しばらく様子見

ドル円が、レジスタンスを超えたことから
下落基調が確認されるまでは、円ベースはどれも参入しにくい。

目下、為替相場は円ベースが主役級の役割に躍り出ており
その状況を無視して、安易にドルストレートの取引に入るわけにもいかない。

ドル円がユーロクロスクロス円と断じたそばから
最近は、ドルストレートらしい動きをみせはじめているのが皮肉だが、

ドル円がドルストレートらしくワークしてしまうと
ユーロ円やポンド円などのクロス通貨(今はそう呼ぶしかない…)についても
ユーロドルなどのドルストレート通貨が下落しても
下値を堅くしてしまう。

一方、ユーロドルなどの本命のドルストレート通貨については
ユーロ円が典型だが、ふたたび200日移動平均線を越えてきたことから
一端の下抜けもダマシとなる可能性が出てきており、
ふたたび波動が上昇方向になりつつある。

ユーロドルで見れば、まずは中期のダウントレンドラインが破れるかどうか
というところにある。

これを破ることに明確に失敗すれば
200日移動平均線のふたたびの上抜けこそがダマシとなり
下を追うこともできるが、
明確に上抜いた場合は
上値のターゲットが1.36あたりまで想定されるような事態となる。

中期的に見れば、まだまだ売り地合いだが
短期的には買いの意欲が高まりつつあり、ふたたびの反転の兆しもなくはない。

ドル円の上昇、ユーロドルの上昇

どちらもドルストレートなら相反する相場地合いにあって

ユーロ円の強さが勝っていけば

ドル円が持ち合い気味ながら、ユーロドルや
ユーロ円をはじめとしたクロス円が上昇するという
典型的なリスク選好相場が示現することとなろう。

これらを裏付ける鍵となるのは、やはり米国株になると思う。

米株は遅まきながら、ようやく一端の反発が見られはじめ
グローベックスで言えば、現在の日柄からみて
戻りは、200日移動平均線のあたり
12945あたりまでは想定できる(現在のレートは12700あたり)。

この戻り基調に乗じて、
ドルストレート(ドル円除く)やクロス円が
一気に各レジスタンスを破れば、
グローベックスがその後多少の下押しがきても、
その後堅調に、ドル安円安相場を地固めしていく可能性も増すが

個人的にはそのくらいまで戻してもらった方がむしろ好都合である。

ただし、その前提は、グローベックスがそれ以上は戻さずに
ドルストレートやクロス円が行き過ぎる、
という条件まででの戻し希望である。

グローベックスが200日移動平均線を上向かない限り、
米株の下落地合いの否定とはならない。

その状況であっても、
クロス円やドルストレートがレジスタンスを抜けて
高値追いを続けるとなれば
もはや、円売りは加熱しすぎの、お馬鹿投機状態が鉄板となり、
その乖離性から、これら通貨は、売りの絶好の機会で
こちらとしては、その日柄では
どこであっても、成行で売りに入りたい状況だ。

現在のシナリオは大きく分けて7パターンある。


200日線を越えない例;以下1)〜4)

1) 
グローベックスが堅調に戻しながら200日移動平均線は越えずに下落。
その間に、ドルストレートなどの上昇が
レジスタンス越えなど、過剰に先走る。→ ◎

可能性 中の下

2)
グローベックスが堅調に戻しながら200日移動平均線は越えずに下落。
それにあわせて、ドルストレートなどは上昇ながらも
レジスタンスは超えられない。 →○

可能性 高


3)
調整もほどなく息切れ、すぐに反転下落。
しかし、ドルストレートなどは底堅い。 →▲

可能性 中

4)
調整もほどなく息切れ、すぐに反転下落。
ドルストレートなどもともに下落。 →△

可能性 中の上


200日線を越える例;以下5)〜7)

5)
グローベックスが堅調に戻し、200日移動平均線をふたたび抜けていく。
それにあわせ、先行して買い上がっていたドルストレートなども
レジスタンスを抜けていく。 →×

可能性 中

6)
グローベックスが堅調に戻し、200日移動平均線をふたたび抜けていく。
それにあわせて、ドルストレートなどは上昇ながらも
レジスタンスは超えられない。 →▲▲(危険かつ注意!)

可能性 中の下


7)
グローベックスがふたたび反転下落。
しかし、ドルストレートなどの上昇が
レジスタンス越えなど、過剰に先走る。 →◎

可能性 低


上記はリスク選好の自身のシナリオの状況を示しており

×<○<◎ の順で状況は優位となる。

▲については、注意を要し、▲▲のような状況は最大級の警戒を要する。

つまり、6)のような状況は、後追いでさらに上値をこととなる
最悪のシナリオで、
現在の相場観を完全にひっくり返さねばならなくなるほどの事態である。

ただ、現状はまだその状況ではなく、
もちろん、私はまだ、円買いドル買いの地合いを諦めていないので
以下からチャンスを計ると1)〜 4)と 7)となる。

とくに、1)の場合は、一見するとリスク選好に見えて
売りの大チャンスであり、
7)の場合は、
最も起こりにくい可能性が高いがゆえに、
むしろより大チャンスとなる。

すべての鍵は、グローベックスが200日移動平均線
ふたたび超えてくるかどうかにある。

超えてくれば、
通貨がどのように動いていたとしても、今度は逆に
もはや円売り地合いが鉄板的となり
その段においては、ドル円売りやドルストレートのドル買いなど
リスク選好的な動きは、一切かけるべきではない状況となる。

そうなれば、円買いのショートは短期狙いのカウンターがせいぜいで
円高が走れば、今度は逆に押し目チャンスの調整と考え
下落時に果敢に円を売っていくようなスタンスが必要となってくるだろう。

現在の相場観に照らせば、
そのような事態は、私がいま最も避けたい状況である。

どちらにしても、グローベックスの状況は上にも下にも近くはなく
急激な変動が起こらない限り、
逆バリも順張りも行いがたい、様子見の状態と判断している。

いま即座に動けるとするなら、今日でもう調整の買いが剥落し
早くもグローベックスが下落を開始したときくらいだ。

まだもうしばらくは調整の上昇が続くとも思っているので、
鍵はグローベックスが200日移動平均線を越えるか否か。
さらに、超えたとしても再び下落の場合は
まだ下とみなす。

なぜなら、現時点では時間足レベルでは
12970あたりまでの調整の可能性もあるため
そのさなかでは、一端、200日移動平均線を上抜く可能性があるからだ。

その判断は終値レベルで明確に抜けきるかどうかである。

無論、12940に届くまでもなく下落基調が発生すれば
再び、ドル買い円買いに動くつもりだ。