現在粉飾感が気になるのは、やはりユーロポンド

本日、日本の衆議院解散からの思惑から
大きく円安に跳ねていったことから
ドル円が80.10円を跳ねたあたりで、
ユーロ円、ドル円、ポンド円の買いを、半分ほど利食いした。

目下、ドル円ベースで相場を主導する
という珍しいケースが生じているが

そのおかげで、クロス円については恩恵を受け、
保有のユーロ円やポンド円なども利食いできた。

ただ、いかんせん、調子の悪いのがグローベックスである。

一端は上昇も、途中で勢いを失い、またも下落気味である。

この株安でのドル買いを、いまドル円は吸収して
再度の上昇を目指している。

ドル円についての円高は一端収束したように思うので
ここからは、ドルストレート(ユーロドル)などの
株価の動きからの変動によって
クロス円が動かされるような地合いになっていくように思う。

ただ、ドル円とて楽観できるわけではない。

まず、日本の政局材料は早々と消化されることも多いので
このドル円の上昇がいつまで続くかはわからない。

さらに、一端79.6円という日足のダブルトップのネックを割れた
という事実は、それ以前の80.68円という直近高値を破っていかない限り
ダマシとして確定させることはできない。

今後は神経質な展開が予想されるので
ドル円、クロス円、ドルストレートベースで
両建ての売りを入れておいた。

相場がふたたび上に走れば、これらは切られ
現在保有のドル売り円売りをホールドで、
トレンドを追うこととなるし
レンジに入るようなら、これらのショートをいくらか利食いしつつ
レンジの下抜きを目指しながら一部をホールドする。

LCはいろいろ考えられるが、
ドル円で言えば、とりあえずは、日足のボリンジャー+1σの上
80.20円アッパーあたりで、80.25円とした。

完全逆バリ状態とはなるが
クロス円ベースでも両建ての逆バリの売りを入れていることから
その下落の前提はドル円の下落もセットとなるため
ドル円もセットしておいた。

目下、片側だけで保有は、
ポンドドルとポンド円のロングだけである。

こうしたヘッジのオペレーションとは別にして、
現在、最も注目したいのはやはりポンドがらみ、

特に、ユーロポンドである。

ポンドの投機的な売りは、ネックを割れて以来未だじりじりと続いているが
ユーロドルやドル円の下落基調が一端否定されたことから
これら通貨ペアについては、
一旦は、これまでのゆるやかな下落トレンドは収束している。

ドルストレートベースでの
持ち合いに入りそうな相場つきとなれば、

ポンドドルの重要な位置となる200日移動平均線
現在なら、1.585アンダーあたりを狙うのは、
トレンドフォローとしてはちと困難な状況となってくれたのではないか、と思う。

テクニカル的なフォーメンションはともかくとして、
それのみをもって、ドルストレートが下落基調を否定しているなかで
ドルストレート通貨とは言えども、
現在、マイナー通貨に等しく、
さらに、ことさらに悪材料が散見されないポンドだけを
一方的に売り続けるのは、そろそろ無理がある。

そうなると、ポンドドルなど、
ポンド関係を下げるがためだけに(と私は思っている)
オペレーションを繰り返してきたユーロポンドの買い
ということについても、投機筋も懐疑的とならざるを得ないだろう。

ユーロドルの下落基調は目下、一旦は収束した感あると先に述べたが
それであるなら、ユーロポンドは続伸か、と言われれば

ユーロドルをドルから眺めた際に
ドル買いベースが消滅した、という側面から見て

ユーロドルの下落基調の一端の消失は、
逆説的に、ユーロポンドの上昇を否定する。

と、私は考えている。

そうなれば、当然、ユーロポンドはショートである。

現在、ユーロポンドは四日連即陽線で
オシレーターから見て、反発の兆しを感じさせるが
中期のアップトレンドラインを既に割っていることから
現在は、こちらを逆行させての押し上げをしている、ということになる。

現在、アップトレンドラインからみたレジスタンスラインは
0.8015あたりで、そこをいま上回ってはいても
それを粉砕するためには、0.8163あたりの直近高値を抜きに行かねばならない。

ポンドドルならともかく、ユーロポンドでの150pipsは
決して短い道のりではない。

しかも、実はユーロポンドのショートは
金利差から、目下、売りを持っていることでスワップを受けられるという特典もあり
ユーロクロスであることから、ユーロドルベースで損益が起算されるので
わずかなpipsでも円建てでの利幅が大きいというメリットもある。
無論、これは、アゲインストに置かれた場合に、
より大きな損失をかぶることとはなるが…。

いずれにしても、最近の欧州、ポンドの各指標や
先の景況感を考えたとき、
ポンドは欧州よりも優勢であるとしか思えない。

よって、ユーロポンドに売りを入れた。
LCは、本日が相場転換(下落相場からレンジ。上昇転換とは言い切れない)
が起こったことからのポンド売りという投機を
本日をもって諦めるという前提に立ち
本日の高値よりやや上、