戻り試しに意味はなし。
ヨーロッパのアジア狩り上げは、やはりきた。
しかも、ネタはスイス中銀の発表ネタにときたか。
スイスのからみでの、狩り上げ。
流動性の弱いスイスを利用すれば、相場は激しく動かしやすい。
ここからさらに攻めてくるか……。
なんだかスイス中銀がスイス高是正の決意を発表をしたようだが、そこにあまり具体性はない。ただ、レートの水準を提示した。だから、ではあるんだが、そのレートをぶち抜くまでに激しく跳ね上げる意味がない感じもする。投資家達はスイス中銀の決意に敬意を表するように、とりあえず、スイスを売りまくった。
スイスとしては、自国の外貨を使わずして、みんなが売りまくってくれたことにほっとしているだろう。
しかし、ユーロスイスは1.2を下回ることを許さない、と言っているが、今後も本当に守れるか。
まず、水準を決めてしまったところが極めて危うい。
この水準を切って、スイスが動かなければ、売って下さい、と言っているようなものだからだ。
スイスがもしこれが守れなければ、スイスはもう足下を見られまくってしまう。
かつてのポンド暴落のような事態になる恐れも……。
これまで許さん許さんと何度も介入しながらもすべて破られてきたスイス。断固とした決意も、スイスだけの決意となって、誰も支持してくれなかった。
私はずっとそれでもスイスを信じて売りを保有していたが、かなり以前にそれはもう投げた。
単独の介入は結局、世界の趨勢からは太刀打ちできない。
どこかの国が協力を見せるならばまだしも、ECBにもFRBにもその気配はない。
よって、今回のスイス中銀の決意も、またかわいそうな結末になると見る。
まあ、いずれにしても、すべての趨勢を決めるのはアメリカになってしまうだろう、やはり。世界を破滅に導いているラスボスはアメリカなのだから。
今回は、狩り上げとしては、インパクトのあるネタだとは思うが、ヨーロッパもなんでもしてくる。
おかげでスイスがらみは狂ったように乱高下している。
ドル、円がらみもそれに振り回されている。
そのどさくさにまぎれて、ユーロ、ポンドあたりも、109、124越えまで届いた感じ。幻通貨ドル円も便乗して上がったり。
しかし、持っているポジションはアジア時間に振り落とされてしまっていた様子。
ぎりぎりのところで、はじき飛ばされた。
まったく、損切り貧乏。。。
ここから買い上げてはいきたくないので、戻りを売っていきたい。
とりあえず、不意に届いてしまった、ユーロスイスは叩いておく。
あと、メインとしては引き続き、豪ドルの売りで押していきたい。
ユーロドルが、遂に、臨界点と個人的に考える、1.4050を一時的に下抜けてしまった。
まあ、アジア時間なので信頼性に乏しいしいずれ復活するとは、いまだに信じるが、ユーロ高ドル売り基調は、少し遠のいてしまった感がある。
ちょっと、これからがドル高相場が当面の基調として本格化しそうな感じがするからだ。
すべては、株価次第ではある。
とりあえずは、10900ドルのネックラインを守れるかどうかが肝。
まあ結局は切れるとは思うが、ヨーロッパが珍しく、逆バリ風で、そこを守ろうとあがいている感じが見える。
アメリカがそれを叩き落とすか、休日明けで戻りを試し出すか。
また、叩き落とすのではないかと見る。