いまさら買う大口はいない

先週のGW明けから、ほぼ一週間にわたって上昇を続けてきたユーロ豪ドル。

 

もはや高値のピークにあり

目下、過熱感しか感じないが、

それでも値を落とさないのは

このあたりからも買ってくる欲豚たちがいるからだろう。

 

これら欲豚とは、トレンドフォローを気取った大衆たちである。

 

1.59割れ寸前のところから、およそ200pips以上も上昇した現段階で

大口のグリードが新規に買いを入れることはない。

 

この上昇過程で、下押しするたびに素早い下ヒゲが現れていたが、

そのあたりこそが、大口どもの買いの痕跡である。

 

1.59ミドル、1.6000アッパー。

 

このあたりで、これら大口はあらかた買いを仕込んでいるはずで

 

こいつらの狙いは1.61を超えたあたりでほぼ達成された。

 

あとは、このまま現在のリスクオフが続くならばロングをホールドするであろうし

リスクオフが緩和されてきたら

買い戻しをかけてくる。

 

要は、1.161より上のレートは

大口どもの利食い場であるか

もしくはホールドの場であろうと思う。

 

 

それを踏まえて、

この上昇の限界域に至っても値が上がるということは

この期に及んでも新規の買いを入れてくる者たちがいるということである。

 

それが大衆たる欲豚たちである。

 

現在のユーロ豪ドルは

ダウ理論から見ても、明らかなアップトレンドにあり

 

未だトレンド転換の形状は作られていない。

 

だから、教科書的にはトレンドフォローで買い、ということになろうが

 

トレンドの増幅のためには、大口どものポジションが必要となるが、

 

こんなところから新規の買いを入れてくる大口などいない。

 

こんなところで買うのは遅すぎる。

 

もちろん、トレンド増幅は新規ポジションというよりは、

損切りの方が大きな圧力となるため

大口のショートのロスカットが発動されるなら、さらなる続伸の可能性はなくはないが

 

それらポジション解消もまた、

もっと下ですでに行われているはずで

 

現在でもショートを保有する大口が

いまさらショートカバーするには遅すぎる。

 

もちろん、これら大口を損切りさせ望まぬショートカバーとしてあぶりだすような

仕掛け買いがあれば

 

現在残る大口ショート筋もショートカバーの損切りで値を上げるための貢献を果たすかもしれないが

 

大口の新規買いが不在のなかにあって

大衆の熱にうなされた追随ロングだけでは

大口のショートを切り崩すには力不足である。

 

大口どもが買いを仕込み

レートが高値の過熱感にあって

大衆まで買いに回っているであろう現状で

誰が彼らを設けさせるための犠牲となるというのか。

 

相場で食い物にされるのはいつも大衆と決まっている。

 

いまのユーロ豪ドルは、自分のような売りは危険な逆張りではあるが

とはいえ、少なくとも決して買い場ではない。

 

もっとも賢い選択はトレンド転換を待った様子見であろう。

 

しかし、ここで買ってくるのが大衆である。

 

だから大衆は常に食い物にされるのであろうと思う。