いまだ第一波の幻影に期待をかけ続けるグローベックスの買い方たち

先週金曜日、米国時間序盤に、グローベックスで
おそらく欧州筋であると思われるが、第一波として買い上げた
12860アッパーの位置。

第一波野郎のしわざである。

この波動に乗った、第二波野郎は、その後、撃沈したが

この第一波野郎たちの勢いをいまだに信奉している者たちがいる。

がゆえに、グローベックスは12900を割りそうになると
必死に買い支えが起こる。

いくら、短期のアップトレンドラインを割り込んでも
12900のレートが近づくと、無性に買いたくなるのか
株価の戻りを戻りではなく、反転上昇に傾けたいという
もはや怨念のようなものすら感じる。

彼らもこの株価の上昇が年初来高値を抜くまで突きすすのは
さすがにかなり困難なことくらいはわかっているはずだ。

それでも必死に買い上げようとするのは
おそらく、200日線の上あたり、
もっといえば、13000ドルより上で、グリード買いをかまし続けた
アゲインストをできるだけ減らしたいという望みだろう。

いまのグローベックスのレートは
およそ今年の8月くらいからグリード買いした連中は
根こそぎ含み損となるような株価となっている。

いまよりさらに落ちれば
今度は、今年5月から8月まで反転上昇し年初来高値さえも突き破った
華麗なる(?)ロンググリードたちも、
まだポジションを保有していたら、という話となるが
根こそぎ、含み損となる。

現在の争いは

買いグループ
5月〜8月までの株買い保持者(まだ含み益)
8月〜これまでの株買い保持者(含み損)
いまの上昇に乗ってきている提灯の新規買い

VS

売りグループ
5月〜8月までの株買い保持者の利食い
8月〜これまでの株買い保持者の損切り
下落を当て込んでいる空売り

この両者の争いである。

今年5月からこれまでの期間はおよそ200日ほどで

まさに現在の200日移動平均線
その中間のレートを示している。

現在のパワーバランスで、どちらが必死か、となると

当然、手負いの虎とかしている買いグループである。

その意味で、上昇の方が勢いがあるとも取れるが

彼らはもともと見立てが違って下落した現実から
一刻も早くエスケープしたい、という守りの気持ちもある。

がゆえに、ある程度の戻りが来れば
利食いで逃げたり、ポジションを投げたりと

売りグループの動きとシンクロしていくから

いずれは下落は生じると思っている。

また現在の均衡が、早々に再度の下落として進めば

売りグループからの利食い損切りが加速し

買いグループからの“裏切り者”たちが続出してくるだろうから。

どのみち下げは加速する。

私の見立てからすれば、いまの買い方勢力に
勝ちの目は薄い。

現在の買い方の“希望の星”が、
まさに12860を突き破った第一波野郎たちである。

彼らは間違いなく新規の買い方であり、
彼らが離脱すれば、買い方の勢いはより削がれる。

第一波野郎たちも、
さすがに12850を下回ってきたら逃げの準備に入るだろうし、
彼らの損切りレベルはおそらく12800なので、

ここを下回れば、確実に逃げる。

それで逃げなければ、回転屋の意味はないし、
金曜に買い上げるような暴挙も起こせない。

よって、現在の重要なポイントは
グローベックスの株価が12800を切るかどうかである。

現在のレートは12880あたり。

買い方、ピンチ! である。

ここをもしもしのげたとしても、彼らにもはや先はない。
いずれにしても、米株価の下落は時間の問題で、
彼らがどこまで耐えられるか、
いつ投げるか、という話だけであると私は思っている。