さすがはアニマル

鬼畜道はみるみる突き進み、
東京時間の上昇分をすべて食い尽くすほどのドル円売りである。

これにて東京勢が9:00から買い進めた値幅をすべて削り取った。

ただしそれ以上の安値は追わない。
これ以上追うと、先週の米国様の買い方にぶつかってしまうからである。

浅い押しを期待していたが、ここまで押され何度か損切り
117円寸前で取ったドル円ロングポジションが、ようやく上向き始めてくれた。

本日の欧州勢の売りはあらかた予想がついた。

これは以前に述べたが、東京勢が新値を作ったとき、
それに続く欧州勢は、必ずと言って良いほど、それについていかないのである。

先週の高値を抜け、ドル円は一時117.52あたりをつけた。

これがまずかった…新値を作るのは、
常に欧州か米国の持ち回りである。
まあ、若干、米国の方が強いけれど。

というわけで、欧州株がどれだけよかろうが
東京勢の新値にそのまま順張りで欧州がついてくるほど甘くはない。

結果、欧州が作った波動は、資源通貨買い、という名目の
ドル売り円売り。
資源国通貨(豪ドル円など)の値幅はある程度保ちつつも
ドル円を確実に下落させる鉄板のオペレーションである。

このオペレーションのメリットは、
東京時間にドル円がようやく反転した! とロングしていた者たちを
狼狽売りさせ、さらには、
いまだドル円の下落を信じる順張リストたちに
新規のショートポジションを作らせられることにある。

そうすれば、上の値段にはあらたなロスカットが設定されていくので
上に踏みあげたときに、値段がより伸びる。

表向きの大義名分的な地合いはドル売り、円売り、といった感じだが。
特に資源通貨高のドル売り、円売りといったところか。

ただ、そこまで大きな原油の戻しがないなかで
それを囃し立てるのには相当に無理がある。

とにかくそうした流れをを利用し、ドル円を落とし、
その流れに便乗し、ユーロドルも若干伸びるというブラフ(?)を演出した。
と、個人的には思っている。

これで結局は米国時間につれて、ドル円は上昇する
となれば、どこまでアニマルか、おまえら…
といった、感じである。