昨夜は豪ドルを売って謎の急騰に殺され、負け。本日あらためて豪ドルを売る。そしてドル円は買い

昨夜は所用があり、午後11時からのトレードとなった。

 

本来はトレードを控えようと思っていたが

チャートの足型が、豪ドルの売り継続を示唆していたため、売りで参入。

 

東京午後11時あたりのNY市場は強引なトレンド転換も起こりにくいため、

すでに日通しの安値圏に売り込まれていた豪ドルだったが、追っかけで売っていった。

 

しかし、午後11時半あたりで突如、豪ドルが急騰。

 

その他通貨ペアにはさしたる値動きがなかったのに

豪ドルのみ瞬間的に100pips超の上昇がいきなり発生し

0.6040あたりから0.6180アッパーまで吹き上がり

 

1.6070あたりから売っていた自分の豪ドルドル売りは根こそぎ損切りで消滅した。

 

ユーロ豪ドルなどもっとひどく、1.80アッパーで買っていたものが、1.78割れまで売り崩されたため、こちらも大量の損失となった。

 

自分は昨夜は豪ドルがらみしか取引しておらず、しかもこのわけのわからぬ急騰は、あらゆる通貨ペアに派生していたならまだしも、豪ドルにのみこの急騰が起こっており

 

なぜ!?

 

という思いもあるが、そんな不運を嘆いても仕方なく、1.6150あたりから売り直しをした。

 

その後、ふたたび売った豪ドルは、NY市場はそこから豪ドルが下落方向で進んだことから、損失の半分ほどは取り返したが

 

豪ドルドルで100PIPS超もの損失幅をほんのわずかな時間で確定させられたが、豪ドルドルにおいて、こんな値幅の負けを豪ドルドルの1日の変動幅を考えればもはや1日どころかNY市場の一晩のみで取り返せる幅であるはずもなく、

負けの半分近くは取り返したもののさすがに負けを戻るまでには至らなかった。

 

後でいろいろな情報を追うと

昨夜の豪ドルの急騰は、ロンドンフィックスがらみのポジションの急変動という話もあるが、どこかの誤発注という話もあった。

 

誤発注であったとしても、

一部の投機の大量の豪ドル買いによって

豪ドルのみが150PIPSクラスもの急変動をすることを考えれば

 

為替市場が本当に1日に数百兆円の市場規模があるという話も信じられなくなる話である。

 

国家通貨は、小型株が仕手筋で狙って行けるような規模であるはずもないのに、そんな一部の誤発注(?)によって、そこまで相場が急変動する、というのは、にわかには信じられない話である。

 

いずれにしても、急騰した豪ドルはその後急速に売り叩かれたことをみると

 

現状の豚どもの総意に、少なくとも豪ドル買いというモメンタムは遠のいているように思う。

 

というか、現下、じりじりと進み始めているのは、ドル買い気味なイメージで

その流れで下押しされるユーロドルなどの動きの連れ安となって、豪ドルドルも上値を追いにくくなっている。

 

昨夜の豪ドルの急騰が誤発注であったのか正当な豪ドル買いだったのか、それとも確信犯的な仕掛け買いだったのかはともかく

 

昨日の豪ドルの急騰によって、

豪ドルのチャートの足型は汚い形になってしまい、また、

この底値買いの痕跡は

それがノイジーな一時の綾となるかどうかはともかくとして

チャート波形としては、

AIでもアルゴでも、もちろん人間でもいいが、

 

テクニカル的には押し目買いを試みたくなる足型となってしまっている。

 

実際、本日の東京勢は豪ドルの上値を追うような買いを入れており

豪ドルはふたたび、0.61を超えた水準まで買われなおしている。

 

そんななか、本日、自分はあらためて豪ドル売りで参入している。

 

かねてより、豪ドルについては弱気の目線ではない。

 

これまでずっと豪ドルの浮上を信じて、豪ドルは買い方向で戦ってきており

その主戦場としているユーロ豪ドルについては、徹底的に売り目線でしかやってこなかった。

 

豪ドルに対して自分のユーロに対する評価は、強烈な弱気で、

長期的に見て自分のユーロの評価については、いかなる新興国通貨にもおとるジャンク債レベルの通貨としか思っていない。

 

