東京ブタトレード

本日の東京勢は、昨夜の米株の上昇と
それに反してのドル売り、という股裂きにどう応えるかと思っていたら

やっぱりか…為替の動きに追随した。
114.30アッパーからのショートは、
東京時間途中までは保有しておいてよかったかもしれない…。

本日は日本株もマイナスに推移しているので
さらに下を追いやすくもあり

いきますぜ、NY様!

といった具合に、安値追いである。

結局は、いつもながらのNY様の地合いをきっちり引き継ぐ
ニワトリトレード(高値追い)ならぬ、
ブタトレード(下値追い)である。

NY様がドル円を115円に届かせず大ぶり気味に下落した流れをけなげに見定め
株価の下落を追い風に、ドル円をさらに売っていく。

NY様の安値をさらに下回るべく
一心不乱に地面を掘るブタのように売っていく。

結局は、東京勢いつもの追随トレードである。

たしかに昨夜のドル円の陰線引けの流れからすれば
ここでのドル円買いは、明らかにNY様に楯突く行為だろう。

日経平均は、というと
米株の前日比プラス引けにかかわらず下落
ということは、為替相場に比べれば
まだ株の方が自立性がある相場と言えるかも知れない。

まあ、米国追随というのが現在日本のDNAにつき
株とて為替と大差ない部分もあるが

為替の奴隷道に比べれば、まだましである。

米勢が下値追いを昨夜したところで
ここのところの上昇からすれば、結構突っ込んで売りましたね、
と、思えるところだが、
高安を下に更新したことで
短期下落トレンドをNY勢が完成をさせた。

がゆえか、

大丈夫ですよ!

と言わんばかりにさらに安値を更新し、
NY様にとってのよい利食い場を作ってあげる。

さすがは、忠実なしもべである。

東京勢はNY勢のトレンドに逆らうことはまずしない。
トレンド転換など、もっとできない。

がゆえに、下落トレンドをより強調する動きとなったか…。

とはいえ、

やはり、113.80あたりのサポートは破れず…


一端、NY安値を更新し、13.75あたりまで押すも、
それ以上は許さぬ買い豚勢が、
ふたたび113.80アッパーに上げてみせる。
レンジに引き戻す、チキン勢力、

いつもの裏切りのネズミ男の登場である。

こうした一枚岩になれない東京がゆえに
東京勢はいつもトレンドメイカーにはなりえない。

特にドル売り相場時となると
その性質は、人類が滅びるまで変わることはないであろう
と思えるほどである。

結局は、こうした流れから113.80あたりのサポート割れを明確に行えず、
総体として、いつものレンジプレイ重視となるのもまた
東京スタイルである。

死にたければ、東京勢に順張りすればよい。

というのは、自身が常に肝に銘じている格言だが

本日も安値を追っているからといって
東京勢になど、まったく下でついていく気にはなれない。

これだけ下を追っかけてしまえば

東京勢のにわかショートは貯まり
ロンドンアニマルのいい草刈り場、となるかもしれないリスクの方がむし高い。

本日ロンドンアニマルどもは、
東京勢のブタショートをド底にして取り残し
彼らの損切りを燃料として、
再び上を目指していくのだろうか。

ただ、上に東京勢を刈ったところで、さらに上には
NY様が控えている。

であれば、
一端東京勢のにわかショート勢を刈るために上に振って、
それから逆張りロング勢を刈る下値追いで、ダブルグリードを狙うか。

はたまた、東京序盤からの下落にあっても
逆張りロングをかけてくる東京勢がいつのごとく現れたことから
これを刈りに
はなから下を攻めていくか。

東京勢が114.30アンダーと、このまま113.80アッパーとで
レンジディールを繰り返せば繰り返すほど

上でも下でも東京勢を刈ることは薪が上にも下にも積まれていく
あとはどちらの薪に火をともすか、というだけである。

今の段階で決め打ちするのは危険ではあるが、
個人的には本日こそきれいに下落、であると思ってはいるが、

まずは、この後のロンドンアニマルがどうでるか…。