ちょっと酷くないか…

欧州通貨が売られ続けている。

しかし、欧州はそんなに悲惨か…。

まあ、いいとは思わない。

しかし、アメリカよりも中国よりも悲惨である、とは全然思わない。

まあ短期的な相場の流れにファンダメンタルズ的な要素を語ったところで意味はあるまい。

下がるからさらに売られ、上がるからさらに買われる。


ユーロドルを買いとみていた根拠に、4時間足の流れがあった。

ユーロドルは1.1430を底にしたのち、
反発後、1.1540あたりの直近高値を抜いてきた。

そこからさらに高値の更新が、長い上ヒゲを作った1.16アッパーで
ここが戻りの終了…だとしたなら
たしかに、そこで戻り調整は終了…となるのだろう。

そこからふたたび1.1430アッパーを試したのち
ふたたび週末に反発。
しかし、週を開けた月曜、1.15ミドルまで伸びたところから突如現れた
大量の売り浴びせで、本日は結局1.143が決壊。

ダウ理論的には下げは継続となる…。

もはや下値は、今年八月につけた1.13アッパーあたりのみである。

まさか、今年再び1.13台をのぞいてくるとは思わなかったが
これも相場、まさかが起こるのが相場である。

短中期的にはたしかにユーロドルは下落トレンドを明確にしている。
しかし、個人的な見立てでの中長期的には
ユーロドルは上昇トレンドをいまだ継続している。

ユーロドルが完全にした目線だと思えるラインは、1.11台
いまより300pipsあまりも下とはなるが、ここまできて

自分は2017年3月からのユーロドルの上昇相場が完全に終了したと思える。

これに対して、中長期的に下落を見立てていながらも
短中期的に踏ん張り続けているのがドル円である。


ドル円はなんども112円より下をアタックしながらも

昨今のユーロドルの下落に乗じて調子に乗って?下値を堅くし続けている。

短期的にみたときすら上昇を打ち消したテクニカルフォームのときすら
それをあざ笑うかのように反転上昇を繰り返しながら

しかし強い上昇トレンドを作ることもせず、行ったり来たりを繰り返している。

テクニカルが不安定な時は、たいてい相場がレンジであることが多く

ドル円はわーっと下落したかと思えばわーっと上昇

という繰り返しの中で、111.90アッパーから、112.90アンダーの
レンジのなかで右往左往しているのみである。

要するに現在の相場はドル中心では動いておらず、
欧州通貨がそれを主導している。

そのあおりを最もうけているのがポンドで

欧州通貨でもなくドルでもない、現在、
比較的平和な動きをしている豪ドルに逃避されるかのように豪ドルが買われ

ポンド豪ドルなど、もう見るも無残なほどに下落している。

その事情はユーロにおいても同様で

ユーロ豪ドルも悲惨な下落をし

ポンド豪ドル、ユーロ豪ドルの下げ幅は、なかよく同じレベルの120pips超である。

欧州通貨が今週はかくも売られ続けているわけだが

自分にとって、1.13代はかなりの安値圏であり
ここでさらに売っているものは、強欲な欲豚どもにしかみえない、

ということで、こちらは1.13にレートが入ったところから買いに入った。

しかし、やはり売り圧力は強く、何度も損切りされた。

1.1385あたりまで落ちたときなど、勝った瞬間にいきなり10pipsほども下にやられ
損切を設定する暇がなかった。

なかった…という、この1.1380アンダーあたりが、セリングクライマックスとなったようで

そこから反転。

損切を置くのに間に合っていたらまたも切られていたポジションは
ファイバーとなってくれた。

そしてドル円

欧州通貨の売りに乗じて調子に乗って上昇してきたドル円

やはり112.70アッパーは無理のあるラインであると思う。

その理由は、ここから上のラインは、
東京勢が鼻息を荒くして買いあがってきた直近のゾーンであって

ここからさらに上にいくとなれば、ドル円ロングの東京勢が大喜びすることとなる。

彼らを喜ばせてやるとするならば

欧米グリードはいったい誰を養分とできるのか。

ということで、112.70アッパーで売り、1.14アンダーからの買い。


ポジション
EUR/USD L 1.13855
USD/JPY S 112.737