ドル円ショート損切り。結局、ドル円買い。こんなところから買うのは高すぎなのか…

結局、ドル円は一昨日の下落が壮大なダマシとなり

戻り高値だった107.20アッパーの水準をブレイクした。

 

107を明確に抜けた段階で、昨日からのドル円の106.90アラウンドのショートはすべて損切りした。

 

一昨日、昨日と、

ドル円については買いでやられ

売りでもやられるという完全な往復ビンタである。

 

やはり一昨日の記録的なまでに過剰な売り崩しは

セリングクライマックスのような形だった。

 

その下げ幅は昨日今日と2日かけて全否定して見せた。

 

一昨日の高値更新からの安値更新で

その前日足から比べたら大きな包み足となったが

その抜けた側に進むというのが、教科書的なパターンで

 

結局、この包み足は陰線ながら、抜いた方向は上である。

 

一昨日は106.70~107.10からのレンジブレイクからの買いでついていきダマシとされたが

結局は、この下げこそが真のダマシで

買い豚の振り落としの下げの後には、壮大な上げが待っていた。

 

結局、一昨日割り込んだレンジを本日は上に抜いての強気方向である。

 

教科書的なディールでは

レンジを上抜けばブレイクといわれるが

そこにダマシも頻発するといわれる。

しかし、そのダマシがダマシではなく、

下げてきた方向こそがダマシである、ということはあまり語られない。

 

上昇がダマシで否定されたからと言っても、そのダマシとした下落ことがダマシで、実際はその上抜けブレイクはダマシではない、ということこそが頻発するのが、為替市場である。

 

上抜けをいったんダマシみせかけて、レンジを下抜け

しかしこれこそが真ダマシで、結局、最初の上抜けこそが正しかった、というパターンは

教科書的な教本にはあまり語られないパターンだが

為替相場においては頻発するパターンである。

 

要は買いたい豚どもが、素直に買わず、

まずはダマシ方向へのそれにふさわしいかのような風説を流布することで

下げを扇動。

相場を下に切り崩し、短期買い豚を殲滅しつつ

にわかの売り豚も誘引することで

買いは振り落とし、上げについてはこのにわかの売り豚の損切りを使う

という振り落としての買いである。

 

今回のそのダマシの下げを誘発する与太話は

ソフトバンクの買収にからむ円転とかいうものだった。

 

一部のファンドが、この情報を意図的に囃し立て

その後の強烈な円買いを誘発させたとか、本日、どこからのニュースサイトが語っていた。

 

このパターンは、先日のFOMCにおけるドルカナダでも行われたである。

 

このときは、イールドカーブコントロールの実施を囃し立て

市場全体をドル売りに囃し立てたが

結果は、あらゆる通貨ペアのドル売り地合いをトップアウトさせるような

ドル買いへの転換となった。

 

 一度のみならず、二度までも同じ手に引っ掛かってしまった。

 

結局、ドル円を107.10アッパー水準という

日通しで見ればかなりの高値圏になるところから買うことにした。

 

これすらダマシとなって結局ドル円が下落するというなら

もういまのドル円は猫の目相場で、手の打ちようがないが、

 

ドル円は一昨日から今日までで

ダマシのダマシと二重のダマシを経て、本日さえダマシとなるという可能性は低いように思う。

 

ダマシのダマシという二段構えは

ドル円を買っていきたい大口どもが仕掛けてきたことであるはずで

ここでさらにダマシとしてドル円を下落させるようなら

ここまでの仕掛けの意味は台無しである。

 

ただ、これすら結局ダマシ、ということになれば

往復ビンタどころか、トリプルビンタとはなる。

 

ただ、ドル円は昨日今日の一連のダマシのダマシによって

109.80アッパーからの下落過程におけるダウントレンドラインを上抜く結果となった。

 

この波形は、短期的な化かし合いという次元を超えて

中期的な転換を促す形状となる。

 

これは、短期レベルのインキュベーターのみならず、

中期的なトレーダーからしても

買い気を誘うもので、

 

ドル円の今後の底堅さは、短期勢のみならず、中期勢からも支えられることとなる。

 

現在、中期ブレイクを果たしたドル円が上値追いをした場合のターゲットレベルは

 

現在の中レンジの上限とみても107.60アッパー、

 

109.80からの半値戻しと見れば、107.90アッパー、

 

包み足の値幅分の上昇した場合は、108.40アンダー、

 

中レンジの上限(107.60アッパー)を上昇ブレイクしたとして、

そのレンジの値幅分上昇した場合で、108.70アンダー、

 

もちろん、ドル売りの下落調整終了とみての全戻しを考えれば、

戻り高値109.80アッパーへの更新すらもない話ではない。

 

以上、値幅分析で見ても、これだけの上値余地がある。

 

かねてより話が出てくる、

現在の円の魅力の低下が原因であろうか、

現在、リスクオフにおける円買いはまったくワークしておらず

リスクオフでのドル買いが生じると

あらゆる通貨に一様にドル買いが派生し、

強烈な株安が生じても、ドル円は下落するどころか、

むしろ上値を追う、という状況となっている。

 

株安のリスクオフ時にはドル円は下落しやすいという

これまでのパターンからは完全に逸脱しているが、

 

それが現在の相場なのだから仕方ない。

 

現在、市場では円は安全通貨とはみなされていないのである。

 

このねじれという意味では

株安時に上昇しやすいユーロポンドが

むしろ上値が重く、下押しされている、という状況からも

現在の状況がまったく平時と異なった動きをしていることがわかる。

 

とはいえ、株高に転じたとすれば、ドル円が下落するか

といわれれば、それも怪しく、

ドル売りでの欧州通貨オセアニア通貨の買いから

ユーロ円や豪ドル円なども対円で買われ

むしろ円売りからドル円は上昇しそうに思える。

 

とにかく、現在のドル円は、株高であろうが株安であろうが

上記ターゲットあたりまで進まないことには、

下落に転換しないように思える。

 

しかし、ドル円を107.10アッパーから買わねばならなくなるとは…。

 

107.10~20なんて

ここ数日どころか、1週間レベルでみても完全な高値圏である。

 

しかし、そんなドル円は下押しするどころか

この高値圏で張り付き続けている。

 

買い豚たちがここまでに買いを止めないというのは

ドル円にはまだまだ先高観があり

そのターゲットレベルからすれば、現在のレートすら安いのだろう。

 

実際、上記自分が見立てたターゲットから逆算すれば

107.20前後の水準は、まだまだ安い。

 

ポジション

USD/JPY  L 107.154 107.160 107.161 107.169 107.172