ドル円、ユーロ円売り。かつてのオーストリアの知人と話した言葉を思い出す。

昨日はノートレードとしていたが、

昨日の午前8時段階から、その後の展開を以下の様に予想していた。

 

 

東京時間8時前現在からの8月19日の予想

ドル円は 106.45 → 上昇

ユーロドルは 1.1096 → 気迷い

ユーロ円は 118.12 → 上昇

ドルカナダは 1.3270 → 下落

 

結果として、本日午前9時段階の始値はそれぞれ

ドル円は 106.45 → 上昇(予想) → 106.56 (結果)

ユーロドルは 1.1096 → 気迷い(予想) → 1.1081(結果)

ユーロ円は 118.12 → 上昇 → 118.09 (結果)

ドルカナダは 1.3270 → 下落 → 1.3331(結果)

 

まあ、予想は当たったり外れたりと、

まあ想定通りの形であるが

ここから見えることは、ドルカナダが大きく予想から外れている。

ということである。

 

ドルカナダの戻りは相変わらずしつこく、

下落どころか、ひところの下落が押し目

ふたたび戻り基調に転換しているような感じがする。

 

昨日の為替相場を見ると、ほとんどの動きのないような感じである中で

午後8時ごろからドルカナダが一本調子で上げてきており

その上昇はNYの時間中続いていた感じである。

原油が大きく下げているわけでもなく

それでもドルカナダが上昇するということは

市場はリスクオフ気味に展開しようとしており

 

ドル円やクロス円の昨日の若干の戻りは

リスクオフ相場における調整の戻りではなかったか

ということが、ドルカナダの一方的な買い状況の裏からうかがえる予兆である。

 

ドル円は米国の追加関税延期報道から上昇した

大陽線のハラミのなかをいまだ脱せず

昨夜のNYは8月15日に東京市場がつけた

戻り106.80すら届かず、戻りをピークアウトさせている。

 

ユーロドルは、週足ネックライン1.1005をまったく超えられない状況で、

ここから本日イメージした流れは

クロス円安ということになった。

 

クロス円としては、ユーロ円を売りとしたわけで

ユーロ円を118.10あたりからショートした。

ドル円はユーロ円の下落での円高の連れ安となると考え

106.56あたりから売り。

 

ユーロポンドがやや戻してきており

本当は、ポンド円を売りたかったので

129.10あたりから最初はポンド円も売っていたが

やはり個人的なルールとして

ポンド円、ポンドドルは取引しないことに決めているので

数PIPSの微益を取ってからこれはイグジットした。

 

しかし、ロンドン市場はポンド主導で円高が進んでおり

結果的に、ポンドは108.70割れまで。

チキン利食いが失敗した形であるが

これはこれで仕方ないものとしてあきらめる。

 

ポンド主導でもなんどもいいのだが

結局は円高方向で

 

ドル円、ユーロ円ともに下落

 

ドル円、ユーロ円のポジションの一部を利食い

USD/JPY S 106.565  → 106.45

EUR/JPY S 118.104  →   117.90

 

残ったポジションの含み益をベースにして

ドル円、ユーロ円ともに、さらに売り増しした。

 

ドル円は、105~105.50あたりの下方チャネルを上方にブレイクしており

上昇トレンドへの転換とはいえないまでも

少なくとも下落トレンドの勢いは弱まっている。

 

ただ、8月13日の大陽線のハラミのなかをいつまでも脱しきれないという段階で

下落トレンドではなくともレンジであると考えられ

そうみると、現在のドル円は105.70~106.70あたりの

1円幅のレンジの上限と考えられ円高進める推進力として

レンジ下限まで押しが続きそうに思える。

 

ドル円は現在、為替相場の主役ではなく

いまは、ユーロドルやポンドドルなどのドルストレート通貨におけるドル買いが相場を主導しており

結果として、ユーロ円、ポンド円などのクロス円に下落リスクが高まっているように思える。

 

