ちょっと戻りを試してみたい

昨日は予測通り、続落で突き進んだようだ。

徐々に大暴落の道へと進んでいるような……。

大暴落が起こるときは、実は、突発的に起こっているわけではなくて、そのまえにさんざん落ち続けての最後のだめ押し、という場合がほとんどだ。

そういう場合は、得てして、あの下落時に損切っておけば、とか思うもの。

昨夜の下落はそういう下落、かもしれない。

その意味で、昨日の下落に悲観されている方がいれば、こんなのは下落でもなんでもない。
もしも、落ちるとすれば、これよりもはるかに激しい下げが来る。

もしもいまの下落でのアゲインスト状態に悲観しているならば、その悲観しているいま損ギルのことが、最も傷が浅かったりする。

悲観をさらに絶望へと突き動かす。というのが、相場の世界の過酷な現実であったりする。

いずれにしても、昨日までのんき(?)にお休みのアメリカ勢が、本日戻ってくる。

ダウ先物ではなく、現物での勝負に戻ってくる。

本当は一生、戻って来て欲しくないのだが、戻ってくるものは仕方ない。

で、彼らはどうするか、おそらくこのまま続落でトレンドフォローでさらに突っ込んでくるだろう。
先週から見たら、けっこう下にきて勇気がいりそうなものを、彼らは売るとなったら売ってくる。

さきほどと逆の話。もしも以後、大暴落が来るならば、いまの位置でもかなり高い売りのチャンスなのだ。

だから、アメリカ、なのであり、その強気だからこそ、これまで勝ち続けてきた、ともいえる。

アジア(特に日本勢は)、落ちても落ちても底を信じて逆バリしていく。未開のゾーンが信じられず、これまで知るレンジのなかに戻っていくと信じ続けるのだ。

この考え方の違いが、彼らと我々農耕民族をわかつ差となる。

結局、相場は狩猟民族、彼らの気質にあったゲームなのだ。

で、タイトルの戻りを試す、とは。

この期に及んで、買いを入れるというのは、トレンドフォローからすれば、まったく理に反する。

しかし、1日は長い。
無謀な逆バリスト、アジア時間もあるし、ここで、アメリカン順張りチキン状態で、ヨーロッパにパスすれば、その順張りを待ってましたとばかり、狩りにきて、あげあげを狙ってくるヨーロッパタイムも待ち構える。この二大時間で、一瞬、トレンドが歪まされることもある。

さらに、いま最大に弱気と見ている通貨は資源通貨。

これをさらに叩き落とすため、ヨーロッパ通貨でもその売りを後押ししたい、と思う連中がいてもおかしくない。

つまり、ユーロ買い資源通貨売り、など。

というわけで、ユーロやポンドを、短期的にロングした。

108円割れや123.5円割れ、みたいなのがきたら、もうちょっと底なし状態なので損切るけれど、このあたりは最近のレンジの下限で、けっこういいところまで来ている。

だから少し、試してみようと思う。

ターゲットはせいぜい、109~110円、124〜125円あたり。そんなに深追いする気はない。

下がるばっかのなかで、ちょっとギャンブルチックにロングを当ててみるだけ。

ただし、どれほど金利が高かろうと資源通貨だけは、買えない。

豪、キウイあたりは、ドル、ユーロ、その他、全面的に売りが浴びせられる可能性が高いからだ。

もちろん、そこには円もからみうる。たんなる通貨合成の結果、ともいえるが、直接的にも資源通貨売り、円買いというのは起こりうる。

相場観は全然変わっていない。
なので、このチャレンジはちょっと怖い。

今後、円が安くなっていくイメージがまったくしていないから。

だから、こういう向かいあう、逆バリプレイもアメリカタイムまでが限界。

普通は、彼らは単細胞に売りを重ね浴びせてくる。
ただし、ヨーロッパでもし戻りがあり、歪みがきつすぎてそれが大きかったら、買いに転換してくる可能性も、わずかながらある。

そうなると、その余韻は数日は尾を引くだろう。
本日ある程度の戻しがあれば、翌日の東京はまた単純ドル買い、円安ロマン・バカ一代、みたいなトレードを行いそうだ。

ただ、いずれにしても、戻しがあってもしれている。
結局、近いうち、早ければ秋口の大暴落を私は強烈に予測している。

やがて訪れるのは、株価の下落とともに到来する強烈なドル高だろう。

円高ではない。

まあ、日本から見ると強烈な円高に見舞われるだろうが、それは、ドルが買われ相対通貨が売られ、それによってクロス円が売られる、という、間接的な連打のすえに起こる、幻通貨らしい、その他通貨間の狭間で決定されていく円の上昇である。

ややこしくなるので、世間的に言えば、その円の結果的な上昇は、円高、ということになる。

なので、強烈なドル安、と言わずに強烈な円高がこれから本格的に訪れるだろう、と予測しても起こりうる事態においては大差ない。

しかし……円高、という表現はずっと違和感がある。
結局、いまのトレンドは、円高ではなくて、ドルストレートにおけるドル高であるにすぎないからだ。

円高ドル安と、円が主役のようにしておきながら、通貨ペアはドル・円とする。1ドル何円かみたいな。

1円=0.01315ドル、みたいになれないところが、JPYがスタンダードでない証しみたいなものだ。

取引量の少ないUSD/CHFと扱いが変わらない。

だから、避難通貨か……。

いや、それはスイス基準で、ポジティブな見方での判断。

そうではなくて、だから、円はスイスと同様、マイナー通貨、幻通貨、であるだけだと思うのだ。

この取引量でマイナー通貨扱いの円。

まさに日本の国そのもののようだ。