最後の投機の牙城よ崩れてしまえ…ドルカナダ売り増し

預言者の予言はたしかに当たっていた。

 

ロンアニのドルカナダ売り、である。

 

無論、この予言というのはインチキである。

 

本日のカナダ経済指標は、

予想比を上回った。

 

通常はカナダドル買い(つまり、ドルカナダの下落)である。

 

それをあらかじめ見越したかのような、ロンドン時間のドルカナダの売り仕掛けはあたかも予言のようである。

 

しかし、これはいつもの自分の被害妄想だが

 

これはロンアニどもの一部が、またもカナダの今夜の貿易収支の結果をあらかじめ知っていたのだろうと思う。

 

だから、ロンドン時間ドルカナダは突如売られたのだろうと思う

 

カナダの経済指標の結果を先回りしてのドルカナダ売りである。

 

指標結果はその通り、予想比プラスのものとなった。

 

予言(?)どおりである。

 

しかし、その結果を受けてカナダドルは買われず、むしろ下値の堅さを確認した後、あらためて売られ直すこととなった。

 

インサイダーの予言的な先回りトレードは

指標の結果をあらかじめ予見できるが、

そこからの値動きまでは予見できない。

 

指標結果はあらかじめわかっている客観的な事実であるのに対して、予言(?)も容易いだろう。

 

しかし、その後の市場参加者の動きまでは、当然、予言などできない。

 

だから、ロンドン市場の先回りした予言的なポジショニングは、あらかじめ答えのわかったカンニングのような、インチキの予言なのである。

 

本日、ロンアニどもがドルカナダを売り倒した流れで

自分は、経済指標の予想比プラスはあらかじめ予感した。

 

実際、カナダの貿易収支は、予想比プラスという結果。

 

しかし、予想と違ったのは、その後の反応である。

 

ADP雇用統計の結果が予想比プラスで

まずここで米ドル買いが起こった。

 

この後、カナダの貿易収支は、予想より赤字幅が縮小していた。

 

貿易収支の赤字減というのは、

あきらかにカナダドル買いの結果であると思うが、

 

ドル買いの勢いに押され、

カナダドルの買いを米ドル買いが上回ってしまったのか

 

ドルカナダはその結果に反して上値を追っていった。

 

さらに22時半から、昨日からのポンド買いの無理筋の仕掛けが突如ピークアウトとした流れもあり、

 

ドル買いが市場全般に強まってしまった。

 

カナダドルが売られたわけではない

市場を覆いつくす強烈なドル買いが生じたのである。

 

ポンドについては、1.3070あたりの高値をつけたとき、ショートエントリーも考えたが、

もう一段、上値を追ってからの反落と考え

売りを見送った。

 

しかし、結果的には

1.3070までが戻りのピークとなってしまった…。

 

ここであらためて売り持てる決断ができて切れば、

こざかしいドルカナダの買い豚たちとの攻防にうんざりするドルカナダ売りのポジションなど持たず、

ポンドドルの売りをまるごと取り切って終わっていたとも思えるが、後の祭りである。

 

そんなことより、ドルカナダである。

 

ドルカナダのショートは、またも今夜踏まれ気味であるが

もうここまでくれば、ホールド上等で行こうと思う。

 

もっとわかりやすい下落波形で乗りたかったが、

遅かれ早かれ、ドルカナダは反落すると思っているため、これはこれでよしとする。

 

今夜のドルカナダも相変わらず粘り腰で

なかなか下に割れていかない。

 

むしろ、カナダの貿易収支の結果を受けてすら、その結果を裏切るカナダドル買いを講じる豚どもの踏みあげというクソ投機によって、

今夜、生じたかもしれないクリアなピークアウトと下落が、またも遠のいてしまいそうである。

 

進むべき方向と真逆に相場を走らせるという、

まさに昨日のポンドドルと同じような投機仕掛けが展開されているのが現在である。

 

下落トレンド時であれば

今夜のカナダの貿易収支の結果は

ドルカナダの投げ売りを伴うものであったに違いない。

 

それが下押しをことごとく拾われる、という段階で、

ドルカナダの上昇トレンドにまだまだ優位性を感じている豚が多いということか。

 

いや、内実はそうではないと思う。

 

