NY勢は東京勢に天井を作らせる気はない…つまり、ドル円はもっと上がる??

昨夜のNY勢は、ドル円を110円タッチすらさせず、109.95あたりでカウンターの売りをかけてきた。

 

つまり天井圏での逆張りをしてきたわけで、

この流れを東京勢に引き継げば

当然、東京勢は高値追いなどできはしない。

 

欧米勢は東京勢の損切りを養分として利益を貪る。

 

でありながら、高値追いをさせないような昨夜の動きは不可解である。

 

昨夜の流れを見る限り、NY勢はさらに高値を追いたく、そのために、東京勢の売り玉を高値追いのための燃料(つまり東京勢のショートの損切り)としたいように思えてならない。

 

NY勢が自ら逆張りのカウンターをかけて売ってきた108.95アッパーの水準は、むしろ、逆張り追随の背中としてみろ、と言わんばかりの流れで

 

その流れに従うかのように

東京勢は、109.90すら超えず、戻り売りに興じている。

 

昨夜の流れから、以下のようになれば、

東京勢ははしゃいで高値を追っていただろう。

 

たとえば、110円ブレイクからの110円アッパー定着からの東京時間にバトンタッチ…。

 

このような流れとなれば、東京勢はよりはしゃぎ、NY勢の作った高値も超えて、110.20-30に向けての愚かな買いを繰り返し、

110.30だか110.40あたりが天井となり

追っかけ買いの東京勢のロングポジションが下落の燃料となって、以後刈り取られていく、といった流れである。

 

しかし、昨夜は冒頭のように、NY勢自らが高値めどを作るようなカウンターの逆張り売りを仕掛けてきた。

 

こうなると、高値追いをしずらくなった東京勢は、NY勢に習って、自らも逆張りドル円ショートを入れ始める。

 

これがどういう結末を生むか、というと

このNY追随の逆張りの売り玉が

さらなる高値追いの燃料となっていく可能性が増していくのである。

 

もし、本日、ドル円が110円を超えてくることになれば

明日、東京勢はようやく追随に走り出し、ど高め追いをしていく可能性が高まる。

 そうなると、そこがいよいよのドル円の天井の可能性も高まるが、もう一段二段上を追っていく形となるかもしれない。

 

それでは遅いのである。

東京勢が欧米どもに一泡吹かせるためには

今日この時間こそ、大幅に上値を追って買いまくるべきである。

 

そうなると、上昇のための燃料が不足し、そこからNYが追随買いしても、ドル円は上がりにくくなる。

 

誰もかれもがロングとなるからである。

 

結果、買われすぎとなって、NYどもの買いも東京勢の買いも、根こそぎ高値掴みとなったとしても、

東京勢の損失は東京勢単独の養分とはならず、NY勢やロンアニどもも道ずれとすることができるだろう。

 

ただ、それができないのもまた東京。

 

東京勢が自信をもって買いまくるのは

いつもいつも、もはや手遅れとなるかのような、いまよりもっと高値となるドル円のレートをNY勢がつけた後である。

 

ただ、そうなったとしても、そうした場合の明日以降の東京勢のさらなるドル円の高値更新は

本日、NYに追随し、ドル円買いに勇気を持てず、むしろ売り玉を積んでいった東京勢の損切りが、もともとの高値追いの燃料なのである。

 

どちらにしても、本日の東京時間にあれこれポジションを整理する必要はないと思えたのが、本日の東京勢の動きをみてあらためて思った考えで、昨夜からのドル円の109.86あたりからのロングはこのままホールドしておく。

 

しかし、がっかりなのは、ドルカナダ。

 

1.3290アッパーで昨夜結局すべてを決済したが、

本日の東京は、ドルカナダを売り気味で

1.3280割れあたりまでレートを追い込んでいある。

 

月末のユーロドル、ポンドドル、ポンド豪ドルのショートしかり、月初のポンドドルのショートしかり

 

微益や損切り、自らの撤退から1営業日を待たずして、狙っていた方向に相場が転換することばかりである。

 

今回のドルカナダのショートについても、

5営業日あまりもホールドし、結局、昨夜損切りした後でいよいよトップアウトとなったら、ほんと、マイナススワップを何日も連続で食らい続け、最後の最後に損切りしたのがバカみたいである。

 

ドルカナダは一昨日に1.3330を超えられず下押ししたところ、昨夜1.3315アンダーで戻り売りに叩かれ安値を更新したことから

本日の東京勢は、ドル円逆張りショートで追随しているのと対照的に

トレンドフォロー的な売りを繰り返している。

 

とはいえ、昨夜のNY勢が守ったサポート、1.3275水準、ここはカナダ雇用統計が両結果であってすら守ってきた水準だが…、こちらについては、割り込む勇気が持てず、

ではなんのためにトレンドフォロー的な売りを繰り出しているのか…という、レンジディールしたいのかトレンドフォローしたいのか、わけがわからない小動きに終始しているのが、相変わらずの東京スタイルである。

 

本日の東京勢のドル円のショートしかり、

ドルカナダのショートしかり

いずれにしても、昨夜のNY勢の値動きの劣化版コピーのような動きであり、このぐずぐずの東京時間の動きで、値動きの趨勢を計ることは到底できない。

 

このいつもながらの養分フラグのような東京勢の動きが、養分確定となる流れを考えれば

 

逆張りを繰り出すドル円のショートを上に担ぎ、かつトレンドフォローもどきの腰の座っていないドルカナダショートを担ぐという

どちらも東京勢を刈ることができる流れは

ドル買い、ということで、

ドル買い仕掛けがロンドン以降に予感される動きではないか、と思えてならない。

 

ただ、ドル買いの流れが強まるとなれば

いま戻りを試しているポンドドルが、ドル買いでトップアウトする可能性がでこなくはないが、

ポンドはドル買いの流れにあっても、大きくは売り崩されないのではないか、と思う。

 

ドル買い、ポンド買い、という流れを強められれば

ポンドカナダが上値を追う形となり、

ドル円ショート、ドルカナダショートを根こそぎ担ぎ上げることができるだろう。

 

ポンドがこのまま、巨大な上昇推進波第3波を形成することなく、戻り売りに叩かれ、下落を再開するとしても

現在の短期上昇モメンタムにあるポンドは、

どちらにしても、1.3あたりを試すまでは下落再開は起こらないように思っている。

 

となれば、ロンアニが東京勢の繰り出すNYの劣化版コピー、ドル円のショート、ドルカナダのショートをともに刈るための仕掛けは

 

ドル買いではなく、ポンド買いが主体となるのかもしれない。

 

ポンド買い、しかし、ドル買いも行うために

ユーロドルからはドル買い、

ユーロポンドの下値追いをかけたポンド買いを仕掛けることで

ドル円は、ポンド円の上昇からの円売りの連れ高、

ドルカナダは、ユーロポンド売りからのユーロドル売りからのドル買いからの戻り、

という、ドル円、ドルカナダの東京ショート刈りを果たすことができよう。

 

もしくは、純然たるドル買いで、ユーロドルを落としドルカナダを持ち上げながらも

ユーロポンドに強烈な売りを与え

ポンドの下げを限定的にするかもしれない。

 

いずれにしても、現状の東京勢のドル売り気味の流れを見る限り

本日のロンアニどもは、純然たるドル売り、というドル独歩安的なオペレーションは、決して選ばないように思う。