手短に更新

最近、もっぱら忙しいので、あまり書き込む時間はないが
ダウ先物(グローベックス)、

13000ドルを超えれば、一端、
下落トレンドを打ち消すレベルに入る、という見立てを立てていたが、

昨日の米国大統領の楽観発言で
いきなり、そこを一気呵成に抜いてはみたものの
その後は、1日かけてもその高値を抜けず、動きが取れない状態にある。

短期下落トレンドを打ち消す、とは言っても、
即座に
短期上昇トレンドにまた突入する言うわけでは、全然、ない。

下落トレンドが、
もう一度下か、やはりここで上に反転か、が決まる、
レンジに移行してしまうということも往々にしてある。

いまがその局面であろう。

その意味で、いまは13020ドルあたりを動いているが、
グローベックスはレンジ気味といった地合い。

下落波動を一旦は打ち消したとはいえ、いまだレンジ。
という流れのなか
レートは、じりじりと1時間足の200本移動平均線に近づいている。

いまは線の上にいる。その意味で短期的にはまだ強気気味。

しかし、ここを割れば、再び下落再開の可能性は増す
弱気気味、という形となる。

11月20日あたりからこの線を完全に上回ってからの反転基調以降、
上昇を続ける、グローベックスは、ここに来るまでに
1時間足200移動平均線に触れながら、それを下回らず
ダマシとして終わらせ、直近高値を抜きながら
上昇トレンドを続けてきた局面が、都合、3回もある。

このラインを短期的に3回もキープするというのは
普通からすると少し異常である。

これだけ跳ね返すというのは、
地合いとしては相当の強さを表すともいえるが、
それだけ下を狙われているということは、
やはり弱気の目もあり、
現在の反転上昇の危うさを如実に示しているとも言える。

このまま、また4回目の1時間200本移動平均線に届いたとき、
その4回目すらも跳ね返す力があるか、
株買い楽観グリードたちの底力が見物である。

そんなもみ合いを続けているさなか
ユーロドルが結構な下げ足を広げている模様。

本日は、ニュースなど見ていなく、チャートしか見ていないので
すべてはチャートからの判断とはなるが、

本日はECB政策金利発表があったから、
ドラギ総裁がおそらく、
なんだかネガティブなことを言ったりしたのだろう。

以前の1.2あたりからのユーロドルの大反転も
あの人が「私を信じてっ」みたいな発言からはじまっているのだから
なんらかの発言を囃して、
またもグリードのセンチメント相場が発生しているのだと思う。

まあ、理由はともかく
今回の下落のおかげで
1.3〜1.31アッパーに断続的に立てていたショートが
1.29アンダーから断続的に指値利食いが入っていた。

無論、こんなところで終わらせるつもりは毛頭ないので
ユーロドルのショートポジションはまだ残っている。

ちなみに、ドルスイスの買いについても指値
いくらか利益が確定していた。

ドルスイスも同様、こんなところでスクエアにするつもりはない。

軒並み利食いがかかるドル買いのポジションのなかで
ほとんど利食い指値かかっていなかったのはポンドドルであるが、

これは一方的なユーロ安の地合いならば、
当然、ユーロポンドは売られるわけで、
ユーロ売り、ポンド買いの発生から、
押しはそれほどでなくとどまっているだけ!…である。

ポンドは所詮、
ユーロドルにおける
メジャーカレンシー同士の動勢から値が決してしまう。
ポンドがいかに強い地合いであっても、
世界に比してよほどの圧倒的強さがない限り、
どれだけ、ポンドドルが上を目指そうにも
ユーロドルにおいて、ドル買いが生じる限り
やがて、押し込まれていくことになるマイノリティの悲哀が
この通貨にはある。
この自立性のなさは、ドル円と非常によく似ている。

その意味で、無論、ポンドドルもショートは保持。

その意味で、いまショートするなら(本日はやる暇はないが)
まだ売り遅れている、ポンドドルを売るのが
最もバジェットを追えるように思う。

期待のドルカナダは、0.99という節目を下アタックされたことで
ポジションが半分くらいLCされたが、

そこからのまくり上げのロングがかかったので
再び、買い直しをかけて、体勢を立て直した。

ドルカナダでいまだカナダドルが買われるという意欲は
豪ドルが強いことなど
いわゆる資源通貨買いの派生を受けているからに思う。

ただこの“元気”もポンドと同じ理由で
大きなストリーミングが下に触れれば
一気に巻き込まれるだろう。

ドルカナダを私が買いで入っているのは
カナダが弱いと思っているわけではない。

こちらはあくまでも、ドルが強いか弱いか
ユーロが強いか弱いか、のみで判断している。

私はドル買いユーロ売りが大枠としてイメージしているので

そうなると、必然、ドルカナダは買い、というのみである。

資源通貨が強かろうが弱かろうが
結局は、ユーロドルなどで確認できる
大勢の地合い(ドル買いかドル売りか)の流れに引きずり込まれる。
これも、やはりマイナー通貨の悲哀である。

どれだけ豪ドルやカナダドルが資源通貨ががんばろうと
リスク選好のドル買いが起これば
そこにそれらは引きずり込まれる、それは逃れられない。

そうしたドルカナダの上昇や豪ドルドルの下落などが
もしも示現したとしたら、
そこで、またも後出しで発生する、アナライザーの
豪やカナダの弱気情報というのが出てくるだろうが、
そんな“戯れ言”に耳を傾ける価値は全くない!と断言したい。

大きな流れで起こっている現象のひとつを
ひとつの現実であるかのように
一生懸命、説明しようとする彼らには申し訳ないが、
クズどもの屁理屈ノイズ、くらいにとらえるのが、
下手に影響を受けないという意味では、賢明に思う。

リスク回避のドル買いが起これば、
豪ドルもカナダドルも下がらざるを得ない
結局、通貨は本流と支流のパワーバランスだけの問題だと思う。

いずれにしても、ユーロドルでみるかぎり、短期レベルとしては
アップトレンド地合いは否定された。

この反転兆候から、明日の雇用統計を迎える。

こちらは、引き続き、株の暴落、
ドル買いリスク回避の方向でのベッティングに変わらない。

現在、この流れに未だ抗い、高見の夢を見続けているのは
もはや、ドル円のみである。

ここで問題になるのが、円がメジャー通貨かマイナー通貨か
という問題である。

前者であれば、本流のストリームに流されることはない。
後者であれば、いくら円安地合いがどうこういっても
本流のストリームに流される。

円は、通貨規模としてはメジャー通貨規模である。

では、メジャー通貨か。

すでにここまででもそんな雰囲気のことを述べているが
私は、円など完全無欠のマイナー通貨と思っている。
常日頃から幻通貨と言っているくらいだ。メジャー通貨のわけがない。

巨大でありながら、存在感は薄い。
これは通貨が国家を体現しているという意味で、
以前も同様のことを述べたことがあるが、
日本国のありかたと、円の存在は相似形である。

その点で、リスク回避が突き進めば、円の今後も危うい。

ドル円の上昇への夢が崩れた瞬間。

当然、クロス円も総崩れとなる。

結局のところ、株高ドル安、
というお気楽な楽観相場がジ・エンドとなれば、

ドル円の上昇という、
壮大な“円高終了、円安チャンス”という
期待相場もあっけなく消滅する。

世界は決して日本を中心には回っていない。

手短にと言いつつ、随分、長くなってしまった…。