その詳細は以下に述べる。

 

たしかに、ドルカナダは下げるべきところで下がらず、むしろ上げられるのだから

そのアップトレンドは堅牢なように見える。

 

トレンドに関係なく、売るべきところで買われるのだから、当然、ドルカナダの売り豚は損切りを食らわされることになり

そのぶん、値が上に走る。

 

下方向に売り込んで市場にエキスパンションを起こしながら

そのボラティリティの値幅分、

上に刈り上げていくというダマシは

為替市場において、しばしば生じる鉄板ディールだが、

 

ドルカナダの現状の買われすぎ水準の状況にあって、

まだまだ高値を更新するための押し目があるか、という疑問が自分にはある。

 

現在、高値も高値で買いも極まったドルカナダの相場において、

高値圏のレンジ内でこうしただましのカチ上げを繰り出すのは、さすがにそうとう無茶ではないかと思う。

 

たしかに、ドルカナダの底堅さを見るにつけ、

あらためて、12月あれだけ売り倒されていたのが、つくづく嘘のような景色である。

 

12月は年が明けるまで絶望的なまでに売り倒し

2019年の年初来安値すら更新し、1.2950まで下落させたドルカナダは

2020年は完全な底割れを進め、安値を更新していくものだと思われた。

 

しかし、2月現在、12月に売り倒したドルカナダの売り豚は、

1月以降、完全に焼き尽くされ、焼かれた豚も混じって、いまは執拗な買いに転じている。

 

節操のないといったら、ない状況だが、

これが為替相場である。

 

いま主要通貨ペアのうち

一方的に買い仕掛けができるのは、もはやドルカナダのみ、といっても過言ではない。

 

ここで、ドルカナダ以外の通貨ペアの、とある水準を考えたい。

 

ユーロ豪ドル、1.63アッパー

ポンド豪ドル、1.95アンダー

 

これら水準は、自分が考える、これ以上の買い上げは無茶なレートだと思う、

上記通貨ぺアの各限界水準である。

 

ただ、1月は、この水準をはるかに上回る買いにより、上記、豪ドルクロス通貨ペアは、滅茶苦茶な買いで、上記水準をはるかに上回った。

 

ユーロ豪ドルは、1.66まで、

ポンド豪ドルは1.97までも買われた。

 

 

しかし、現在のレートは以下である。

 

ユーロ豪ドル、1.6280アッパー

ポンド豪ドルに至っては、1.9190アッパー

 

この買われすぎの超過領域をはるかに上回って買われ続けたユーロ豪ドルやポンド豪ドルなどの豪ドルクロスは

今月に入り、その上げ幅をすべて吐き出し、

結果的には、ユーロ豪ドル、ポンド豪ドルとも、自分が考えていた買われすぎの超過水準を下回ったところに現在、至っている。

 

1月の豪ドル売りを主たる材料とした、結果的にはリスクオフという名の、内実は過剰な豪ドル売りの投機相場は、現状、ほぼすべて瓦解した。

 

ドルカナダにおいても、その過剰領域というものは存在すると考えている。

 

そのレートは1.3250アッパーである。

 

ちなみにドル円については、110.40アッパーが自分が考える買われすぎの超過水準である。

 

ここまででわかることは

現状、ドル円、ユーロ豪ドル、ポンド豪ドルとも、買われすぎの超過水準を下回っている。

 

数値こそ上げないが、ユーロドルやポンドドル、ユーロポンドなどにおいても

 

自身が考える買い超過水準は下回っている。

 

つまり、いま自分が見渡せる通貨ペアのうち

いまやドルカナダのみが買われすぎた買いの超過水準を下回っていない。

 

いまポンドだドルだ豪ドルだと、為替市場に注目の視点が目まぐるしく映っているが

 

実は、最もいま投機的に買われ続けているのは、ドルカナダである、と思っている。

 

豪ドル売りが見込み薄となって

豪ドルの下落トレンドが収束しつつあるいま

 

いまだアップトレンドのモメンタムを維持し、買うことに優位性がある(つまり、深く下押されるリスクがない)と一部の投機の豚どもが考えているであろう通貨ペアがドルカナダであり

 

