ユーロ豪ドル…取り逃がし感が半端なかった。いまの相場は下手くそほど勝てる相場

今朝チャートを見て絶句した。

昨日のユーロ豪ドルは結局1.800割れまで下げが進んでいたのである。

 

1.89だ、1.88だなどと言っていたレートなんて甘く、ここからさらに800-900pips下落していたことになる。

 

握っていれば1500pips超の利幅を取れていたが、それができもしなかったことについては、つくづく反省しなければならないと実感した。

 

昨日、300pipsだ600pips取れたとはしゃいでいたところで、さらに持っていれば1100pips、1500pips取れていたことを考えると、このすさまじいボラティリティのなかで、この程度しか取れなかったところに、まだまだ自分の下手さ加減を思い知らされた週末である。

 

いまの相場はやられるときは、しこたまやられる。だから取れるときに思い切りとっておかねばならないのである。

 

ユーロ豪ドルは昨日、1.800割れあたりまで押しまくっても、その底からさらに800pipsくらい戻しているので、相当のボラティリティではある。

 

この波に乗り切るためには、数百pipsのリバウンドに耐えながら、倍返しを取る、と言ったような胆力が必要である。

 

昨日についての、1000pips取れた取れないという話は、そこでの実益の未練ではなく、その値幅の一部しか取れなかったことに対する反省が大きなものとなった。

 

そもそもいまの相場は下手くそほど勝ちやすい感じになっている。

 

つまり、上手い人ほどなかなか勝てず、下手くそほど連戦連勝できるような相場である。

 

どういうことかというと以下のような理由である。

 

通常、上手い人間は損切りが早く利食いが遅い(というか遅らせる)。それに対して下手くそは損切りが遅く利食いが早い。 

 

こうした巧拙の違いの傾向において、いまの相場は、通常なら死ぬような下手くそトレードが奏功することのほうが多いのである。

 

それはボラティリティが大きすぎるためで、多少の含み損なら、そこを耐えておけば、最後はなんとかなりやすい相場がいまの相場だからである。

 

つまり、大枠で取らえると、逆張り気味に波を捉えた方が、微益に限れば、うまくいきやすい相場である。 

 

ただし、この勝ち方では最後に大敗する可能性が鉄板になりかねない、ということには注意が必要である。

 

逆張り、というのも下手くそが好んで行う取引パターンである。

 

さらにリスクリワードの悪さ(利小損大)も、下手くその特徴だが、

 

リスクリワードが2:1でリスクの方が大きくとも、利益側にボラが回った時に利食いすれば、損大利小の取引が習い性のままでも、なんとかなってしまうのがいまの相場である。

 

その意味では、逆に上手い人ほど連敗を重ねやすい。

 

ただ、いまの相場は、うまく順張りで巡航に乗れれば、通常の何倍もの値幅を取れる。

 

昨日の自分が最大500pips取ったさらに先1500pipsは利幅が取れた、というような感じである。

 

数百pipsのの負けを繰り返しながら、勝つときは500〜1000pips取っていくというような取引が、いまの相場における巧者の立ち回りであるように思える。

 

つまり、いまのボラティリティで損大利小で勝ち続けているということは下手くそな証で、

むしろけっこうな負けを繰り返しながらも、最後はでかい利益を取ってなんとか帳尻を合わせて勝っていく、という人間こそが上手い連中であるように思う。

 

いまの異常な相場で連戦連勝することは、よほどの損大利小な取引でないかぎりあり得ない話で、そんな取引を繰り返しているようなら、まともな相場に変わった時、それまでの利益を全て相場に返すことになりかねない。

 

大利小というと、わずかの利益のように思えるがいまのボラティリティだと、利小でもその値幅が50pipsくらいは取れてしまうからタチが悪い。

 

スケールが通常と異なるのである。

 

通常なら利小が10pips損大が50pipsくらいで済むところが、いまの相場は利小で50くらいいくので、いけるように思えてしまうが損大が200〜300pipsくらいになる相場である。

 

その意味で、最近の自分は勝ち幅は日々大きいながら、やられ得る損失幅を考えると、昨日のユーロ豪ドルについては、数百pipsの利食いですら早すぎた。

 

さらに最近はやや勝ちすぎている感じがし、潜在的に利小損大なことをしているように思え、今後についてはかなり気をにきしめないとならないとも思っている。

 

いまの相場で勝てるのはほとんど運である。

 

ここも、下手くそと強者とで感覚が異なっているように思う。

 

