112円ミドルの攻防

おとといの早朝に112.90で投げた、
112円アッパーをボトムとした戻りからの売り
113.20アンダーからのショートは、

一時は112円ミドルあたりまで再び押すも、
結局翌東京以降に伸びて、NYでのADPだISMだのの結果が良かったらしく、
113.90アッパーまで戻していた。

思い切り全戻し状態で、
トランプ発言から欲豚して突っ込んでショートしていた者たちが利食いを遅らせていたら、
根こそぎやられてしまうような結果だった。

そこから0時以降は株価の下落とやらで再び頭が垂れてきて、
FOMC通過で下落がさらに加速。
今度は113.90アッパーがレジスタンスで
昨夜のNY様は売り気味で戻りましたよ、
と、東京に戻ってきたら、

はい! 承知しました!

とばかりに、東京がNY様の押しに追随するニワトリトレードで、
コケーとドルを売り円を買ってくる、いつもの奴隷トレード。
日経平均もマイナス幅を広げることで、
安心安全のニワトリショートである。
まあ下落なのでニワトリ、というよりは、地面を掘りまくるブタトレード、と言ってもいいか…。

まあニワトリでもブタでもいいが、
どのみち意気地なしの能無しトレードゆえに、
ブヒーと、ドル円を売ったところで、
ブヒ?
と、やはり112円ミドルからは固くなり
そのあたりからは反発気味。

欧州以降もそれをつなぎ気味で113円をうかがう感じ。

と、ここまでが、おおといから今日までのざっくりした動きだが、

こちらとしてはほとんどまともなトレードはしてない。

まず昨日の東京時間の序盤、113.10アンダーでいちど小さくショートした。
112.90あたりで半分を利食いし、
残りを同値で逆指値を置いて放置しておくと、
すぐさま切り返し、同値決済されスクエア。

もう昨日はそれだけで終わりである。

結果は113.90アッパーまで伸びてたので、自身としては放置で正解だったか。

そして本日、東京のチャレンジも113.20あたりまでとみて、
東京時間にまたも小口で113.15あたりからのショート、
この半分を113ジャストあたりで利食いし、
残りをまた同値で逆指値を置いて放置しておいたら、
それにかかってスクエアにされた後、結局、戻りは113.20を超えないどころか、最初の高値にも届かず、
思い切り短期足でダブルトップを作った形で
今回は、112円ミドルまでどかっと落ちていた。

この時間帯は、全くチャートを見ていなかった。

同値まで逆指値をおろしていなければ、
50pis以上取れていたが、こんなデモシカなど、
相場において意味はない。

どかどか落ちていくドル円はいいが、
結局、112円ミドルはやはり意識されまくってるようで、

年金なのか機関投資家なのか知らないが、
このあたりになると、テクニカル無視と言わんばかりに買いが入ってくる。

ということで、本日、15時前後から
112.50アッパーからドル円ロング。
112.60あたりでロングを買い増し、
112.70アッパー、112.80アッパーで順次利食いし、
再びポジションはスクエアである。

1月の下げによって、
とりあえず、トランプ相場とやらの
狂気的なドル円の上昇トレンドは一旦は消滅した。

ただ、アップトレンドが消滅しただけで、
現状はアップトレンド以外
レンジ、もしくは、ダウントレンド、という状況である。

レンジであるとするなら、
118.60あたりと112円ミドルあたりの大きなレンジ、ということが言え、
118.6をふたたび抜けば、
このレンジが踊り場となり、アップトレンドは継続、となる。

世間のプロ、と言われる人々の見立てのほとんどが、これである。

ただ、現状がすでにダウントレンドとなっているなら、
この見立ては意味をなさない。

また、現状がレンジであるとしても、
レンジの下限を割り込んだところから、
アップ→レンジ→ダウンとなり、
トレンド転換となる。

その意味で、おとといの112円ミドル割れ、というのは、
明らかにレンジの下限を割っている状態で、
ダウントレンド確定、というのがテクニカル的に見た場合の基本的な見立てとできるはずである。

しかし、112円ミドル以下には、先程の年金ほか、多くの機関投資家が買いを入れてきているようで、
これらの買玉のすべてを売り豚どもの売玉が吸収しない限りは、下にも走りそうもない。

もちろんこうした大口のみならず、いまだドル買い目線の投資家も多くいだろうから、
結局、112円ミドルからの下には相当の買いが存在しているのであろう。

ここの買玉をすべて粉砕するには、
やはりNYでないと難しいように思うし、

この買いが買いを生み、またもあらゆるレジスタンスを破って上に上がれば、
112円ミドル割れ、というのが、テクニカル的にダマシ、となり、アップトレンド継続となる。

テクニカル分析は、こうしたダマシ、というような便利なワイルドカードみたいなのがあるため、
究極的にはどうとでも言える、占い、みたいな面がある。

フィボナッチにせよ何パーセントで跳ねる、とかなんとか、それも、当たる時もあれば当たらないときもある。

結局テクニカル分析とは、羅針盤のように正しいものではなく、
時に方向が合うこともある羅針盤、という、非常に心許ない存在ではある。

その意味で、自分はチャートを前提とした大きなスイングトレードはとても怖くでできない。
そこまでチャートを信じることができない。

ただ、それすら無視すれば、もはや目隠しで感覚で進むほかないので、
たまに当たる、という精度にすぎなくとも、お守りのようにそれを捨てずに行かねばならず、かつ、相場の判断もまたチャートに頼らねばならない、というジレンマが常にある。

とにかく、現下のドルは
やはり米国の通貨なのだから、
米国時間に生じる様々な材料によって、
NY勢が動くことをしないと、
現在の膠着は、やはりなかなか脱せないようにも思う。

しかも今週は雇用統計も控えているので、より神経質な動きとなりそうに思う。

いずれにせよ、昨年のトランプ相場によって、あらゆるドル売り円買いの玉も吸収し、
アップトレンドを明確化させたのもNY勢である。

結局、東京もロンドンも、それで作られたトレンドに逆らうことはできなかった。

今回とて、とにもかくにも、
明確な方向を確認できるのは、米時間を待たねばならないように思う。

しかしながら、もしも今後ドル円の下落がより鮮明となったとしたら、
112円ミドルからのドル買いに、年金が大きく寄与していたとしたなら、こいつらはどう責任を取るんだ? と思う。

私的な機関投資家はいい。
損失も彼らの範疇での話である。

しかし、年金の連中の原資は税金である。
ここまで馬鹿みたいに112円ミドルからのドルを買い続け、これが含み損になってしまった場合、
巡り巡って不利益を被るのは日本国民である。

まあ、どうなったところで、こいつらは何の責任も取らないだろうし、
現在、ドルを買っていたとしても、そんな危機感など微塵もないまま、
淡々とオペレーティングしているのみなのだろう。

GPIF他、この手の仕事に関わる者たちに聞きたいのは、
国民の税金によって運用した場合、そこで損失を追ったら死刑、
のような法律があったとしても、
かくも無理矢理な買いを続けるか、ということである。

絶対やらないだろうし、むしろ、そうなれば、エリート連中のなかからは、この手の仕事には成りたいものは皆無となり、後のない命を賭けた輩のような者たちが運用する他なくなるだろう。

なんの責任も取らなくてよく、しかも高給、というふざけた環境にいるのが、彼らである。

現在のドル高もどうかと思うが、ドル安になったらなったでムカつく話で、

非常に複雑な心境である。