だからこそ、これら豚どもは過剰なまでにカナダドルを売っているのではないかと思う。

 

都合のいいことに、豪ドル売りの流れの中に原油安という展開が加えられていることで

これまでドルカナダは下値を堅くワークしてこられたが、

 

今夜については、原油相場は堅調に推移しており、

でありながら、ドルカナダが買われるというのは、

もはや買いで買いを生ませようとする、完全な投機領域、しかも、その臨界点はとうにすぎている状況であると思っている。

 

原油安という地合いを材料視しし続ける限り

豪ドル売り相場がひと相場終わってからも

まだまだドルカナダは買える、とでも思っているのかもしれないが、

 

もはや今夜においては、唯一、ドルカナダを投機買いする手掛かりとなる原油は上昇しているのである。

 

貿易収支も予想比プラス

原油も堅調。

 

今夜の地合いにおいては、少なくとも、ドルカナダの買いを正当化する理由はない。

 

それなのに、ドルカナダがなおも底堅い理由はなにか、というと

 

今夜22時半あたりからむりやり買い進められた投機的なドルカナダ買いと

それによって痛められたドルカナダの売り玉の損切りが、

その唯一にして最大のドルカナダの底堅さの要因であろうと思う。

 

こんな投機的な買い玉など、NY勢が売り崩せば、1.3270割れあたりから、この短期投機の買い豚の阿鼻叫喚が容易く巻き起こると思えるが、

 

当のNY勢どもも、ロンアニの無理筋の投機に便乗して、無茶なカナダドル売りを繰り返してしまったのだからどうしようもない。

 

結果、今夜についても、カナダドルへの売り投機を繰り返す豚どもは、焼き尽くされるどころか、いまだほぼ無傷に等しい状況である。

 

こんなクズどもの矛盾上等の投機玉を焼き尽くすナイトなどがいれば…とでも思うが

 

為替市場は全員がクズなので、そんな白馬の騎士のようなヒーローなどいない。

 

とくにNY勢は、モメンタムうじ虫筆頭に

モメンタムの方向があれば、そこに群がるイナゴのような連中ばかりである。

 

そういう意味では、トレンドに逆向かったり、パワープレイであっても強引にトレンドを形成できるのは、ロンアニくらいのものであり、

 

クズの中でも、その筆頭レベルのクズであるロンアニが、最も主体性ある連中、ということになるのかもしれない。

 

中国の経済刺激策がトリガーとなって

豪ドル売りという祭りが潰えて

豪ドルを売り倒していた投機の豚どもは、とりあえずちりじりに逃げていった。

 

ユーロやポンドをショートカバーするという

調整踏み上げ祭りも、ロンドフィックスによる大幅な値幅取りによって、もはや優位性も消え失せたいまとなっては、

 

ドルカナダ買いという投機のみが

2020年に入って以降、いまだ崩れていない。

 

その意味では、

ドルカナダロングは、投機の最後の牙城ともいえる。

 

今年の相場は、ドル円すら、一定の下押しがあり、あらゆる通貨ペアがそれなりの上下動を演出してきたが、

 

ドルカナダのみが、

 

1月下旬あたりから、ドル買い相場でもドル売り相場でも

リスクオン相場でもリスクオフ相場でも

 

結局、買い優勢で進んできた。

 

そのターニングポイントは、

やはりカナダ中銀の政策金利発表で

ここでのハト派的にスタンスが、

カナダドル買い、つまり、ドルカナダ売り側に立つ豚たちの心をへし折ってしまったところがある。

 

とはいえ、現状、ドルカナダにおいては、カナダドルは過剰なまでに売られすぎており

 

これ以上、ドルカナダを買い続ける材料はない。

 

ドルカナダのここまで過剰な買い投機に

いったん巻き戻しが入れば、

これまでとは逆に

リスクオン相場であろうと、リスクオフ相場であろうと、ドル買い相場、ドル売り相場、

円買い相場、円売り相場…

 

いかなる相場であったとしても

ただただ下落するターンに入っていくように思う。

 

本日、ドルカナダは短期サポートを割って、

1.3260アッパーまで弱含んだが

そこからのショートカバーのたくり上げで、

日通し高値を更新し、二営業日前の高値に面合わせする、というのは、

ドルカナダの地合いの強さを示すというよりも

最後の最後の打ち上げ花火のような、相当に悪質なダマシであるとみている。

 