おそらく上手い連中ほど、いまの相場での勝ちを運と思っているのに対して、下手くそほど、いまの相場での勝ちを実力と勘違いしやすいのが、いまの狂った相場の特徴であるように思う。

 

そもそも現在の相場での勝ちの根拠は、テクニカル的には五分五分のなかでのラッキーに過ぎず、当たった場合はたまたまにすぎない部分も多い。

 

ただ、その運をつかめたとき、つまり利益が乗ったらそれをとことん伸ばし切れるかどうかも、巧者の拙者を分けるポイントであるようにも思う。

 

現在の相場で、わずかの値幅で利食いするなら運などいらない。損切りを置かず、利幅を小さく抑えるなら、ボラティリティがあるため、ノイズレベルで利益側にレートがまわることも多いため、ほぼ毎回、勝つことができる。

 

しかし、それではダメなのだ。

 

負けるときに大きく負ける可能性を考えると、いまの相場で小さく利食いすることは、将来の大敗のフラグを立て続けているようなものである。

 

いまの相場はテクニカルはほとんど通用しない。もちろんわずかな優位性でテクニカルが効くこともあるが、それもまた運である。

 

極限すれば、まともなテクニカル分析によって損小利大でトレードすると、まず負けまくる相場である。

 

いまの相場でテクニカル分析によって連勝できるとすれば、ボラティリティのノイズに乗って、損大利小の取引を繰り返した場合に限られる、とすら思っている、

 

もちろん後講釈ならいくらでもテクニカル的な説明はできるが、それを事前に察知することは、かなり難しいというか、いまの相場でそれをするのはほぼ無理ゲーである。

 

いまの相場は落ちるべきとこでむしろ上がったり、止まるべきところで相場が突き進む。

 

しかもその値幅は通常の何倍ものレベルで突き進むため、テクニカルが裏切られたと判断できる水準は、毎回かなりマイナスを食わされたところにいくまでわからなかったりする。もちろん逆に利益が乗った場合も同様である。

 

その意味で、昨日の自分は300-600pipsの利益を取れたが、

この利幅で昨日の相場を終えるのは、やはり下手くそだったと言わざるを得ず、最低でも1000pipsは取らねばならなかった。

 

1000と聞くと凄そうに思えるが、昨日のユーロ豪ドルのボラティリティを考えると、それでも控えめな変動幅で

これを取る難易度は通常の相場で30pips取るよりもはるかに簡単である。

 

いまの相場で上手い人というのは、負けるときはとことんマイナスの値幅を取られるが、勝つときにそれ以上に値幅を取れるような人である。

 

言ってみれば300pipsやられるが、1000pips取るというような取引である。

 

こんな取引を実行するには、当然、レバレッジを落とさねばならない。

 

いまの相場で50pipsはおろか、20や30pipsの値幅で利食いし、それで連勝できているとすれば、それは確信犯としてのスキャルパーならばわからなくはない。

 

いまスキャルパーに取ってはかなり利益が取りまくれる相場である。

通常なら5-10pips取れれば十分なところ、20-50pipsと利幅が取り続けられるからである。

 

そもそも下手くそは、あらゆるトレードの基礎を逸脱した養分そのもの大衆負けトレードを繰り返しているから負けているのに、なぜ、いま勝てるのか、ということに気づいていない。

 

下手くそが、根本的な自己変革なくしていま突然勝ち続けられている、ということを考えれば、それはその下手くそが上手くなったわけではなく、いまの相場がそんな下手くそにひとときの夢を見させせるような異常なボラティリティを作っているからにすぎない。

 

そんな前提による結果として勝ち続けたからと言って、それを上手いなどと考えるのは愚かの極みである。

 

まあ、そんなバカがいるのかどうかわからないが、自分は少なくともそんなバカになりかけようとしていた。

 

とにかく、後に最悪の結果を生みかねない、下手くそな取引を変えない限り、ミセスワタナベと侮蔑される値頃感と損大利小を習性とする大衆トレードは、最後は皆殺しにされる。

 

もっと根本的な部分を変えていかないと、大衆は一生、欧米グリードどもの養分である。

 

トレードは手法やエントリーが命だという人がいる。メンタルだと言う人もいるし、資金管理だと言う人もいる。

 

いわゆる相場における3M(Method Mental Money)のどこを重要視するかは、各人の主義主張のようなものなので、各人の価値観を否定するつもりはないが、

 

