反転の気配が見えてきているか

一日の流れを見ていくときに、東京は相変わらずのカモであるが
そのカモが軸となる。

ここ数日は、東京でのドル売りリスク選好を
欧州が刈りに来る強引な売りを浴びせ
それを米国がめくりあげる、と地合いが続いている。

こういうときの相場は上げトレンドである場合が多い。

実際、みんながユーロ暴落を叫びながらも
徐々に下値を切り上げ、上値をあげているような地合いである。

本日も東京のドル売りを刈り取る流れとして欧州が動いてきた。

今夜狙ってきたのは、またもスペインである。
巨大な為替市場と異なり、動意をかけやすいスペイン10年国債に売りを浴びせ
グリーディングの順張りから、国債利回りを7%を突破させ
ユーロロングをおびえさせ、ショート方向への地合いを加速させようとする。

やっていることは、相変わらず人間のくずである。

5月の相場付きは、
米時間からの下げに追随する東京を欧州が刈り上げ、
東京を刈った後に、その戻りをアメリカが強く叩き落とすという流れが主流だった。

そこで作り出されたのが、強硬なダウントレンドである。

それはあたかもファンダメンタルズに沿っているようで
sell the mayにふさわしい、米国の時節柄の都合に沿っているともいえる
とても恣意的な投機的な下落であった。
その連続が、
結果として、オーバーシュートというまでに行き過ぎの下げを演出した。

そんな5月は、
欧州が買い上げようとするとする流れをアメリカが粉砕する
という動きだったが、いまはそれが逆ぎみ、ということである。

ギリシャの選挙がはっきりするまでは、当面はレンジ風の乱高下となろうが
相場の地合いを決定するのは結局アメリカである。

いまアメリカは、レンジ相場のなかにあっても踏み上げの側を演じている。

反転の気配が見えてきているような気がする。