ふざけた相場がようやく終焉を迎えつつあるか…。

久しぶりの更新である。

ドル円は、先月の利上げにむけて、115円を超えるところまで上昇していたが
その後、115.60の高値を超えられず、反落。

いまでは109円を割り込み、200日移動平均線すら下回ろうとしている。

ようやくか…

という感じである。

こちらはといえば、113円以降、売り上がり続けたが
ことごとく高値を更新され
114円を越えて以降は、しばらくスクエアで放っておいたか、
といえば

スイング的にショートを再開はしていた。

3月初頭、114円代あたりまで売り上がっていたが
ことごとく、高値を更新され続けたことから、
たしかに嫌になって、しばらく相場を離れていた。

チャートをその間、ほとんど見ずに、一週間に一度くらい見る程度だったが

が、あるとき、いきなりドル円がそれまで守り続けていた
111円ミドルを割り込んでいた。


一時は、115円を超え、
一部ではダブルボトムができただなんだと
どっかのテクニカルアナライザーが分析していたが、
それが見事にだましとなったようで

逆にダブルトップを形成させていた。

とりあえず、一端の戻りを待って112円をふたたび超えたところで
成り行きで売りを入れておいた。

基本、3月は仕事に重点を置いており、
相場に張り付くつもりはないため、そのまま放置

しばらくしてふたたび、レートは110円ミドルも割れ、下げは進行中。

110円ミドルあたりから、
一端、112円のショートは半分利食いして

111円を超えたところで、戻り売りで売り増し

しかし、この売り乗せは、
戻りが111円ミドルあたりまで富んでしまったことで損切りにかかってしまう。

再び、下げ始めたところで、再度、売り乗せ

今度は損切りにかからず、ここのところのドル安で
ついには110円も割れ、109円をも割れた昨日か一昨日あたりの局面

108.80あたりで、
112円からのショートと、111円アッパーからの売り乗せをすべて利食い
スクエアにした。

本日は、またもドル買い大好き東京勢のお馬鹿さんたちが
109円超えまで戻したが、
ここでは、戻り売りはせず。

週末もあり、むしろ円は無視、
現下はドル安相場とみて、
ドル売り方向で、ユーロドルをロングした。

ということで、現在は、ユーロドルの買い持ちでホールド中である。

いまはデイトレはほとんどしていないため
この買い持ちはホールドしている。

損切りは、1.0605割れあたりと、1.0580割れあたり。

大玉を入れているわけでもないので、
損切りにかかったらかかったでどうでもいい。

ターゲットとしては、最低でも1.1越え
望むなら、1.15に迫るあたりまではいってほしいものである。

現在のドル安の要因は、実ははっきり知らない。

ここ1か月市況や分析など一切目を通していないからだ。

ざっくりみると、シリアの問題なのか北朝鮮の問題なのかは知らないが
地政学的リスクがどうのこうの…
みたいな分析がなされているようだが、

地政学的リスクなど、かねてよりいろいろな方面からあったわけで
それが要因というなら、とっくにドルは売られていてもおかしくはない。

理由はどうあれ、いまはドル売り相場、というだけである。

地政学的リスクがどうの、トランプ大統領がどうの、
などというのは、
すべて後付けの、いつもながらの現象説明である。

結局のところ、三月に米株が一端のピークをつけ、
下げに転じた。

ここから株売り、ドル売り相場がはじまっている、
というのみである。

それにつられまいと、日本株は焦って買いをしかけたようだが
無意味な買いのジャンプアップを繰り返したことで
むしろ、ダブルトップを完成し、
より下落ムードが鮮明になってきた。

日本株わっしょーい! の、強欲、株買い豚たちは
あわれ、ご愁傷様、といった状態である。

アベノミクス以降、バカみたいに株を買い
猫も杓子も不労所得を得てきたのだから、
そろそろおまえらいいだろう…という感じである。

これらの値動きとて、
いましがた、ざっくりと日米株価のチャートを眺めたのみである。

いままだ各アナライザーがドル円が110円が安いだとか、105円が安いだとか
押し目だなんだはいいが、

そもそも、トランプ相場の狂ったドル買いが
レート感覚を完全に狂わせてきただけで

個人的な感覚では、105円でも高いし
110円など、高すぎる水準である。

だが、11月の大統領選挙以降から
3月までのおよそ4ヶ月もの間
100円あたりから、118円といった
もはや狂気じみたとしか思えないドル買い相場が続いたがゆえに

110円が安く見え、105円はもっと安く見えるのだろう。

年初のどこかのテレビの経済チャンネル新春特番では
集められた経済専門家諸氏が、2017年のドル円相場について
のきなみ120円あたりまで進むとか、のたまっておられた。

