いかさま指標は続く

今夜米時間に発表された

10月米ISM製造業指数
10月米消費者信頼感指数
9月米建設支出

今朝から違和感はあったのだが、
下の2つは適性に近い予想。
最初のISMのみが、不当に低い予想を立てられていた。

結果、下2つは予想を下振れ
あらかじめ相当に下に予想が置かれていたISMだけが
予想を上回る。

ファンダメンタルズの悪化を示す2つの指標を
市場予想を上ぶれた、という楽観の1点でもって
打ち消そうとするような、米国勢である。

こんな恣意的な指標ぶれを用いて
マイナス要素をなかったことにするようなやり口を使ってでも
株価を上げようとする。

そのもくろみ通り、案の定、株価は上がる。

こんないかさま(?)が通用するのも
実需の投資家が本格的に動いていない証拠である。

回転屋たちが、ファンダメンタルズに基づきポジションを持ちながらも
短期トレード的にLCが浅いことをいいことに
それを破って相場を走らせる。

ただし、回転屋はいつかポジションをクローズする。

100ドル50ドルだけの、短期バジェットを稼ぐためだけに
株価に反騰を演じさせているが

中期のトレンドはゆっくりゆっくりとダウントレンド描いている。

株価は必ずや近い将来破裂すると思う。

最初は株価のみであった、それがドルストレートにも派生し
円ベースでも派生、あらゆる相場、あらゆる時間足
派生している異常事態がある。

すさまじいまでの、ダイバージェンスである。

これらが解消されるには、株価は年初来高値、
各通貨はリーマンショック前の遙か上、といったふうに
もう何段も上に、リスク選好が走るか
株価、コモディティ、通貨の順に(順というかほぼ瞬間的にシンクロしているが)
ダイバージェンスを解消させる相場の反転が起こるしかない。

あらゆる相場がいま落ち着きを見せているような動きに見えるが
この長期の停滞のなかで、
オシレーターはもはや限界寸前、いや
限界を遙かに超えた次元にまで達している。

こうした無理に無理を重ねている相場は
決して下落基調の反転などではないと確信している。

短期筋の各所で反騰を起こし、相場を弄ぶ不遜な遊びを
やっている暇も、やがてなくなるだろう。