長期的なトレンド(備忘録) eur/usd usd/jpy eur/jpy gbp/usd eur/gbp gbp/jpy

相場観が混乱してきているので、
備忘録として長期相場のシナリオを記録しておく。


ユーロドル

ギリシャ問題を端に発したユーロ問題で、
大きな下落基調をいまだに折々に示しながらも
長期的な流れのなかでのアップトレンドは実は壊されていない
というところに
いまだユーロ崩壊という壮大な“フィクション”によって
動かされているとしか思えない現在、最もいかがわしい通貨ユーロ。

現在のユーロドルの下落は
為替のトレーディングがどうとか関係なく
相当に政治的な思惑によって長期的な波動が形成されているように思う。

もちろん、その大きな政治的なまやかしの下落の中においては
中期的にショートを張ることでバジェットを稼げるだろうが
そうした中期的な為替のトレーディングと
現在のユーロドルの流れはまったく関係のないもののように思う。

いずれにしても、長期的なグランドデザインの流れのなかにおいては
ユーロの崩壊はありえず
最終的にあらゆる政治的な決着や落ち着きが見られた後には
ユーロはどこまでも上昇していくといまだに思っている。

そうしたいかがわしささを読み取りながらテクニカルを見れば、

目下、超中期的なもみあい相場が進行し続けている。
現在もまだ破らてはいない長期トレンドを転換させるには
時間的な流れもあるが、とりあえずは1.25を割る必要がある。
ただし、中期的なダウントレンドを一度破っているので、
それを再度破った時には、史上最高値を再び狙う
アップトレンドにふたたび回帰する。
時間の流れもあるが、それを完成さえるとりあえずのめどは
1.35越え。

以上から、自身の相場観はドル安相場につき
ユーロドルは上昇を予測。

ユーロ>ドル


ドル円

長期のダウントレンドを破り、下落チャネルラインも突破。
月、週の単位移動平均線は、いずれも上を向いている。
中短期トレンドは下落に転じているが
82.5円を超えるととりあえず、中期的な下落トレンドは終わる。
ただし、84アッパーで上を抑えているため、
81円〜84円のレンジに抑え込まれる可能性が高いように思う。

自身の相場観はドル安相場につき、
もう一段下落するように思うが、史上最高値の更新はわからない。

ただ、円については、円安が相場観につき
それ以上の円高は難しいようにも思う。

円安ドル安という相場観につき、必然的に
ドル円の相場観はデッドロック状態となる。

もともと、ドル円相場はドルドル相場みたいなものなので
ドルの流れとともに円の流れが決まるように思う。

ドルストレートのドル安が
リスク選好のそれなら円も売られるが
ストレートなドル安地合いなら、ドル円デッドロック状態。

幻通貨の真骨頂を発揮し、また長いもみあいに入るようなイメージ。

とりあえずのカギは日銀の対応次第で、
9日の日銀会合で2月のときのような、さらなる緩和策が示されたら
ドル円は上昇に転じるように思う。

日本政府の本気度具合で
ドル円の相場観は上昇に切り替える。

米国の奴隷感を脱することができるかどうかが鍵。
60年以上に亘る呪縛を超える根性があるかどうかでドル円の未来は決まる。

現在の政権にそうした気合があるとは思えないが、
それは起こってみないとわからない。

ドル=円(若干、ドル>円の可能性)


ユーロ円

クロス円につき、ドル円の状況に翻弄されがちだが
ドル円が幻通貨状態につき、もみあいが続けば
その趨勢はユーロドルの流れによって決定する。

ただ、対円通貨につき結局はドル円の地合いですべてが決定されるため
ドル円があまりにもきつい下落を示されてしまうと
落ちる以外にないところが、これまたユーロ円の宿命。

