ユーロ豪ドルに湧き出る買い豚どもは、リスク回避でもなんでもない鼻息を荒くした強欲の豚ども

今週は米中の貿易交渉の不透明感で、株が売られ続けているが、

 

このリスクオフ相場に乗じて強欲に走り続けている通貨ペアがある。

 

ユーロ豪ドルである。

 

いまユーロ豪ドルに買いたい意味はまったく見いだせない。

 

スワップ差でもマイナス金利が毎日発生するのはもちろん。

 

ファンダメンタルズでみても、

欧州が豪州に劣っているのは明らかである。

 

その意味でユーロ豪ドルは売られて当然の通貨ペアに思うが、

 

今週のユーロ豪ドルは上昇を続けている。

 

もちろん、こんな株安地合いであれば

 

新興国通貨とみなされる豪ドルは売られる方向に走るのはわかる。

 

金利差を考えれば、豪ドルドルが売られるのはまだわかる。

 

その意味で、ユーロ豪ドルのロングは豪ドルの売りという形とはなるが、

 

その形が、ユーロ豪ドルのショートのポジションをクローズしてのユーロ豪ドルロングならばまだわからなくはないが、

 

新規にユーロ豪ドルのロングを積んでいくというのは

 

投機の強欲以外のなにものでもないと感じる。

 

今週、実際、ユーロ豪ドルが下押しした際にカウンターで入ってくるロングは

明らかに決済のロングではなく

新規のロングである。

 

リスクオフの相場で、ポジションがクローズしていくリスクを減らしているというよりは、

 

この気に乗じて新規のポジションを積んでリスクをパンパンに膨らませている。

 

これは、ファンダメンタルズ的な意味を一切無視しての値幅の差益を狙うだけの投機以外のなにものでもない。

 

この新規のロングをカバーしてくるショートは、

もっと大枠でのグリードであり

このファンダ一切無視の大衆のはしゃいだ過熱感でのロングをしっかりと拾っていっているところであろう。

 

この流れには、ショートのたまりすぎたユーロドルの買い戻しによるユーロ買いも作用しているように思える。

 

下落に膠着感しかなくなっている

現在のユーロドルにおいて

リスクオフのドル買い地合いで

ユーロドルが買い戻されているのが今週であろうが、

 

ユーロドルに新規のロングを入れている雰囲気はあまりなく

ユーロドルの上昇はショートカバーメインん見えるのに対して

 

ユーロ豪ドルの上昇はとにかく新規メインの欲にまみれた豚どもの新規ロングが多いように見える。

まあチャーチストから見れば、

ユーロ豪ドルはアップトレンドではあろうが。

 

しかし、現在の豪ドル売りの根拠は、テクニカルではなく、ファンダメンタルズである。

 

ファンダメンタルズ的な要因から、

リスクオフでのドル買い円買い相場であるとするならば

 

ファンダメンタルズ的な要因からみて

ユーロ豪ドルに買いの根拠はない。

 

たしかにドルはろくでもない通貨ではあるしユーロもまたろくでもない通貨であるが

 

ユーロ対豪ドルにおいて、

ユーロが豪ドルに勝る理由はない。

 

年初のフラッシュクラッシュでドル円が多くに下落したときに

ユーロ豪ドルは暴騰しているため

勘違いしそうになるが

 

リスクオフだからといって、ユーロ豪ドルが上昇するとは思えない。

 

今後、いまよりもはるかに激しい株価の大暴落が起こったとしても

 

ユーロ豪ドルは上がるとは思えない。

 

短絡的にはリスクオフのドル買い、豪ドル売り、などから

 

ユーロ豪ドルが上昇するように思えるかもしれないが、

 

その暴落が一過性のものでなかった場合

ユーロ豪ドルの上昇があったとしても

それは脊髄反射の間違った算数のような見立てであることに、やがて大衆も気づくであろう。

 

実際、10年前のリーマンショックにおいて

ユーロ豪ドルは暴騰どころか、むしろ暴落している。

 

とうことで、自分はいまユーロ豪ドルを売っている。

 

ポジション

eur/aud  S 1.61193