あまりにもむごい状況のクロス円

株安、雇用統計、日銀など
連日連夜の円買いへの材料、そしてきわめつけは
日銀のいつもの日本がどうなろうと無関心
という援護射撃が最悪のだめ押しとなって、

とくにひどい状況なのがユーロ円。

ダブルトップからのターゲット、106.3円アラウンド到達以降は
ショートを追いかける状況ではなくなってきたにもかかわらず

何度も繰り返すが、日銀の愚鈍っぷりに嫌気をさされ
日足レベルでかぶせ線を作るまでの反転続落。
アメリカの順張りストの売りがさらにあおりをかけ
2月後半に突破の長期ダウントレンドの内側への差し込み
5分、15分、30分、1時間、4時間足すべてが
オシレーターにもよるとはいえ、
ダイバージェンスを発生させるまでに至っている。

RSIに至っては、これら足すべてで売られすぎ寸前の数値を出している。

今の状況がリーマンショックばりの危機であればともかく
今の状況でここまでの差し込みは、さすがに売られすぎである。

ここで売りを入れるにはかなりの勇気が必要であるとともに
ここでさらに突っ込む者たちは
久しぶりに評するがグリードである。

とはいえ、いまのダウ下落を主導している
株の売りの者たちはグリードとはちと違う。
クズ同然の米株なので、売って当たり前である。

アメリカは世界最強の国でありながら
世界最低レベルの低金利策を続け、ドル安誘導にまい進する。
ただでさえドルは安くなる宿命の通貨に人工的なカンフル剤を注入し
他国の疲弊をものともせず、我が利益だけを追う。

無論、各国は自国の利益を追うものではあるが(アメリカに身をささげる日本は例外…)
アメリカのやり方は度が過ぎている。
こうしたやり方での先にあるものはアメリカの復活や繁栄ではなく
さらなる没落である。

ともかく、アメリカのメッキがはがれるにつれて
にわかに現れてきたクロス円売りのグリードたち
彼らが順張りをしたければするといいが、
はっきり言う。
逆張りにおいては、これほどまでにすさまじい買いのシグナルはない。

ということで、ユーロ円は追加で買いを入れた。

ただ、ユーロ円は106円という節目を割ってしまったおかげで
ロスカットや円買いの提灯を誘発。

反転をかけるべきゴムが断ち切られ
枠下で宙ぶらりんにされてしまった。

残されたサポートは105.60円で
こちらを割り込めば、調整という次元を超えた
完全な下げトレンドが完成する。

このトレンドの元凶はダウである。

予想通りというか、やはりというか
ダウのバブルもいったんは破裂した。
予想よりも遅かった。そして、もう少し続くかと思った矢先、
予想以上に早かった。

アメリカの愚か者たちはわかっているかわからないが
数年前の高値を超えてしまった段階で、
まだ2000ドル以上は落ちないと
現在のバブル上昇を否定することはできない。

どこまで落ちようともそこまでは、
バブルの夢を信じ続けないとならないのである。

以前、110円アッパーまで売りあがっていた最中は
株も下がらず下がっても押し目で上がり
さんざんの目にあわされてきて、

ショートポジションを切られてロングに入れば今度は強烈な下落。
いまの私はとてつもない曲り屋である…。

こんなにもタイミングが悪く、逆にばかり張り続けてしまう事態は。
おそらく投資経験上、はじめてというくらいである。

その意味で、今回のユーロ円の逆張りも、とても怪しい…。