東京勢の新値が保てない理由

東京勢はさすがに株価大下げからニワトリトレード

115円さえ割って、114.2まで突き進んだ。

そこで入ってくるのが欧州勢である。

東京勢のショートを潰しに踏み上げをかける。

東京の下げから実に1円あまりも戻し、
115.5あたりまでも買い上げた。

欧州株の昨日の下げから考えれば
ちょっとしたあや戻しの+推移に対して
1円余りもの上昇はやり過ぎである。

潰しにかかったのは、東京時間10:00〜12:00くらいの
相場が加速し、新安値が作られたあたりからまるごと。

株価の上昇は踏み上げのための口実作りに過ぎない。

株価が上昇しなければ無論踏みあげることはできないが
その場合はこれ以上の下落を加速させず
米国様の登場を待つことをしたレンジとなっていただろう。

これは欧州だけが悪いとも言い切れない。
へたれトレードを繰り返す東京勢の過去の実績(?)のたまものである。

要するに欧州勢は東京勢の新値を全く信用していないのである。

東京勢はレンジディールが大好きで、
トレンドを作ろうとはほとんどしない。

東京時間に強固な新値が作られるとすれば、あまりものの相場付きに
深夜早朝組の欧米勢が東京時間に参入した場合のみで
その場合は、ファンダメンタルズとしてかなり重要な局面となっている。

それ以外の東京時間の新値は
レンジディール♪と楽しんでいた東京勢が
たまたま相場上抜けもしくは下抜けをしてしまい
あたふたしている、というのみにすぎない。

その意味で、東京時間の新値はある意味でオーバーシュートに等しく
その後のトレンドの進展は、米時間を待たねばならないのである。

本日の相場に照らせばNY時間の安値115.1あたりを下抜けた以下は
まるっこ下のオーバーシュートで,114.2あたりから
上は米国時間に下抜けした115.8あたりまでは
巨大なレンジということになる。

要は、欧州勢も行っているのはレンジトレードである、ということである。
ただし、そのレンジディールには東京勢を刈る、という作業を含んだディールである。

この現象は無論、株価とシンクロである。
つまりは、株価が為替のそうした動きを促す
同じような動きをしている、ということである。

米株が大幅下落した翌日、それをガン無視して
東京株が大上昇することははずない。

もちろん、日本独自の要因(緩和発表)などがあり
東京時間から上昇してくることはあるが
そのときには、ダウ先物も大いに上昇する。

ただし、その後のアメリカの市況がすさまじく悪く米株が続落すれば
東京株が翌日続伸することはまずできない。

これは東京株の取引の多くを外国人(特に米系)が占めているからである。
米国の都合によって株も商品も為替も動かされてしまうのが
現在の金融市場である。


話は戻して、本日の欧州である。
本日の彼らは、地合いが円高に進んでいようとも
短期トレードでは東京を潰しバジェットを稼ぐ。

東京がおよそ1円下げたので
これを踏み上げ続ければ、いいトレーディングとなる、とでも考えたのだろう。
あいかわらずのクズである。

ドイツの指標が悪かろうがなんだろうが関係ない。

要は東京ニワトリ潰し、だけのために買い上がっているのである。

繰り返し書くが
東京勢が新値を作っても無駄である。

東京勢が作った114.2という安値に欧州は追随しない。

ショートポジションが上に貯まったいくだけなので
それを潰していく方が相場は伸びる。

トレンドは損切りによって作られる。

ある程度、東京勢の短期ショート筋を潰したあと
相場は下に切り返していくであろうから、こちらは戻り売りをかけておいた。