仕方ない。

で、ユーロドルである。

ユーロ円は、円高の流れもあり、年初来安値を更新してきている。

対円においては、最弱通貨となってしまっているのが、実はドルではなくユーロである。

これはユーロポンドの下落にドル円のドル売り、つまり円高が相乗効果を果たしているからだ。

ではドルが売りならユーロドルは下がるかとなると、
欧州通貨はこのあたりがやっかいだが、
ユーロの運命は、ドルではなくほぼユーロポンドの流れに左右されやすい。

これまで、ユーロポンドが上昇を繰り返すことで、
ポンドは下に追いやられまくり、
ポンド円においては、円買いでもポンドが売られ、
ポンド円は年初から大きく下落してきた。

本日はそれが逆に触れただけで、もうユーロ円が大きく下落である。

いま円買いは大枠から鉄板なれど、
そのときにユーロかポンドのクロス円が大きく下がるか、ドル円という幻通貨が大きく下がるかは、ユーロドルの流れによって決まる。

ユーロポンドが上がる時、ユーロドルにおいてもそれが勝り、ドル売りが強まり、ドル円が素直に大きく下落、
追随して、動きが取りづらいポンドドルを横目にポンド円はより大きく下落する。

しかし、ユーロポンドが下がる時は、ユーロドルからドルが買われながら、ポンドドルではポンド買いの圧力がかかりそれがドル買いの動きを限定的として、結果、ユーロドルはあまり下がらない。
一方でユーロ円では円が買われるのとぶつかり、ドル買い円買いで、ここ場合、ドル円は下落するが、ユーロ円の方がより大きく下落する。

話がややこしくなるが、
いまが円高相場である、という前提に立つことが条件で、

ユーロ、ドル、ポンド、円の関係を見た時

ユーロポンド上昇
ユーロドル大きく上昇、ドル円大きく下落、ポンド円大きく下落

ユーロポンド下落
ユーロ円大きく下落、ドル円下落、ポンド円下落

となる。

もちろん、円安相場の場合は、この関係は大いに修正される。
また、ドル主体で相場が動く場合も少し修正が必要だが、
その場合は、ユーロポンドがそもそもあまり動かない。

要は、ボラティリティについて、ユーロポンドが下落した場合は、ほぼユーロ円にそれが集中するが、ユーロポンドが上昇した場合は、全体に激しくなりがちだ、ということだ。

どちらにしても、方向が同一方向、つまり下落で手堅く取れるのは、ドル円ショート、ということになる。

ポンド円かユーロ円の下落については、ユーロポンド次第である。

さきほどから、円高円安と述べているが、個人的にはそもそも、円高円安相場などないと思っており、ドル円については、ドル高相場かドル安相場か、というだけである。

で、いまはドル安相場である。

ドル安相場において、ドル円売りが手堅いのと同じように、ユーロドルについても、こちらは手堅いかはともかく、上昇は大きく見込めるのに対し、下落はしてもそれほど過激ではないように思う。

ずいぶん長くなってしまったが、
いま一番安全なトレードは、

ドル円売り、と、ユーロドル買い
であると思っている。

もちろんドル円上昇、ユーロドル下落、という裏目状況もあろうが、

この場合の被害は、ドル円売りユーロドル買いによってもたらされる利益に対して、相対的にはローリスクであるように思う。