これは大局としての市場の豚たちの目線も同様であろうというは、

長期足で見た時のユーロのあきらかな下落トレンドからもうかがうことができる。

 

もちろん、短期的には、ドル売りの受け皿となり、上昇を続けたりもするが、

 

その上限はよくて1.12レベルであると考えており

3月初めにつけた1.15というレートがいかにばかげたものであったかは、

いま1.1すら届かないユーロドルの相場を見れば、あらためて実感されるところである。

 

しかし自分は豪ドルを売るために

そんなゴミのような通貨(と自分が見なしている)、対ユーロでも売りを入れいてる。

つまり、ユーロ豪ドルの買いである。

 

自分が為替取引をするうえで、もっともやりたくない組み合わせは、ユーロ豪ドルの買いだが、

 

本日に至ってもそれを講じている理由はいくつかあるが、

 

まず、豪ドルのここのところの堅調さについて、かなりの違和感を覚え始めているのが一番の理由である。

 

豪ドルが0.55あたりからボトムアウトし

0.62をうかがうまでに上昇してきた理由は

テクニカル的に売られすぎ水準にあったところからの自律反発の意味もあろうが

 

その最も大きな要因は、

以前自分がここで述べた、豪州中銀総裁が豪ドルについての為替介入を明言したことが理由であろうと思っている。

 

0.55あたりの水準にあったとき、

豪州中銀総裁は為替介入を明言し

その流れで豪ドルドルは急騰したが

それでも一部の売り豚どもは、その戻りから豪ドルに対してなおも戻り売りをかましてきた。

 

当局の力をなめくさった、強欲資本が想定する相場観からの傲慢な売りだったと思うが

 

 

やはり当局に逆らうな、という格言にあるかのように、そんな一部の思いあがった大口の豚どもの売りも、市場参加者の総意による豪ドル売りへの警戒(つまりは、豪ドル買い)の圧力に屈して、切り刻まれることとなった。

 

では、このまま豪ドルが底打ちか、といえば、現在のファンダメンタルズ的な要因を考えると、かなり無理のあるところまで達している。

 

当局の為替介入という威嚇

テクニカル的な反発パターンなどを見れば

豪ドルの上昇もまったくうなづける面もあるが、

 

テクニカル的な意味や当局の介入示唆だけで通貨の下落がボトムアウトしてしまうなら

 

以前の円高局面での我が国の為替介入も効果はあったはずだし(実際はほぼなかった)、

ジョージソロスが英中銀を打倒した伝説、ではないが、ポンドの売り崩しも起こりえなかったであろう。

 

豪ドルは平時は自国のファンダメンタルズに応じた平穏な動きをしやすいが

外部要因が変化したときは、

最もそうの影響をうける通貨である。

 

これも以前に述べたことであるが

リーマンショックのころ、豪ドルは強烈に売られ、豪ドル円など、50円代に突っ込んだが、

このときの豪ドル経済は、実は景気後退局面にはなく、金融ショックという外部要因による資産の逃避、つまり強烈なドル買い円買いという圧力によって、結果売られ続けることになったのである。

 

つまり、豪ドルは外部要因の悪化によっては、自国の絶対的な評価はことごとく無視され、とにかく売られやすくなる、ということである。

 

そして、いまそうした外部要因の悪材料があるか、といえば

もはや言うまでもない、新型コロナ感染拡大というリスクがいま世界に蔓延している。

 

この問題は、世界各国の都市機能を停止し、物流や経済の停滞が今後さらに増幅される危険性が各所で語られており

 

一部の極端な意見では

その世界規模での経済停滞は

有史以来最大の規模になる、という意見すらある。

 

この問題の発生源は言うまでもなく中国であるが、

 

現在の世界経済における最大の懸念の1つが、この問題によってこれまで世界経済をけん引していた中国が大きく失速するリスクである。

 

豪ドルドルが0.66の水準を上回っていた際

自分はこの水準は割れる可能性はとても低いと考えていた。

 

