短期が切られ、スイングの指値が残り、それをビビって利食いする…

今朝方見ると、ドルロングの短期ポジションは、すべて切られていた。

ユーロドルでいえば、
1.2965にロスカットを入れていたので、そこに当てられたポジションが全損。

ドルスイスは、0.935アンダー入れていたロスカットに当たった。
ただ、ドルスイスは0.933アンダーにもロスカットを置いていたので
そこは生き残っていた。

一昨日入れていた、ユーロ円やユーロポンドも同値決済。
追撃で入れた売りは損失として消滅させられた。

円高狙いは目下、日銀や日本政府の警戒もあり
デリケートな動きを続けている。
101円のショートはナイスと思っていたが、1日天下だったようだ…。

現在のユーロドルのスイングの最終LCは1.298アラウンドであるため
それは未だ切られず
さらに、スイング用に入れていたさらにしつこいスケベショート
1.296アッパー、1.298アラウンドでのロスカット指値が入り

ドルスイスは0.934アラウンド、0.933アンダーでのロスカット指値が入っていた。

ということで
NYクローズでは

短期ポジションがほぼすべて切られ

それでありながら、スイングの
EUR/USD S 1.296
USD/CHF L 0.935

が生き残っている、
という指標なく弄ばれた相場の残滓、のような状況となっていた。

昨日の“主役”を張っていた豪ドルは
一本調子で下げを見せていたようで
ダウの下落にシンクロした流れを見せていた。

昨日は豪ドルの押しもあってか、ユーロ豪ドルの上昇もあってか
株価が下落しながらも、ユーロは高値を追うという
スペイン期待だかの、
グリード・ユーロロング押し上げがかかってしまったようだ。
おかげで、ユーロベースでのショート構築はさんざんであった。

実は、豪ドルについては、株価の動きを眺めていたとき
一昨日段階で、1.04より上からショートの誘惑にかられ
昨日段階では、1.035アッパーあたりからショートの誘惑にかられていた
いずれも見逃しをした、結果、現在の下落があったので
ちと残念である。

目下、ユーロベースで相場を見ているので
豪ドルドルが押しているときの、連動を考え
1.03を割り込んだ後も、豪ドルドルの追撃売りより
ユーロベースの追撃売りを選んだのだけれど

豪ドルドルが下落を続けるに対して
ユーロ豪ドルも上昇を続けるわけで

一見するとドルが買われているのに、ユーロドルがかくも押される
という乖離状況が起こってしまうとは思わなかった。

結局、昨日は豪ドルの独歩安で、その相対でドルが買われていたに過ぎず
ユーロドルの関係では、ドル売りの方が勝っているという

豪ドル<ドル<ユーロ

という状況となってしまった。

よって、一日の変動幅は、実は豪ドルドルの売りよりも
ユーロ豪ドルの買いの値幅の方が大きい。

資源通貨の弱さがユーロにも派生していない(つまりここではドル売り)
という状況は、通常とはちょっと異なる状況で

株価も下がっているにもかかわらず
昨日、ユーロ高が進んだのは、ドル買いのリスク回避の強さよりも
ユーロ買いという、スペイン期待の単独的な買いの方が
市場の思惑として勝っていたということになるが、
ユーロに対して、ファンダメンタルズや株価を無視した
逆相関が起こるまでに
あまりにも過剰の期待がありすぎるというか
楽観が強すぎるというか、どうなのだろうか、とも思う。

今回の話はどうやらスペインが支援を申請すれば
ECBから国債買い上げの“ご褒美”がもらえる、
みたいなものであるようだ。
そうなれば、ユーロをばらまきながら、当局は
スペイン国債を買い支えるわけで
そうなれば、スペインの国債金利も下がり
ユーロ危機も遠のき、ユーロは上昇する、と。

ただ、根拠もなく国債を買い上げ続けることは
ECBのバランスシートを損なうことになるし
ユーロの過剰供給ももたらし、
長期的にはユーロ売りの材料のように思う。

当のスペインは、外部から緊縮財政が強いられ
国内的にも、国民たちには負担が増していくように思う。

いつも思うのが、こうしたしわ寄せを庶民に与える
政府当局は随分、贅沢な暮らしをしているものだ、ということだ。

いろいろな緊縮を強いたり、国民にしわ寄せを与える前に
まず、各当局の面々は、
給料を月20万くらいに引き下げたらいいのにと思う。

彼らの“贅沢”の原資は、過酷な状況を強いられる国民も含めた
一人一人の被支配者たちの税金によってなりたっている。
それを我が金のように扱い、
上からものを見て、さも世界経済の救済者のような顔をする
当局関係者はどうなのだろうか、と思う。

