相変わらずバカだろ、東京...

ユーロドルは1.15のサポートを
ついに決壊し全通貨的なドル高が確定したような雰囲気である。

もともと各サポートを割りたかった対ドル通貨群は
トルコショックを口実にしてブレイクを果たし
ユーロのみならず
ポンド、豪ドル他、あらゆる対ドル通貨に対して下落をもたらしている。

では、対ドル通貨の我が国の通貨ペア、
ドル円もびゅんびゅん上昇するのかといえば、

目下、現在の相場がドル高というよりも、
リスク回避の円高という圧力もあり

幻通貨のドル円らしく、まあドル高ぎみながら
円高気味ともなる、中途半端な値動きを続けている。

で、掲題の話であるが

この中途半端なドル円の動きにあっても
NY勢が上値を追ったあと、その高値をさらに更新し
のちに下に叩かれて刈られているのは、ほぼ東京勢である。

東京勢は前夜のNYが下げて引ければ、
脊髄反射で安値をさらに更新もさせるが
そのビビりの極致の投げ売りはともかく、
上げて引けたときの、その瞳孔ひらっきぱなほどの
自信満々の高値追いの様は、もう病的ですらある。

この東京市場独特の、追随オンリーの単細胞な投資行動を見れば
NY相場での含み益を持てたドル円のポジションをNYで利食いする必要はなく
明けた東京がその高値(安値)を更新したのちに、
ゆっくり利食いすればよい、と思えてきても当然である。

要は毎回毎回格好の利食い場にされているにもかかわらず
高安を毎度毎度バカみたいに更新する理由は
新規に高安を追っている。
もしくは、アゲインストになったものはびびって損切り
さらに高安を更新させる、という

追随奴隷志向でどいつもこいつもオペレーションしているようにしかみえない。

そもそも日経平均自体、米株が上げて引けたら上げ、
下げて引けたら下げ、と
米株の延長のような動きばかりしかできない。

上海株、香港ハンセン指数等
その他アジア株は、前夜の米株の状況にかぎらず
自律的に上昇を下落を演じる、という動きとまさに対照的である。


以前よりちらちら話したことはあるが、
ドル円相場がドルドル相場でよいというのみならず
もう日本株すべてが米株の各銘柄に吸収し
東京時間そのものが米市場の延長、
として動かしていいんじゃないか、と本気で思う。

愚かな行為や誤った行為をしていることだけが、バカというわけではない。
自分の頭で考えることをせず、
カルト教団の信者のように妄信的な行動しか行わないことも
ある意味でバカである。

本質的に罪深いバカは、むしろ前者よりも後者であると
個人的には心から思う。