自分の中では、上記3つはどれも同じくらい重要と考えているなか、最も優先度が低いものを選べと言われれば、それは手法である。

 

この話は長くなりそうなので、また日をあらためて詳述したい…。

 

とにもかくにも、いまの相場をデイトレレベルで捉えるなら、最低でも100pips、場合によっては数百pipsは利益を伸ばせないようでは、負けを食らったときの損失を埋め合わせることはできない。

 

その意味では、自分の最近の取引はある程度の値幅を取れているが、これがリスクリワード比で見たときにどうだったか、と考えると、昨日の取引はまったくの合格点とは言い難い。

昨日のユーロ豪ドルの取引については、とにかく、利食いが早すぎた。

 

まあ、昨日のユーロ豪ドルはそれだけの値幅があったということだが、そこまでの値幅でなくとも、その他通貨ペアにおいても、日々数百pipsは値幅があるのがいまの相場である。

 

その意味では、デイトレベースでいまの相場にかかわるなら、いかなる通貨ペアであっても、100pipsくらいの値幅を取れてなければ、下手くそである。

 

いまの相場で100pipsの値幅をとることは、通常の相場よりは難易度はかなり低いように思う。

 

つまり、ここ最近の相場で日々100pipsの利幅すら握れていないようなら、例外なく下手くそ、ということである。

 

もちろん変動幅は日々変わるため、今日からまたボラティリティが縮小してしまうかもしれない。

 

しかし、少なくとも昨日までの変動幅においては、日々100pips以上の値幅はデイトレで十分取れている。

 

累積ではない。エントリーから利食いまでの利幅で100pips超である。

 

それができてないトレーダーは、例外なく下手くそで、未来の養分候補生である。

 

自分はできた日もあるができなかった日もある。

できなかった日の自分はもちろん、チキンで下手くそだった、ということである。

 

いまの相場でその程度の利幅も取れないようだと、通常の相場では、もっと利益が取れないだろう。

 

とはいえ、いまの相場は大勝ちしたところでほぼほぼ運のようなものである。

 

だから、いまの相場は難しく、巧者はなかなか勝ちにくく、拙者は、損大利小取引がゆえに、勝ちやすいのである。

 

利幅を取るためには、逆も考えねばならず、損切りの損失を考えれば、ポジションを膨らませられない。

 

だから、巧者はなかなか利幅は取れても実利が伴わない。しかし拙者は、逆を考えないのでポジションを簡単に膨らませ、結果、薄利でも実利が稼げてしまう。

 

いまの相場で実利レベルで大勝ちするということは難しい。逆行したときの損失を考えなければ、過剰にポジションを張った結果、うまく適度な実利を得られるが、これは資金管理を無視したギャンブルトレードでは、逆に進んでいればそんなほどほよい実利など簡単に吹き飛ばす大敗となる、

 

だから、いまの大勝ちは運なのである。

 

いまの相場はかなり異常な値動きを繰り返しており、こんな相場に体が慣れすぎるのも危ない。

 

勝てたところでそんなものは実力というよりは、相場の地合いに助けられる面も多いからである。

 

ただ、地合いに助けられる勝利なら、やはりいまのボラティリティなら毎回100pips超の利益を上げられないようだとどうしようもない。

 

しかし、それだけの利幅を取るにはポジション量を下げざるを得ない。

 

いまの相場は、負けは実力、勝ちは運、

そのくらいに考えてちょうどいいような相場で、

 

いまの相場で連戦連勝できていることは、日々、下手くそなトレードの癖を強固にし、自分の下手さを証明をしているようなもので、矛盾する言い方だが、この相場ではでかく負けていってこそ、質の高い取引ができていると思う(もちろん、でかく負けるというのは値幅の話で、実損については、レバレッジを落としできるだけ軽微にしていることが前提である)。

 

でかく負ける代わりに、勝つときはそれ以上にでかい、というのがいまの相場である(もちろん、これは実損益ではなく、値幅の話である)。

 

そういう意味では、昨日の自分は200-500pipsの利食いで満足したことを反省せねばならず、ああいうときに利幅を伸ばせなかった取引結果については、今後の取引にかなり警戒しなければならない悪癖がついてしまったとすら考えている。

 

そういう意味で、そんな悪癖が本格的に体に染み付く前にそれを振り払うような取引を心がけねばならない。

 

本日は祝日かつ週末でもあることから、本日については取引を見送るか、やるとしてもポジション量をかなり減らした上でエントリーしようと思う。