もううんざり…

米国指標がよいと株価が下がり、悪いと上がる。

指標が悪いからと、当局の金融緩和を期待している。
金融相場丸出しで、完全に歪んだ相場である。

現在の株価の動きをみていると、
投資家は実体経済の上昇にはまったく期待していないことがよくわかる。
さらに金融緩和を行ったとしても経済がよくなるとも思っていない。
しかし、彼らは期待する。

それは、じゃぶじゃぶに溢れるマネーが実体経済に渡らず
投資資金へと流れ、それらがマネーゲームとなり
インフレを引き起こし、そこで儲けられるとたくらんでいる。

現在の世界経済がまっとうなものとなるには
一度、株価は地の底まで落ちねばならないと思う。

それを避け、金融相場によって上昇する相場がたとえ示現したとしても
そうしたインチキはやがて頭を打ち、虚飾は剥がれいつか墜落する。
そのときの下落は、
まともな下落の比ではない、すさまじい下落となると思う。

世界の欧米諸国のグリードはそれでも、“いま”が儲けられれば
未来などどうでもいいのだろう。
猿のような連中である。

QEというモルヒネの味を投資家に教えた当局の罪も思いが
その中毒と化した猿どもに、もとより品格などは絶無である。

ただ、個人的には、QE3はないと思う。