痛んだ相場はなかなか戻らない

ユーロドル、

1.15アッパーという強固なサポートが破られ、
1.13割れ寸前まで迫るものの、
そこからテクニカル要因か反発して
都合200pips以上も戻りを試すことになった。

1.15割れからショートが強いとみたベア筋は
損切りをまた1.15アッパーに置き
ショートを試みていたはずで

それが今朝方の巻き返しで1.154アッパーまで吹き上がったことで、

ある意味、相場が痛んでしまった
というのが、現状の自分の見立である。

無論、1.15アンダーの弱気が正しく
1.15アッパーの強気が間違っている
などというつもりはない。

相場は相場が正解
という格言めいた言葉に照らせば

現下の1.15アッパーという状態もまた
正しい相場である。

もとより、1.15を破れたきっかけも、
トルコの暴落のどさくさから一気に割っていったわけで
その意味で1.15割れの水準も
ユーロの実勢に照らしたものであるとは言い難い。

相場蠢くクズども(無論、自身も含め)は、
レジサポを抜けて相場が走れば、
ただそれに群がり買ったり売ったりするのみである。

本日の1.15越えへの損切りを巻き込んだに違いない大きな陽線は

短期的なショート勢を炙り出したに違いない。

いまユーロドルのショートポジションは、幾分か失われ
逆に相場で増えたのは、ユーロドルのロングポジションであろうと思う。

とはいえ、1.15を上回ってしまったことで、
ユーロドルの相場が傷んでしまったことは事実であろうと思う。

その裏付けとしては、
ドル円が、109.80アンダーまで押しつつも、
結局、行ってこいで、110.20アッパーまで戻しているにもかかわらず

ユーロドルは、1.1540アッパーまで吹き上げた押しが
現状、1.15すら割ることができていない。

本日はドル円はドル売り、ドル買いで右往左往しながらも

1.15を再び上回ってしまったユーロドルは、
ドル買いに走れなくなってしまっている。