10人かそこらが、軒並みドル高円安の予想を見立てているのだから
もはや、それって予想じゃないだろう…という感じで眺めてはいたが

これが、このまま100円とかいったら、あなたら
どうやって言い訳するんだ? という感じである。

地政学的リスクが…とか、もっともらしく語るのだろうか。

そもそもその付和雷同的な直近の相場イメージを未来にまで敷衍する
脊髄反射的な思考ルーチンの方が
一般人からみたら、脳内リスク満載の人々である。

2016年秋口から2017年にかけて
ドル高、株高が進行した。

なので、2017年は株高です、ドル高です。

これって近所の道を歩いていたら、道に1000円落ちていた。
という偶然があったとき、

道で1000円拾えたのだから、
隣町まで歩けば、また1000円拾える。
いや2000円、
明日は800円か、いや下値は固いですよ、
800円はないですねえ…(←この人ら全部バカです)

とかなんとか話しているのと、なんら次元が変わらない話のようにしか思えない。

個人的な感覚では、
ドル円は、このまま100円まで進んだところで、
でもそんな違和感はなく
105円アッパーなど、高すぎてしょうがないレベルである。

ドル円がどのくらいになれば、ドルもちょっと安いかな
円もちょっと高いかな、と思うとすれば

1円80円割れ、あたりから、ようやく無理矢理には思えるくらいである。

いやそれでも、
個人的には、円が高いともドルが安いとも思わないか…。

1ドル30円くらいになったら、さすがにドルが安く、円が高いかな
と思わなくはない。

そんな個人的な思惑はともかく、

これまで日本当局は、100円割れを死守すべく
いろいろな手を使ってきたというのを、いろいろな方面から
見聞きするが

この100円というのもそもそも、
こちらが思っている思惑と大差ないレベルの話である。

1ドル100円、というのについても、
それがキリの良い数字であるということを除けば
それが重要なレートであるという根拠はまったく感じられない。

もちろん、ラウンドナンバーゆえに

円ドルレートだとしても、1円=0.01ドルとなり

ドル円でも円ドルでも国内外で意識されやすい、心理的な節目とはなろう。

ただ、この0.01を越えてくる円高ドル安となれば、

もはや海外勢にとっては、キリ番の意味はなくなる
0.0106だとか、0.0110だとか、
ただただレートが切り上がって行くのみである。

まあ、様々なご託を並べたところで、相場は相場につき

とりあえず、ドル円は100円を割ればいいし

ユーロドルはまずは、1.1を越えるところまで戻ってほしい。

これはトレード的な願望というよりは、

日本のためにもそうあってほしい。

もちろん、円高が進めば我が国で困る者もいるだろう。

困る者、輸出大企業や個人・機関含めた投資家たちである。

輸出大企業は円が安くなれば、為替差益も含めて大儲け。
投資家は、円安になればまず株高にも振れるので、大儲け。

これ以外に円高で困る者はいるか…
輸出大企業にぶら下がる下請けや関連企業か

投資家に投資を促す証券会社か。

いずれも、我が国を構成する大多数の日本人にとっては関係のない話である。

子供、学生、輸出大企業以外の社会人、主婦、年金生活者、
正社員になりたいが慣れない非正規雇用社員、
そして、身体のみならず、あらゆるハンディキャップを持つ人々

こうした名もなき多くの人々にとって
円高が幸せをもたらすかどうかはともかく
少なくとも、円安で幸せになることはない。

大企業は輸出企業だけではない。輸入企業の大企業も多くある。
内需関連の企業は、ほとんどすべてが輸入企業であるといってよい。

これら円安とは関係のない人々の総体と
上記の、円安で潤う人々、

我が国を構成する人口比率の中でどちらが多いか。

資産の総体でいえば、拮抗しているのかもしれない。

しかし、人間は金銭でも物など、資産量でその価値が増大するわけではない。

ひとりひとりの人間が、
それぞれにとってかけがえのない人生を歩んでいきている。

10人の人がいたとして、

金持ちひとりが資産1億もっていて、残り9人が資産100万円だとしても、

セレブと呼ばれかねない1人が、
負け組と呼ばれかねない9人より人間として価値を有しているわけではない。

ひとりはひとりだし、9人は9人で、人間として尊厳は各人同等である。

しかしアベノミクス以降、時の為政者たちの多くが