威張る前に、まず自身の力で金を稼いでみてもらいたい。
その苦労がわかれば、少しは殊勝な態度にもなるだろう。

結局、当局は国家財政がどうなろうと、高みの見物で
標準よりはるか上の生活が送れていることには矛盾を感じる。

だから、共産主義社会主義が台頭するのだろうし
これらイデオロギーを完全に否定することはできないのだろうと思う。

いずれにしても、
現在は国家のそんなことを含めたあらゆる放蕩と、
そんな国家が民間を保証しすぎたことで
国家のバランスシートが崩れ、
ソブリンリスクという事態が起きたように思う。

現在の欧米他、各国の金融緩和を思えば
中央銀行にリスクが生じ、中央銀行リスクのようなものが起きたら
どうするのだろうか、と思う。

こういう話は専門的なのでよくわからないが、

紙幣は幻の兌換物であるので、有限の資源と異なり
無限に“増産”することは可能である。

そうなると、あらゆるリスク回避が断ち行かなくなったとき
その後に起こるのは、紙幣価値の信用の失墜と
世界的なハイパーインフレが起こるのではないだろうか。

まあ、この手の話は、日々のトレードには関係ない
専門家筋が考えるべき話かもしれないが
現在の世界の担保なき闇雲な金融政策には
危機感しか覚えない。

そんな話はともかく、本日の状況であるが

結局のところ、株価の下落に耐えきれず
ユーロドルは反落を見せつつあるものの
ユーロの昨日の高値からの反落がアジア時間でより進んではいるものの
グローベックスは、下落を進めながらも
昨夜の安値からのちょっとした反発もあって
昨夜の安値を更新するには至っていない。

豪ドルなどは豪州貿易収支も悪く、安値をさらに更新しているが
これもダウが昨日の安値を更新していないなかでの
安値更新につき、為替の方が相場が先走っている雰囲気である。

東京時間は、こういう相場の先走りや
逆張りが大好きな一群につき、
ユーロドル、ドルスイスでいえば、
昨日の高値から反落しているとはいえ
それが本日続落していけるかどうかの期待をかけ続けることはできない。

最も彼らに期待できない理由は、
東京勢は、世界で一番トレードが下手、と思っているからだ。

ということで、

1.296アッパーや0.935アッパーで構築した
ユーロドルの売りや、ドルスイスの買いはすべて成行決済し

結局のところ、現在は、スイングで保持しているポジションのみを残している。

現在のポジションは以下である。

EUR/USD S 1.3079 LC 1.2979
USD/CHF L 0.9265 LC 0.9279
USD/CHF L 0.9389 LC 0.9320

結局のところ、昨日のトレードは、
ユーロドルやドルスイスなど、
最終ロスカットを上記と見立てて背にしていれば
短期ポジションも切られることはなく、
大半がいまフェイバーになっていた、
ということで、
結局、昨日のロスカットの意味があったのか、
という脱力感のみが残る昨日となってしまったが、
それは結果論である。

もともと短期ポジションはレバレッジをかけて
大きくポジションを取っているので

最終ロスカットまで耐えてしまうと、万が一そこに届いたときに
より大きな損失となってしまっていたし、
よしんばロスカットを置かずに
ユーロドル相場などが1.3越えのエンドレスにでも進んでしまったら
強制ロスカットに見舞われていた。

ロスカットは保険のようなもので
そうした最悪の事態を避けるために置くものだが
その多くが、こうやって戻ってくるものだから

やがてロスカットを置かない方がいい、

とか

やっぱりロスカットなんていらない!

なんていう、
やけっぱちにも似た気持ちになってしまうのだろう。

ただ、ロスカットというものは突如起こる大事故に備えるようなもので、
日々はほとんど起こらないながら、一端起こってしまうと
これまでのバジェットが吹き飛ばされてしまうほどの損失を生んでしまうので
やはり保険として一定のラインでロスカットを置かざるをえない。
自身、実際ロスカットを置かず
何度マージンコールがかかり、資産が吹き飛ばされたかわからない。

