東京またも勝利か……
上がったり下がったりと、本当に落ち着きがないEUR/USD。
底値を信じる者の買い上げと、
短期LCを刈られるショートカバーで上昇の浮動が強い。
とにかくトレンドが続きにくくて、翻弄されている。
順張りのポジショニングを常とする者としては、
取って切られて取って切られて、の繰り返しである……。
EUR/USDは底打ちのようにも見えるが、1.29は越えられないと見る。
1.28を割って、1.26を見たということは1.25まで見るとまだ見ている。
ここ何日かは、綺麗なまでの短期エリオット波動を描いている。
3日前〜2日前は、短期でエリオット波動を形成し、その後一気に下落。
昨日は保合から、またも短期でエリオット波動を形成しながら、
そろそろ5波に突入しようとしている感じだ。
イメージとしては戻りを試しながら、下値更新を繰り返している。
短期的には踏みあげられるが、結局は下げ続ける。
というのが、今週の動きであるとするなら、
今回の波動も終えた後は、下値をみたび追求することとなり、
ついには、1.25代に突っ込んでいくのではないだろうか。
この相場観の転換を迫られるのは、1.29越えあたりからとなる。
この浮動の中で、ひそかに上値を切り上げ続けるのが豪ドル。
現在の注目通貨、この豪ドルについては、
下がるどころか上昇の気配を止めない。
1.03あたりでのショート保持は、1.02あたりで少し利食いしたが、
この臆病さが功を奏する結果となってしまっている。
残りのポジションは、押し上げられている。
まだ本格的なポジショニングを行っていないが、かなり逆行されている。
豪ドル買いの人々は、いったいどこを目指しているのか。
まずは1.04に届いてしまったが、これは大きな壁だと見ている。
こちらについては、相場観の転換を迫られるのは1.05越え。
いかないだろうと思いつつ、いけば儲けものと思っていた
1.04アラウンドの指値がついて、小ロットながら1.04のショートが増えている。
豪ドルがふたたび1.05を越えるのだろうか。
私は越えないと見る。
1.05に届かないとなれば、あとに残るのはこの高値での保合か
下落しか選択肢はない。
そういう意味では、この逆張りは吉ではないだろうか。
しかしながら、
昨日のアメリカ休場でレンジ浮動のなかで買いをいれた、ロシア勢……。
普通に考えれば、どちらに進むかもわからず中長期では下落トレンドの波動の中、
浮動の薄いレンジの中で逆張りのポジショニングを行うことは、
普通に考えれば、根拠もなく底から利を狙おうとする、
素人まるだし期待感だけのポジショニングである。
成功率は低いし、当たったとしても、そういう悪癖はトレーダーとしては害ですらある。
それでありながら1日にして、
しっかりとおよそ150pipsのバジェットを叩き出す成功っぷり。
あなた方は、すごいよ……。
最後にずっと納得できないことをひとつだけ……。
いまダウは12400あたりで膠着気味であるが、
その他株式がさんざんめためたにされてきた状況のなかで
米国だけがこの高さというのは、どうなのだろうか……。
下手すると史上最高値を狙いそうな状況であるとすら思える。
いまの世界景気を考えると、異様である。
別にいまが高すぎるとかそういうことを言いたいのではなく、
いまの世界情勢を考えるとそのトップレベルの戦犯である米国だけが
ひとり勝ち(?)に近い状況にあるのは、道義的にどうかと思う。
米国こそ世界の平和を乱す悪の元凶と考える私としては、
米国はひとり負けしてもまだ、
足りないほど世界に迷惑をかけているというのに……。