完敗…

ユーロドルは年初来安値を更新したのではないだろうか。

ユーロ円もついには100円割れを示現。

もうユーロショートのフィーバーがとどまる気配はない…。

ユーロの年初来安値を
ひとつの節目とみているため、
ユーロドル買いのポジションはほぼすべて整理した。
カバーのドルスイスのロングも撤退。

完敗である…。

先々週はじめからの窓開け戻しの月曜日から、
窓を埋めることを追い求め、ロングを粘ってきたが、
ユーロドルの相場の下げは、窓を埋めぬまま下げ続け
ついには中短期の下げトレンドをより鮮明とさせてしまった。

長期的にはまだ下げトレンドを完成させていないが、
残るサポートはもう1.19アンダーしか存在しない。

ここを割り込めばユーロは底なし沼である。

ともかく、年初の振り出しにすべてが戻された。

上半期の欧州のどたばたはなんだったのか、という感じである。

二ヶ月かけて上昇してきた相場が、
一ヶ月も待たずそれ以上に押し戻された。

上半期はユーロ売りを積み上げながらも踏み上げでむちゃくちゃにされた。
いくらユーロの下落を信じても、相場はそれを許さず
諦めて、ユーロをロングに切り替えた途端、
年初想定のトレーディングに突き進んでいるのが現在である。
1.3あたりで何度もカバーされていたときは、
果敢にユーロ売りをかけていたが、何度も反転にやられた。

割り込むときはかくもたやすく割り込むのか、と
あらためて相場つきの勉強にはなった。

しかし、そういうときには
トレンドフォローがまったくできなかった。

フォローしたときに何度も反転されていたので、
順張りの行動にまったく結びつかなかった。
フォローしないときにはトレンドが突き進む。

いまやユーロの底は見えない次元まで到達してしまった。

いま狙うのは、この期に及んでユーロのショートトレンドをフォローするか
反転を待つか、しかない。

いま成り行きでポジションを持つとすれば、
ショートしかないフォーメーションである。

今の地合いでユーロドルロングはない、
ということをついに認めざるを得ない状況と相成った。

株安ドル高円高というすべての原因は
ギリシャの問題、ただ一点のみである。

まずはテクニカル的な下げが発生し、
ファンダメンタルズがそれをフォロー、
その加速によりテクニカルなさらなる加速が生じている。

この過熱的なオーバーシュートともいえる局面で
私は売りに入ることはできない。

ピラミッティングして、さらなる加速というときなら
喜んで売りをカバーするが、
初のポジショニングがこんな過熱的な下で売ることはできない。
さらに一方的な下げとなったとしても
そこに乗るメリットより、それが失敗するリスクの方が大きいと思ってしまう。

現在、テクニカル的には、
昨日一昨日の戻しから、いきなりの新安値更新という強引さから
各時間足でダイバージェンスが発生させまくっている。

こうしたダイバージェンスは、ここ数週間何度も何度も発生しているが
それを押し切る強さが現在の相場付きにはある。

上昇基調を幾度も粉砕し、下落を再開させるというのは
上半期のユーロ上昇の局面でも多く見られたことだ。

この繰り返しはやがて相場の反転を生む。
ただ、それはいつになるかはわからない。

いま地合いは乗り遅れた提灯たちまでショートを積み始め、
ユーロショートには過熱感が満載になってきた。

いまさら月足などという長期のチャートを出すのもなんだが、
ユーロドルは2010年6月に-2σでの反転からプラス2σにタッチすることなく
ふたたび-2σにタッチするにいたった。

一度、+1σを超えていることから、+2σまで到達する蓋然性はあるが、
それがないとするなら、変則的な下げトレンドが完成するということになる。

現在のレートから見立て、+2σは1.48アッパーであり
こここそが長期的な見立てにおける、ユーロドルの到達点である。

しかし、そのテクニカル分析は現在の地合いにおいては、
真逆である。

つまるところ、
現在は局所的なファンダメンタルズが相場の多くを支配してしまっている。

ここまでやられてしまったら、もはや短期トレーディングするつもりはない。
長期的な自己の相場観に見合った流れを待ち、
そこからトレードを再開したい。

長期的な自己の相場観というのは、ユーロドルの上昇である。

現在、まっとうなショート筋は、そろそろカバーに入ってもよい時期である。
ただ、いまだからこそ、新規でショートに入りまくる投機筋もいる。

さらなる順張りをかける筋は、逃げ足が速い。
彼らが逃げ出し、ショート筋の多くがカバーをかけはじめたときが
ロング再開のシグナルである。

それまでトレードはセーブしたい。

繰り返しとなるが、今月は完敗である…。