もちろん、損切りだけが“黄金の鍵”とは思っていない。

一定のライン以上を抜けても、相場観に自信があれば
両建ての逆ポジションを打つことも
選択肢としては大いにありだと思っている。

いずれにしても片側ポジションで、
ロスカット(または両建て)なしでの放置プレイは
いつかくる、ただ、いつくるか皆目わからない“大災害”への対応としては
火災保険のない家に住んだり、無保険の車を運転するのと同様に
危険なことであるということは、私も心から同意する。

最近はポジションについて、
両建てではなくロスカットとして回避していることが多いが
それは、両建てを否定しているわけではなく
現在のドルベースでのドル買い相場観は
まだまだ相場の反転を見込んでいないので
両建てで結局、押し戻されたとき
両建てポジションを管理するのがやっかいになるのと
両建てを外すのもまた時間がかかり、その間、新規ポジションを打つ
証拠金の余裕がなくなり、その後のチャンスを逃しかねないからである。

そんな両建ての是非論はともかくとして、
そうした両建て保険という意味では、
実は午後当たりにもうひとつだけポジションを取った
豪ドルドルの買いである。
これはロスカットを打たず、
ラインを割れば両建てでショートという布陣につき
どれだけレートが下放れても、手放すつもりはない。

AUD L 1.02116 → 1.0160を割れば、両建ててで S 1.0160を保持。

というポジショニングである。

両建てに入るのはダブルトップのボトムを割れの位置
1.016というのは、そのラインである。

ここを割ってしまうと、フリーフォールの可能性も増してしまう。

どうせ豪ドルなら、AUD/JPYという選択も考えたが
実はどちらでもよかった。
落ちるとすれば、どちらであっても落ちるし
上がるとすれば、どちらにしても上がる。

ただ、
以下にも述べるが、豪ドル円は、ダブルトップの最後の山が
その前よりも下に位置していて、
ダブルトップどころか、トリプルトップ的な様相も呈しており
円売りはドル売りよりも、しっくりこないから
豪ドルドルを選択した。

現在、これは完全に逆張り状態だが
押されても押された時間だけスワップが得られるので
塩漬け覚悟での小ロット保有である。
ここから買い下がるつもりはないので、とりあえず別口座で放置することにする。

東京時間に入ってしまった、スケベ・スワップ狙い(?)はあるものの、
本日の相場付きは、やはりグローベックスについて
いまいちど反騰してしまうのか
このまま下落してしまうのかがはっきりしないため
本格的な参入は、やはり欧米時間以降の材料を待つしかない。

東京時間は“相場を先取り”して、リスク回避的な動きを見せているが
ファンダメンタルズの後押しもなく、
思惑で進まざるを得ない東京勢は
結局、欧州時間以降相場が本格化したときに刈られることも多いものだ。

そうなると、現在のドル買い相場もまたもの東京逆張リストで
再び欧米勢に刈られ、ユーロドルなどがまたも伸びる、
などという、バッドシナリオが想定されてしまう可能性も低くない。

ユーロドルなどは200日移動平均線を越えてしまった意味は大きく
このまま200日線を上に離れていけば
最大の乖離で、1.36アッパーまで突き進む可能性すら秘めてしまっている。

そんな上昇基調が本格化すれば、
現在のドルロングポジションが決済されてしまうのはたやすい…。

ただ、ユーロドルはこうした期待をだましに変えてきたことも
ここ数年数限りなくあるので、
いずれにしても、現在はどうなるかわからない、といったところである。

それに比べて、豪ドルは比較的素直に相場が走りやすいので
その意味で言えば、豪ドルは現在200日移動平均線を割り込んでしまっており
ダブルトップのネックラインの近いので、下落の予兆が強い。

ただ、豪ドルドルで言えば、ダブルトップの最後の山が
一つ前の山をわずかに超えてからの反落につき
ネックを割らなければ、直近高値を抜き去り、1.6244を越え
再び、アップトレンドに回帰する可能性もまだ失ってはいない。

現下はQE3というドル売りのウェポンの後押しもあるので
こちらもまた予断を許さない状況である。

QE3、欧州の材料、豪ドルの転換点(ネックライン)

さまざまな思惑を複合しながら進む相場を、
今後はとりあえず静観したいところだが、

本日は本業もあるので、本日はおそらくトレードする時間はないだろう。

ばんばんブログを更新していて、一見、専業トレーダーか
暇なニートのように見られるかもしれないが、
こうみえても本業で暇をしているわけではなく
狭間狭間でトレードやブログ更新を行っているのである。
本業や日常生活を大いに圧迫する、為替や相場という存在は
うとましくもあるし、
だからこそ(?)、また、エキサイティングでもある。