やっとテクニカルが効き始めたか??

3月が終わりに近づくにつれて、ようやくテクニカルが効き始めてきているような感じがする。

 

他のチャーチストがどう考えているかはともかく、少なくとも個人的には先月の相場はとにかく自身の考えるテクニカルがほとんど効かなかった。

 

自分の考える優位性のあるテクニカルというのは、

フィーリングや値頃感での取引がことごとく裏切られるような状況がばかりが現れる、ということである。

 

高いと思えばより高くなり、安いと思ってもより安くなる。

 

所謂、トレンドというやつだが、これが生じたとき、素人はことごとく養分にされる。

 

もちろん、先月もトレンドのようなものは起こったが、結局、そのトレンドは運に左右されたランダム感の強いものである。

 

値幅の問題ではない。500pips動こうが、ランダム性のあるトレンドレスなことはあるし、50pips動こうとも、それは非ランダムなトレンドのこともある。

 

うまく説明ができないが、とにかく、先月はテクニカルにもとづいた損小利大の取引チャンスは、ことごとく発生しなかった。というのが自分の印象である。

 

しかし、先月末あたりから、その状況が変わってきた。

値幅の問題ではなく、トレンドめいた動きが見え始めてきたのである。

 

こういう状況がはっきりすれば、いよいよプロと呼ばれる連中が利を重ねてくる状況になり、俗に言う素人がことごとく養分にされていくような状況に変わる。

 

素人の得意技といえば、損大利小で、不利になればナンピン利食いはとにかく早く、損切りがとにかく遅れる、というディールである。

 

それに対してプロと呼ばれる連中は、損切りが早く、利は伸ばす。高値からも買い安値からも売る。

 

先月の相場は、こうした俗に言うプロと言われる連中の方法より、それを裏返した素人ディールこそがうまくいくような相場であったように思う。

 

つまり、ランダム性が強く、運ゲーのような相場が先月の相場だったと思っている。

 

プロと言う名の豚どもが繰り出す強欲ディールが有効になるためには、テクニカル的な根拠が後押しになる必要がある。

 

しかし、先月の相場は、テクニカルが意味をなさないため、損切りを早め、利を伸ばそうとすると、ことごとく損切りにヒットする、というような状況だったように思う。

 

個人的には、先月の相場で、プロにとって有効となるようなテクニカルは、有効にならなかった、と思っている。

 

これは、どのような状況を生むかといえば、プロ連中はことごとく利益を伸ばせず、場合によっては損切りの連続となり、素人(のなかでも運の良い素人に限る)が連戦連勝を重ねる相場となる。

 

つまり、下手くそほど勝ちやすい相場、ということである。

 

いや、厳密に言えば、下手くそなことに加えて、運の良い素人が勝てる相場だったと言える。

 

だから、下手くそであっても運が悪ければ負ける。

 

要は、先月の相場は運ゲーで、考えても考えなくても、結果はすべて運次第、のようなゲームだったようにも思う。

 

だから自分は負けまくった…

などと、自分を正当化するつもりなどさらさらない。

 

相場は結果がすべてとも言われ(自分はそうは思っていないが)、運であろうと運でなかろうと、負けている段階で、それは結果的には下手くそ、という評価が正当である。

 

負けているのに上手いなんていうのは、寝言である。

 

ただ、先月のような相場で勝ち続けるなら、そのトレーディングが素人丸出しのトレードを行う、という確信犯的なディール(しかも最後は運も必要)を行うなどしないかぎり、かなりその実現は困難な状況であったように思う。

 

しかし、未来を誰も読めないことから、結果的に、その波形が運任せの素人ディールを確信犯的に行うことが奏功する、ということが事前にわかるわけもない。

 

それほどまでに、先月の波形は運ゲーに近いような動きばかりで、個人的にはテクニカルがほとんど効かなかった、という印象である。

 

もちろん、自分の技術のなさが、先月の大敗を生んだのは間違いないが、

先月の相場は、個人的には技術が効くような相場であった感じがせず、

 

もし、先月の相場を技術によって勝てたと思う者がいたとすれば、それは、自分の届かない遥か上の技術を持っているのか、もしくは、勘違いであると思っている。

 

それはまるで結果が完全なランダムなサイコロを10回振って、5回も1が出たことに対して、それを技術である、と信じるようなものである。

 

無論、完全ランダムを前提としたサイコロ投げをランダムとしない技術があれば、それをランダムにしないことはできるだろうが、もしそうでないなら、1/6の世界で5割の確率で1を出せた結果は、運もしくはイカサマ以外にはあり得ない。

 

イカサマでないとすれば、そんなラッキーボーイがたまたま1を連続で引き当てたとしたらその後どうなるか。

 

その結果を生んだとき、彼は左手でサイコロを振っていたとする。

 

そうすると、左手でサイコロを振ることが、ランダムを制御する優位性ある技術だと信じることになる。

 

相場はサイコロとは違って完全ランダムではない。

 

このサイコロが相場のような性質を持ち、やがてプロが優位性を確保する非ランダム性を帯び始めたときは、その優位性を持つ技術は、決して、左手でサイコロを振るというような、フィーリング的なものではない。

 

しかし、このラッキーボーイは、そうなっても左手でサイコロを振り続ける。

 

自分の勝利を運と信じていないため、その運をもたらした「技術」という名のオカルトにすがり続けることになる。

 

サイコロにランダム性が失われたとき、プロ連中は徐々に1/6の壁を突破し、1/5.8、1/5.7とその優位性を自分のものとしていく。

 

ただし、その優位性は決して1/2はおろか1/3にもなりはしない。

 

相場における優位性、エッジは、ほんのわずかな勝算の差しかない。そのわずかな差にリスクを賭けて、資金力やトレード回数によって収斂させ、プラスマイナスをプラスに収束させていくのが、プロの技量であろうと思う。

 

それに対して、オカルトを技術と信じ、結局は運に頼ったトレードしかできない素人は、運でトレードしている限り、当初の運によってもたらされた確率の有利な偏りを、運のまま次第に1/6へと収束させていくことになる。

 

つまり、運によって得られた果実をまた運によって相場に返納することとなる。

 

もともと相場の勝利はどんな技術的な勝利であったとしても、ラッキーであったと考えるべきだと思っているが、先月の相場は、より運の要素が強かったと思う。しかし、徐々にその要素が薄れ始めているというのが、現在の自分の印象である。

 

抽象的な言い方となってしまったが、そんな地合いの変化を個人的に感じ始めているのが、今月4月の相場である。