利食い、で全決裁(USD/JPY S 110.776 110.686 → 110.56)

ドル円の売りも利食し、すべて決済で

現在ノーポジション。

 

ドル円は、やはり教科書ディールを否定し、110.60割れまで追い込んだものの

黒田ミニバズーカの起点である110円ミドルアンダーを割り込み全否定するほどの下落はまだできていない。

 

ロンアニあたりなら、ここまで進めば

テクニカル無視で、ドルロングの東京勢を損切りさせるために

ここから強烈な売りを仕掛けてくるところだろうが、

 

NY勢は、そんなストップ刈りのためのショート、

といったような、姑息なことはしてこない。

 

株価や債券利回りに応じて、大玉のポジションで

売られたり買われたりして、値幅が増幅するのみである。

 

値幅の増幅と言えば、今夜格好のターゲットとされているのが

ドルストレート通貨でああろう。

 

ユーロドルは、1.132を超えた後も

上値を伸ばしている。

高値が最高値にならず、その高値を更新、また更新とすすめて

結局、1.1330のレジスタンスを抜け、1.1340も超えてくる始末である。

1.1320で利食いした自分は、またしても早まった結果となった。

しかし、抜け期待でのホールドをしたくなかったので

これはこれで仕方ない。

 

ユーロドルのみならず、ポンドドルや豪ドルドルなど

ドルストレート通貨が軒並み上昇していることから、

ドル円の下落の芽はありはするものの

地合いが円安方向のなかでのドルストレートの上昇がゆえに

ドル円の下値もまた硬くなるかもしれない。

 

こういうときのドル円は、完全に幻通貨で

まともに取り扱うことはできない、サイコパス通貨ペアとなる。

 

その意味で、ドル円のショートも全決裁してよかったと思っている。

 

明日も仕事があり、今夜はこれ以上夜更かししたくないので、

このあたりでやめることにした。

 

ユーロドルは、結局、1.1330を抜け

そこから相場が1.1340アンダーで少し、ひっかかったが

結局、1.1340を現状は超えてきた。

しかし、このあたりではもう少し、ぐずぐずはしそうである。

 

いまユーロドルがやっかいなのは、

1.1340あたりに強烈なレジスタンスがあることである。

 

しかもここはかなり重要ななレジスタンスで

このラインを明確に上抜けば、1.1250あたりを底とする、トリプルボトムが完成する。

つまり、1.1340のゾーンは、

トリプルボトムの、ネックラインに位置しているのである。

 

よって、もしもここを明確に抜ければ、

明日以降、ユーロドルはより上方向に伸びていく可能性が高まるが、

 

上抜けに失敗すれば、

今度は、この高値が、トリプルトップの右肩頂点になってしまう。

 

ダブルボトムやトリプルボトムは、

失敗するれば、そのまま鏡の裏返しのように、

その形状をダブルトップ、トリプルトップとしてしまうため、

ネックラインのゾーンは、かなりの警戒が必要である。

 

とにかく今夜はもうやめたいので、今夜の動きを踏まえたうえで、

また明日、挑戦したい。

 

現状のイメージが、明日の地合いの延長戦であるとするなら、

 

明日以降もユーロドルは買えそうではある。

 ただし、そのためには、ユーロドルが、1.1340を上抜くことが条件である。

 

ドル円は、幻通貨(まあいつもだが)の本領発揮で

しばらくどうとでも動きそうなので

しばらくこいつの動きについては、あまりまともに取り合うつもりはない。

 

とにかく、

今夜中にドル円が110円ミドルを割ろうが111円を超えようが、

ユーロドルが、1.14を超えようが、1.13を割ろうが、

もうどうでもいい。

 

今夜の勝負はもう終わり。

 

本日は、ドル円の戻りが111円でピークアウトしかけたところに

また!我が国中央銀行による

恥知らずな追加緩和アピールという、口先円売り介入のような

冷や水が浴びせられてしまったので、

ドル円はこんな中途半端なところで

上にも下にもいくような膠着状態に入ってしまった。

 

 

その口先介入はいまも効いており、そのおかげで今夜の地合いは、

やはり円売り気味に引きずられてしまっている。

 

いまドル円が上昇したとしても、それは円売りのせいだし、

ユーロドルが戻ったところで

ユーロ円の円売りからのユーロ買いのせいである。

 

我が国の中央銀行の自国通貨毀損の戦略は、つくづくこざかしいと実感する。

 

ユーロ圏のように、景気の鈍化を認めたうえで、

緩和方針を示していくならまだしも、

 

我が国の場合、景気がいいわけもないのに、

それを認めず、むしろ景気は悪くない(下手すると好景気)、

であるかのような見立てを取りながら、

やっていることはといえば、

緩和的なことばかりである。

 

その狡猾さの足元を見られているから、円が売られ続けるのである。

 

しかもこうした緩和策は、むしろ日本の国力をより削いで

国民生活をマイナスの方向にどんどん蝕んでいる。

 

緩和策でだぶついたマネーは、実体のないまま膨らみ

日本の実際の国富はどんどん削られ

その失われた国富は、実体のないだぶついたマネーとともに

すべて海外のものとなっているようにしか思えない。