本日の戦略

本日も攻防の鍵はEUR/USDが握る。

まず今後の動きをある意味で決定すると言っていい、ダウが、攻防の分岐ラインにまで迫ってきた。

今週、11400を越えてくるとは想定していなかったが(もはや今年は二度とないとすら思っていた)、そこをまずは抜き去り、次なる重要ライン、11471が迫っている。

すごいな……アメリカ。やはり悪の帝国だけはある。

このレートを抜けば、ダウは短期的なダブルボトム(見ようによっては、下値切り上げながらの変則的なトリプルボトム)が完成し、12165アラウンドまでがターゲットとして拡張される可能性が高まる。

そうなれば、直近高値をここは抜けないと思っていた、11700も軽々と突破し、短期的には地合いがアップトレンドに回帰する。

かつて、絶対抜けない、と断言していた11700これをわずかだけでも抜いていた、という事実がここで効いてくる、という皮肉な事態が完成してしまうのだ。
9/1 巧妙な騙し……1.1702かすり!

ここを越えるのか……といわれると、これまでの自分の予測を覆すこととなってしまうが、可能性は割と高い。

昨日の上げは、結果的には短期的な三角保合を抜けてしまった。これがダマシで終わらないかぎり、セオリーとしては、そのターゲットは必然的に直近高値11470アラウンドを抜けてしまう。

これで上昇トレンドに回帰するならば、本当にアメリカのしつこさに脱帽する。

それを踏まえると、現在の超リスク通貨、ユーロは続騰する可能性が高い。

ただ、現在、ユーロは強めのダウントレンドラインとアップトレンドラインの交点が上をがっちりと押さえている。

昨日の火柱後に結局示現することとなった、特にクロス円通貨に現れた上ヒゲも、現在、そういう、楽観的な未来が想定しがたいショート筋の不安の表れである、とも見ている。

EURの戻りの強さをより加速させるためには、まずは以下がその前提条件となると考える。

前日の最高値1.3936アラウンドの上抜け(ここには必然的にダウの続伸が相関している)

あと、これは番外編的なものとなるが、これも私は個人的には重要な指標としている。

くりっく363の持ち高状況で
EUR/USDにおいて、ユーロショートが増えている、またはユーロロングが減っている。

このどちらかが満たされていれば、我が国の個人投資家たちは、まだユーロの下落を信じているということだ。

もちろん、長期的にはその相場観は私もまだ反論するだけの自信も根拠も弱いが、短期的には、現在の状況は、明らかに、逆張りである。

この短期逆張り状況のなかで、「ショートの増加+ロング減少」と両方の条件ともに満たされていれば、私個人的には、ほぼ最強的な順張り(つまりユーロさらにロング!)シグナルとなる。

もちろん、ユーロ続伸!のシグナルである。

ここで、日本人がドテンし、ともに逆の状況になっていたとすれば、相場はいよいよ下落を再開するかもしれない。

いまの時点で予測は難しいが、本格的に相場が動くのは欧州時間からなのでまだ、予測する時間はあるだろう。この発表は毎日朝なので。

私自身は、日本人が引き続きショートを増加させ(新規ポジション?)、ロング減少(利食いメイン?)ているとするなら、押し目を買っていくつもり。

また逆にショートを減らし(ショートカバーまたは損切り)、ロングを増やしている(新規ポジション?)のような状況が見られるなら、ポジション整理から、ショートの準備に入りたい。

ただ、普通は一昨日、昨日と積み上げたショートが、昨日の火柱でその多くが損切りされているはずで(損切りを置いているならば)、ショートポジションは普通は減っているはずである。

それなのに増える、という状況があるとするなら、損切りでのポジション減少があったと思われる状況の中で、新規に逆向かってショートポジションを取った人がいた、ということになる。

そんなしぶとい(?)ショート状況は、欧米のグリードたちは見逃さないと思う。もうダメだ、と思ったところから、さらに絶望させるのがやつらのやり方で、だから相場はさらに走るのだ。

なんだか日本人個人投資家の総意(とはいえ、くりっく365のみだが)に逆向かうようなことばかりの予測で、申し訳ありません。

しかし、そういう流れに得てしてなってしまうので、こちらもそういうポジショニングを取らざるをえない。

私も初心者の頃は、よく同様のポジショニングで欧米勢に狩られまくっていたので、その気持ちはとてもよくわかるはわかります。

ただ、それでは勝てないということも、骨身に染みて学びました。

そうはいっても、本日は金曜日。金曜は、週末リスクのポジション整理などで、相場はちょっと不安定な動きをしがちなので、本日はあまり真剣に相場に向かいすぎるのも賢明でないかもしれない。予測不能の動きをする場合も多い。かかわるとしてもポジション軽めで考えている。休むも相場を実践する意味で、現ポジションホールドか、整理メインで、今日はほとんど手を出さないかも知れない。やっても軽めかな、とは考えている。


追伸;

ちなみに、もはやどうでもいい、負け組東京市場の動きですが、おそらく、昨日の上げからの押しで、また、逆張リストの本領発揮で、売ってくるんじゃないだろうか(まあ昨日の利食いでのショートだとまだいいのだけれど)。

そうなるとまた狩られる可能性も増してくる。

ただ、東京市場は前日ダウの追随奴隷路線も大好きなので、続伸を狙ってくる可能性もあるはあるが、ここで前日高値を抜いてくるパワーはアジアのグローベックスにもなさそうなので、利食いなりなんなり、理由はいいが、やはり逆張リストかなあ、とも思う。

まあ、もはやどうでもいいんだけれど(実はもう数年前から見切っているのもあるし)、チキンお遊戯市場らしく、高値も安値もつけられないレンジプレイで、本当にプレイしていていいと思う。この場合のPlayはもちろん、遊技のPlayです。

とにもかくにも、こんな時間帯は別のことに時間を使うなりして(仕事をがんばるとか、まあ、どこかに遊びに行くでもいいし、寝ててもいい)、市場が終わってヨーロッパ時間あたりから、動き出すのでいいと思う。

そのときにチャートを見ても充分に間に合うほどに、東京はしょぼいと思います。あれだけ相場が動いた今日であっても……。

嗚呼、同じ日本人として、こんなことばかり、書きたくない……。

もっとがんばってください。東京市場。逆張リストばかりだと、一生、欧米のカモですよ。

ただ、ダウ追従、奴隷順張りも、また欧州に狩られてしまうことが多けれども。

一体、どうしたらいいのでしょうか。東京。

もう市場閉鎖して、株式と為替は休みにして、東京時間のAM9:00〜PM3:00までは、NY時間の値段で固定相場時間としてはどうでしょうか……。