この悪質なダマシ劇場(と自分は思っている)の開演は、本日東京時間22時半あたりから起こったことだが

 

これはランチタイムを終えた、ロンドン市場の午後スタートあたりで

 

ロンアニのなかの悪質な部類の輩が、午後からひと稼ぎをもくろんで

相場の地合いと真逆の仕掛けを仕掛けてきたものではないか、と思っている。

 

悪質な投機仕掛けゆえに、その巻き戻しは速いと思う。

 

場合によっては、今夜のNYタイム中には、この仕掛けは終わるのではないかと思う。

 

もともと地合いに逆らった無理筋のロング構築であるとするなら

これを長く保有すればするほど、そのリスクは増大していく。

 

今夜のドルカナダの買い仕掛けは、

確信犯的な無理筋であろうと思っている。

 

いまのドルカナダが1.3150や1.3200あありなら、

このヘッドフェイクのような売り豚への踏み上げも効果を発揮するだろう。

 

ただ、現在、買いの超買い領域に達しているドルカナダは

短期レベルの戻り売りのみならず

すでに高値と見越して売りを仕込んできた大口どもも混在し始めているはずだ。

 

この手の大口の売り豚どもは

短期レベルの投機仕掛けの買い程度では決して損切りしない。

 

損切りする売り豚がいなくなればどうなるか、といえば

損切りを狙って買い仕掛けした投機の豚どもが高値掴みのまま捕まるということである。

 

たとえば、本日、1.33あたりで買ってきた豚どもとしては、

1.33をはるかに超えていかないようなら、

自身の買い玉を利益とできない。

 

買いを繰り消せば繰り返すほどに

仕掛の玉の数量は限界に達し、

残るのは、高値で作った買い玉のみである。

 

これを解消させるためには、

1.33をはるかに上回る水準までレートを持ち上げねばならない。

 

それは自分が高値掴みしていっても仕方ない。

 

自身が1.3310だ1.3320だと買いを詰んだとしても買いの平均レートがどんどん引き上げるだけで

そこに自身の利幅はいっさいない。

 

買い豚としては、

自身は1.33のどこかで買うことをやめたあとも、

そのまま自分以外の豚どもが、さらに高値を買う突っ込み買いが、売り玉の損切りなどによって、

レートが上に踏みあがっていくことである。

 

ただ、その道はきわめて困難だといわざるをえない。

 

現在のドルカナダは、昨年の高値水準、1.3330にほぼほぼ接近している。

 

今年の相場はすでに数々の投機的な波乱がありそれなりの動きがみられるような為替相場であるが、

 

ドル円はもちろん、ユーロドルもポンドドルも、ユーロポンドも、ユーロ豪ドル、ポンド豪ドルも、そして豪ドルドルさえ

 

いまだ昨年の高安水準を未だ、上下とも更新できていない。

 

そんななか、ドルカナダのみが、昨年の高値水準を更新していく上昇を見せるとは思えない。

 

年初の米イラン問題、コロナウイルスの懸念、今月からまたぞろ材料視され始めたブレグジッドネタ

 

それぞれ米ドル、豪ドル、英ポンドの材料であるが、

 

これら当事通貨いずれもが底割れも上抜けもしていない流れのなか

 

ドルカナダがその狭間を抜いて、高値を追い続ける、と考えるのは相当無理があるように思う。

 

1.3250 が戻りの限界領域と思われていたドルカナダが、

1.2950から1.3300越えまで伸びただけでもはや十分すぎる上昇である。

 

ここからさらに上に買い進めよなどという考えは、強欲が過ぎると思うし

 

それが実現できると、ロンアニやNY勢が思ってでもいるとすれば、

それは傲慢が過ぎる、というものである。

 

ロンアニやNY勢がいくら強力なパワープレイヤーであったしても

こいつらとて神ではない。

 

こいつらが神のごとき行為ができるとすれば、

冒頭に述べたインチキな予言くらいである。

 

 

ポジション

USD/CAD  S 1.32925 1.32921 1.32894  1.32777 1.32748  1.32738