ドル円は主役ではない
ドル円は2016年以降、円高方向に進んでいるが
幻通貨の真骨頂を発揮している本年序盤である。
しかし、現状、ドル円の動きはまったく意味はない。
現在の主役はクロス円である。
例えば、ユーロ円やポンド円。
これらを動かすための端役としてドル円は利用されている。
現在の流れは他通貨売り、円買いである。
円買いから他通貨を下げるためには
その通貨のドルストレートを下げるしかない。
このようなオペレーションにおいては、まずドルストレートを売り、
その後、円を買う。
というオペレーションを行う。
例えばユーロドル。これをまずは叩く。
そうすれば、相対のドル買いとなり
ドル円が上がる…ように一見見える。
しかし、そこでさらにドル円を叩く。
結果としてドル円の買い方はやられ、
ドルストレートの買い方もやられる。
このオペレーションを切り抜ける術は、ドルを買い、円を買うことである。
ドル買い円買い、という流れのなかであるドル円は、どのようにやるべきか。
無視するべきである。
どのような動きであっても
それはクロス円がターゲットされているいまは、ドルは他通貨を動かす燃料にしかなっていない。
本年はいまだドルを中心とした相場になっていない。
ドル高にせよ、ドル安にせよ。
いまのクロス円相場が抜けない限り、動きは取りずらい相場である。