ノボトニーというノイズ
ノボトニーというオーストリアの中銀総裁がいる。
彼はユーロを安くしたいらしく、ちょこちょことユーロ安につながりかねない発言をくりかえし
そのたびにユーロは大きく下落する。
しかしながら、結局、ユーロは上昇を再開するだけで
投機家たちに格好の押し目を提供しているだけである。
ユーロの上昇速度の軽減という役にはたっているが、
日本における浜田なにがし、という方のようなものである。
ノボトニー氏の行動は、実質的な政策決定においては
なんら活躍をみせておらず、
ただただ、相場に不要なノイズを発生させているだけである。
不要なノイズ、というのは、ドル円のスムースな下落、という意味においてである。
こういうと極論かもしれないが、
彼が金融当局の一員として動くことは
世界経済においては、迷惑きわまりない存在である。