詳細は割愛するが、豪ドルドルがこの水準を下回ることはテクニカル的にはブラックスワンレベルに低いことだと考えていて

ここで以前述べていたことがあるが、

もしも、豪ドルドルが0.66を割れるような事態が起こったとしたら、世界経済は終わるような事態だ(だからあり得ない)、と述べた。

 

しかし、豪ドルドルは0.66を割れた。

 

そして起こったのが、現在の新型コロナウイルス問題に端を発した、現在の金融市場の混乱である。

 

そして、0.55まで突っ込んだ豪ドルドルが、

上記の展開(為替介入警告やテクニカル的な自律反発)を経て反発してきたのが豪ドル相場のいまであろうと思うが、

 

とはいえ、豪ドルの3月半ばからの一貫しての買いは、さすがに行き過ぎである。

 

テクニカルはファンダメンタルズに先んじるとは言われるが、

 

豪ドルの現状のテクニカル的な反発が、豪ドルの底打ちを示唆し、

結果、ファンダメンタルズがそれに追随していく、という流れが今回も生じるとするならば

 

市場の豚たちの楽観はあまりにもすぎる、と言わざるを得ない。

 

現状のコロナウイルス問題は世界経済を痛め続けており、自分の本業においても、その影響の影は、過去に前例がないほどのレベルである。

 

この問題のピークはまだ達してさえおらず、ここからそれがはじまる、とすら自分は思えてくるような状況がいまである。

 

しかし、市場の豚たちは、そのピークがまもなくで、そこがクライマックスになる、とでも思っているかのような楽観具合で、

それに重なるのが、無茶な豪ドル買いである。

 

この状態は、コロナ問題発生初期、中国で感染者が拡大しているのに、米国の死者が出ていないからと、タカをくくった楽観で、米株を最高値圏でありながら、さらに買い進めようとした、あの頃の強欲の豚たちの集団行動の時期に重なるものがある。

 

こういうのを見るにつけ、金融市場に生きる豚どもは、いかに実体経済や実社会に対する皮膚感はゼロ、そしてそれらに対しての貢献もゼロで、ただただ自らの利益だけのため行動し、数字の上げ下げのみに注目した虚業にのみまい進する、世界にとって不必要な連中どもであるかを実感する

 

もちろん、この手の連中の一部が、すでに新型肺炎における治療薬が完成していることを知り、またワクチンもやがて市場に供給される、ということがわかっているといるというなら話は別だが、

 

もしもそんな強烈なインサイダーを一部の豚が握っているとするなら

豪ドルドルの相場は0.61どころではなく、0.7を超える急騰すら見せているであろうと思う。

 

現状、自分が豪ドル売りに転じているのは

一時は支持していた豪ドル買いながら、

いまの豪ドル買いは、一部の欲にまみれた腐った豚どもの投機的な玉が入ってきており、それによって持ち上げられはじめている感じがし、ここには浮ついた大衆たちの買いも加わり始めているように思えるからである。

 

この手の連中とつきあっての豪ドル買いにはうんざりしてきている、というのが、最近の自分の実感である。

 

実は、現在の自分の豪ドル売りについては、別の観点からもその理由がある。

 

現在、中短期的にみて為替市場における、自分の相場感はドル買いである。

 

その動きはドル円から判断しているものである。

 

ドル円は、本邦個人投資家が最も取引している通貨ペアであるが

 

だからというわけでもないが、

ここのところのドル円は、そうした大衆を騙すかのような悪質な陽動が多い。

 

まず、コロナウイルス問題の拡大の暴落相場で

ドル円が101円代まで突っ込んだとき

 

ゴールドマンサックスが唐突に、ドル円のターゲット95円を示し始め

現在からみればかなりの安値にある、こんなレートからも売りで入りたくような虚言(?)がばらまかれた。

 

その後のドル円の展開はご承知の通りで

ドル円は111.80アンダーまで上昇。

 

101円が昨今のドル円のレンジからすれば安すぎたのと同様、112円に迫るドル円もそのレンジからすれば高すぎる状況となるが、

 

このころに煽られだしたのが、ドル不足などという話。

 

金融市場の誰もかれもが換金売りに走っており、ドルが不足している…とかなんとか。

 

そこからの結果は、現在のレートを見ればわかるように107を割れるか割れないかの水準まで、4円以上も下落している。

 