すべて原因は幻通貨に過ぎないドル円
最大限にあがめてしまう日本の姿勢にある。

ユーロ円が独自的な動きを示すまでには
もう少しの歴史的な転換や、パラダイムシフトが生じる必要もあるように思う。

テクニカル的には、ドル円のそれに倣って長期ダウントレンドは突破。
ただ、同じようにドル円の下落に引きずられ、現在、中期のダウントレンド中。
週足は短期移動線を超えているが、月足は頭で抑えられている。
日足は短期移動線を下に割っている。
週の短期導線は106円アラウンドに存在するため
短期的にはここへのアタックが行われる可能性が高いが、
そこから下はダウントレンドのサポートや
ネックライン105.60アラウンドでの抵抗帯がある。

現在のユーロ円の下落は、
ギリシャをはじめとした欧州問題ではなくなりつつある。
テーマはさりげなく別な方向にシフトしつつある。

欧州問題云々という流れではなく
株価やその他の情勢で、ユーロ円は反騰に転じる可能性が高い。

欧州問題でユーロ円がこれ以上押される可能性は低いように思う。

ドル円がレンジ、ユーロドルが上昇という長期相場観から
ユーロ円は上昇を予想。

ユーロ>円



ポンドドル

ポンドは準幻通貨につき、ドルとユーロの双方に翻弄される。
ただ、チャートから読み取れる点もある。

ポンドドルは長期ダウントレンドを突破
ただし、中期のアップトレンドは割られ、
中期的にはややもみあい的な動きとなっている。
すべてはユーロとドルに翻弄されている。

現在はリスク回避相場の流れに引きずられ
週200移動平均戦線に頭を押さえられてた下落となっているが、
先々週安値を明確に割らないところには底堅さがあり、

ユーロドルの上昇次第とはなるが、
1.67あたりまでの上昇は決して難しくはないと思う。
最大値幅としては1.85あたりまで狙いうる。
ただしその途中1.7040アラウンドに
最大の抵抗帯が存在している。

ユーロポンドの軟調、その後のもみあいなども勘案すれば
反騰した場合に最も上昇期待が持てる通貨。

ただし、ユーロドルの下落やリスク回避に引きずられ
高値を切り下げつつあるのも事実で
場合によっては、1.52あたりまでは下押される可能性はあるが、
大底はすでに打っており、長期的な下落や史上最安値などは
まず起こり得るとは思えない。

目下のサポートは1.58以下あたりで、短期移動平均あたりの下は堅い。

目下、ポンドドルは長期的には上昇という見立て以外浮かばない。

ポンド>ドル


ユーロポンド

ドル円と似ていて持ち合いを続けやすい通貨ながら
実体社会でのユーロ、ポンドとの交換頻度から
決して幻通貨ではないという点で
その他為替のなかにあり、実は相当にリアリティが感じられる通貨ペア。

値動きはドル円と似ていながら
そこにはリアルがあり、相互に主従関係のようなものも感じられず
ご主人と家来のようなしょっぱいドル円とは異なり
日本人としてうらやましい正統的な通貨ペアである。

現在はまだユーロ高の超長期相場の中にありながら
中長期てきにはゆるやかな下げを示しており
中長期のダウンチャネルラインを形成。
これが壊される兆候がないゆえに
不動は緩やかながら、実は最もトレードしやすい通貨。

当面、方向はユーロ売りポンド買い以外は起こりえない。

もう一段ばかり下落する可能性あり。
その場合はポンドの上昇となるが
ユーロポンドの下落の際にはたいていリスク回避の流れで
ポンドドルなど、ポンドの上昇はほぼ打ち消されてしまう。

長期的にはいまだ緩やかな下落の途上にあり
ここが安定を示している相場の流れのときだけ
ポンドドル上昇のチャンスがある。

ユーロ<ポンド


ポンド円

準幻通貨ポンドと幻通貨円との組み合わせによって
最も強烈な幻感をしめす通貨。
すべてはその他通貨の影響によってしか動けず
この通貨そのものでのテクニカル分析はほぼ意味がない。

これまでの見立てからの合成で、方向性を図るしかない。

とりあえず、その他通貨との兼ね合いで

ポンド>円

と考えておきたい。



以上より、長期的な見立てでの強弱は


ポンド>ユーロ>ドル=円

となる。

ユーロの不安定さを考えると

ポンドドル or ポンド円
の買いを軸に今後を考えたい。