その富めるひとりが、
富まぬ9人に勝ってもよいという思想で進んできている。

ひとりをもっと金持ちにすれば、残りの9人も豊かになる
とかいう、
トリクルダウン理論なるインチキ理論もあり
そのことに、なんの躊躇もない有様である。

1億持っている金持ち1人の資産が10億になり
残り9人の資産の資産が10万円になったとき

その1人の金持ちは、残り9人に資産を分け与えるだろうか。

残りの9人は以前よりさらに困窮してしまえば
以前よりも悪条件であったとしても、受け入れざるをえない。

最終的には、1人の金持ちの下僕として
より安い賃金で、使われることにもなりかねない。

9人に対して、おまえは運転手、おまえはベビーシッター
おまえは警備員、おまえはハウスキーパー
などと、それぞれ5万かそこらをばらまいて
9人が1人の奴隷のように働くことはあったとしても、

9人それぞれに、500万くらいわけあたえ
みんながハッピーになることなどありえない。

10億の1人の資産家が9人に500万づつ与えても
まだその資産は9億以上残るが、
そんなことは決してしない。

資産家は自身の資産を守るべく、より保守的に
しかし内実は強欲になって、富を求めていくだけだろう。

100万資産があった人々が、10万の資産となりながら
1人の資産家から5万恵んでもらって、15万になった。
それで、9人はハッピーだね、という話だろうか。

10億の資産をもつまでとなった1人は、
残りの9人に対して
もとある水準(100万…これすら不当だが)に合わせることなど決してない。

普通の感覚なら、十分わかりそうなものだが
自体をより複雑にして、わけのわからない理論をこねくり回すことで
トリクルダウンなる理論が、成立し得る
などと、思っている経済専門家たちは
普通の主婦よりも遙かに経済をわかっていないとさえ思える。

1億の資産家が資産を10倍にすれば、
より発言力はますことになり、
残りの人々はより発言力を低下させることは必至である。

いまのグローバル社会は、強者をより強者とし
弱者をより弱者とする社会である。

かつての封建社会を見るまでもなく
富める者がより富めば、富まぬ者がより貧する
というのは、人間社会の必然である。

話がどんどん展開してしまうが、

そもそも昨今の米雇用統計についても異常であると個人的には思っている。

米雇用統計は、雇用者数や失業率などなどで
米経済の現況を計るものとなっているが、
最近の雇用統計は、個人時給がどうのこうのと
時給の高低も判断基準となっているように思っている。

時給…こうしたものを指標化している段階で
正規雇用が増大し、アルバイト、パートばかりが
アメリカ社会に増え続けているように思えてしまう。

安定雇用でない人の時給を
高見から投資家どもが眺め、
時給7ドルの人が10ドルになっただの、6ドルになっただので
相場を右往左往させているが、

そうした非正規雇用で生計を立てざるをえない人々の
時給が1ドル2ドル上がったところで
米経済が好景気、と判断できるのか。

そもそも時給がどうとかでアメリカ経済を計っている段階で
アメリカの好景気、なるものが、すべてまやかしだと思ってしまう。

まあ…久々の更新につき、
現在のドル安相場から、話が飛躍しすぎたが

ともかく、ドルはもっと安くなってよい。というか、なるべきだと思う。

ドル高が金融相場に影響をもたらし
株高や債券安を生み
一部の資産家のみの資産形勢の増大が育まれる現状なればこそ

ドルはより、暴落すべきである。

無論、ドル高がそうした金融市場の“繁栄”という虚飾に連動しないなら
ドルが高くなろうが安くなろうがどうでもいい。

もちろん、借金大国アメリカのドルに
価値があるとは思っていないので、下落は必然とは思うが

ドル高が株安につながるなら、
ドルは安くはならないし、高くなるしかないだろう。

しかし、それはありえない。

アメリカはずいぶん以前に製造業大国であることを捨て
金融大国という、実社会に具体的な何かを生み出すことのない
虚飾の王国となってしまっている。

こうした王国が即座に崩壊するとは思えないが
こんな虚飾は、いつか限界となるだろう。

それが5年先か10年先か50年先か、それとも来年か、はわからない。

いずれにしても、こんなまやかしの発展で
人類があまねく真の豊かさを獲得することは、
決してありえないと思う。


□ポジション
EUR/USD L 1.06153 L 1.06205