自分はドル円が111円を超えていた時、

こんな高値からさらに買ってくる者などいるのか…と懐疑的だったが

 

この煽られたドル不足なる、またもの虚言(?)によって、110~111という高値水準にありながら、

市場参加者の多く、特に大衆などは押し目買いなどと称してドル円買い下がり続けたのではないかと思っている。

 

結果は4円超のアゲインストである。

 

そしていま、ドル円のレートは107円前後を推移している状況にあるが、

 

ここからどうなるか…という話である。

 

ドル円を112円を上限、101円を下限、と考えた時

いまのドル円はその中間位置の非常に中途半端な位置にある。

 

いまグリードたちにとっては

ドル円を高値からさらに買わせる必要もなければ

安値からさらに売らせる必要もない。

 

がゆえに、現状は、創作的ファンダにもとづく的なドル売りドル買い要因や

普段は秘匿してるはずの自らの高値や安値をターゲットとして市場全体に公開する、というようなご親切(なふりした嘘)、示して市場参加者を天底掴みへと陽動する必要性があまりないが、

 

あれだけドル不足だなんだとほざかれていた現状

にわかに囁かれ始めているのが

各国中銀の緩和策にともなうドル安である。

 

これはまだ声高に煽られている話ではないため、これに反してドル高が起こる、というような某サックスあたりがいつもやるような詐欺まがいの話でもなさそうだが、

 

いまの107からさらに下に突っ込んだところで、

 

自分は、現下のドル円は現状は、コロナウイルス問題のみを材料として考えた場合、そのリスクオフ相場けるドル円の今後は、

101円ですでにいったんの底打ちを見せている、と思っている。

 

リスクオフのドル売りや円買い

こうした相場が真に強烈にあるとするなら

ドル円は101円で下げが止まったとは思えず

 

いまごろ、100円を割れた水準にあってもおかしくはなかったように思う。

 

それでありながら、現在のコロナウイルス問題に端を発し、世界経済が大きな縮小を強いられ

米国の失業保険申請件数も、数百万件という桁違いの状況にありながら

 

いまだ107円の水準にドル円がとどまっているのは

 

ドル円についていえば、ドル安の水準はこのあたりが限界であり、円高についてもこのあたりが限界であるのではないか、と思っている。

 

グランドイメージで長期的に相場を眺めてみたとき

日本の国力低下は日々顕著で

そういう状況でありなあら米ドルが売られて円が買われるという状況となるためには

 

アメリカの強烈なまでの没落が必要となるように思う。

 

ならば、いまはドル円買いか、と言われると

やはり101~112円のレンジ幅から見た時

107水準というドル円の現レートはいかにも中途半端ではあるが、

 

そうした自分の見立ての延長から考えて、ドル円は小口で買いを入れてみることにした。

 

超短絡的にモメンタムで動いている連中がドル円をいまだ売ろうとしてる状況をみるにつけ、

 

ドル円については、少なくとも短期的な底打ちのシグナルが生じないことには、なかなか本格的には買いに入りたくないような状況ではあるが、

 

これまでのドル円の101円からの上げ、112円アンダーからの下げを見るにつけ

 

現在のドル円107円水準は、どう見ても安いと思えてしまう。

 

現下続いているドル売りの短期モメンタムを講じる売り豚連中のトレーディングはやはりどこまでいっても短絡的なディーリングにならざるをえないと思っており

 

であるなら、ここからさらに強烈なドル売り生じる可能性は高いと思わない。

 

つまり、ドル円の下落もこのあたりが限界であるように思うのとともに、それ以上に思うのは、ドル売りという観点からだけみたときには、豪ドルドルにおいては、ドル円の売り以上に、ドル売りにともなう豪ドル買いにおいても限度があると思っている。

 

ということで、本日は、豪ドルドルの売り、ユーロ豪ドルの買い、そしてドル円の買いを入れた。

 

ドル円については、本日もまた107を割り込むようならいったん損切りしようとは思っている。

 

ポジション

AUD/USD  S  0.61096 0.60902 0.60828  0.60810

EUR/AUD  L  1.7931 1.7937 1.7938 1.7939

USD/JPY  L  107.122 107.129 107.136 107.139