ということで

現在、ドル円、ユーロ円をショートしているが

主軸はユーロ円のショートで、

実際、ユーロ円のショートの方をポジション多めで振り分けている。

 

ユーロ円と言えば、かつてオーストリア在住の日本人の知人と話をしたことを思い出す。

 

当時は2012年の秋ごろで

アベノミクスの円安でユーロ円は115円を抜けてどんどん高値を追っているところだったが

彼は為替相場をやっているわけではないが

ユーロが異常に高いと話していた(というか、これは異常な円安がもたらしていたわけだが。

彼はオーストリアに20年近く在住していたが

彼は実感として、ユーロ円は110円くらいが適正だと話しており

いまのユーロ円の値段はまともではない、と嘆いていた。

 

ただ、そんなまともでない(?)高値と思われた115円オーバーのユーロ円は

その後150円近くにまで上昇するのだから

アベノミクスにおける日銀が、

いかに自国通貨円を毀損する亡国緩和策を続けてきていたか

ということである。

 

まあ、こんな過去の回想はともかく、いま117円のユーロが

ここから一本調子に110円まで目指していくかどうかはわからない。

 

自分としてはテクニカルの短期ディールとして

本日ユーロ円を売っている、というだけである。

 

ドル円がレンジを脱せず

ユーロドルが続落していくというならば

ドル円、ユーロドル、ユーロ円のうち

もっとも下落リスクにさらされるのは、ユーロ円である。

 

昨日のドル円の戻し、ユーロ円の戻しをチャートから読み解くと

これは単に東京勢のショートが損切としてあぶりだされたようにしか見えない。

 

昨日、東京市場が106.50を綺麗に上抜けしていたら

その後の展開は変わってきたかもしれないが

 

東京勢は前週のNY様が作った106.40高値を律義に守り

それを背中に売りを積んでいたのだろう。

 

その売りが見事にロンアニどもに刈られた、というのが

昨日のドル円の戻りの結果であったのではないかと思っている。

 

ユーロ円が戻したのも、ドル円が戻せば

円安の組み合わせで戻るのは必至で結果、118.50あたりまで戻したものの

この上昇の燃料は、東京勢のショートの損切りのみであって

これらのポジションが一掃されたあとは

戻りが鈍くなってしまった、というのが

昨日のNYではなかったかと思っている。

 

ここまでの話を踏まえて、

しばらくさじを投げざるを得ないのが

ドルカナダのショートである。

ドルカナダはレンジ上限に張り付いたような状況をずっと続けており、

これは鋭角だったアップトレンドが崩れたものの

次はより角度を鈍角にしたアップトレンドを形成しそうな

非常に嫌な形を作っている。

 

いまドルカナダに対して対抗する売り豚が現れている気配がなく

こいつらは売るとしても

より高値から売りを仕込もうとしているように思える。

 

ドルカナダの売り豚がふたたび活気づきそうにみえるラインは

1.34あたりからとなり

自身もドルカナダを売るとすれば、このあたりからな、と思っている。

 

もちろん、ここから一気に下方ブレイクすれば

売りはできなくはないが

そのラインは、1.3250あたりからで

現在のレート(1.3325あたり)から

70PIPS以上も下で

今日明日で、ドルカナダがここまで押してくるとは考え難い。

 

ドルカナダが大きく押すということは

ドル円が大きく上昇し、市場全体がリスクオンの楽観ムードに包まれるということだが

そんなムードはいまのところ考えられない。

 

ということで、いまの市場の不安感のまま、

1.34越えまでドルカナダが戻りを極まったあたりが

ドルカナダの売りを再開できるタイミングになるのではないかと思っている。

 

ということで、本日はとりあえず

リスクオフの円高相場についていこうと思う。

 

ポジション

USD/JPY  S 106.565  106.468

EUR/JPY  S 118.104  117.886